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放課後からしばらく経ち、夕焼けが街を茜色に染め始める頃。
俺と原田さんは、いつものハンバーガーショップへとやって来た。
自動ドアをくぐり、バックヤードへ入る。
「おはようございます!」
「おはようございます!」
俺たちが挨拶をすると、厨房で仕込みをしていた神崎先輩が振り返った。
「おう、おはよう。二人とも今日もよろしくな」
「よろしくお願いしまーす!」
原田さんが元気よく返事をする。
俺も軽く頭を下げ、そのまま更衣室へ向かった。
制服に着替え、名札を胸元へ付ける。
身だしなみを整えて更衣室を出ると、ちょうど向かいの更衣室から原田さんも出てきた。
「あっ、そういえば!」
原田さんが俺の顔を見る。
「今日、みんな来るんだったね!」
「うん」
俺は頷いた。
「その前に店長へ話してくる」
「あっ、そっか!」
「まだ許可もらってなかったね」
「仕事が始まる前に済ませておきたいから」
そう言うと、俺はバックヤードの奥にある事務室へ向かった。
コンコン。
「失礼します」
「おはようございます」
「おう、おはよう、白金」
店長はパソコンから視線を上げ、軽く頷く。
「もう着替えたのか」
「はい」
「少しご相談したいことがありまして」
「何だ?」
俺は校外学習で同じ班になったこと、今日のバイト終わりに話し合いをしたいことを説明した。
「それで、閉店後に少しだけ店の席をお借りできないでしょうか」
店長は腕を組み、少し考える。
「何人くらい来る?」
「俺を含めて五人です」
「そうか」
店長は小さく頷いた。
「閉店後で、店の片付けが終わってからなら構わない」
「ただし、他のスタッフの邪魔にならないこと。それと、長居はしすぎるなよ」
「分かりました。ありがとうございます」
俺は頭を下げる。
「失礼します」
事務室を出ると、廊下で待っていた原田さんがすぐに近寄ってきた。
「どうだった?」
「許可もらえた」
その瞬間、原田さんの表情がぱっと明るくなる。
「やったー!」
「これで安心して話し合いできるね!」
「ああ」
俺が頷いた、その時だった。
「おーい、準備できたかー!」
ホールから神崎先輩の声が聞こえてくる。
「そろそろ時間だぞ!」
「はい!」
「今行きます!」
俺たちは顔を見合わせ、小さく頷いた。
まずは仕事をきっちり終わらせる。
話し合いは、そのあとだ。
そう気持ちを切り替え、それぞれの持ち場へ向かった。
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