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ホームルーム終了のチャイムが鳴る。
「じゃあ今日はここまで。班長については来週決める。それまでに各班で一度話し合っておいてくれ」
「はーい」
担任が教室を出ると、教室は一気に賑やかになった。
「班どうする?」
「どこ回る?」
「楽しみだな!」
あちこちで校外学習の話が始まる。
俺はプリントを鞄へしまい、帰る支度を始めた。
すると。
「白金」
島崎さんが俺の机まで歩いてきた。
「ちょっといい?」
「どうした?」
その声をきっかけに、原田さん、末永さん、楓も集まってくる。
「せっかく同じ班になったんだから、一回くらい話し合わない?」
島崎さんがそう言う。
「まだ日にちはあるけど、早めに決められることは決めちゃいたいし」
原田さんも大きく頷いた。
「私も賛成!」
末永さんも微笑む。
「事前に話せるなら安心ですね」
楓も静かに頷いた。
「……私は構わない」
四人の視線が俺へ向く。
「俺は……今日はバイトがある」
そう答えると、原田さんが「あっ」と声を漏らした。
「そうだった」
「今日は原田さんもバイトだっけ?」
「うん!」
原田さんが笑顔で頷く。
そのまま何かを思いついたように目を輝かせた。
「あっ!」
「それならさ!」
俺たちが首を傾げる。
「バイト終わりに、お店で話し合えばよくない?」
「店で?」
思わず聞き返す。
「私も白金もシフト一緒だし、終わったあとなら時間あるでしょ?」
島崎さんが腕を組む。
「確かに、それならみんな集まりやすいか」
末永さんも小さく頷く。
「落ち着いて話せそうですね」
楓も短く答える。
「……いいと思う」
俺は少し考えた。
「でも、お店に迷惑じゃないか?」
原田さんは胸を張る。
「そこは店長に聞く!」
「許可もらえたら問題ないでしょ?」
「……そうですね」
反対する理由はない。
「じゃあ、俺からも店長に相談してみるよ」
「よし!」
島崎さんが満足そうに笑った。
「決まりだね」
「放課後は直接お店で集合ね!」
「了解」
こうして。
俺たちは初めて、学校の外で集まることになった。
校外学習の話し合い。
ただ、それだけの予定だった。
その時の俺は、そう思っていた。
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