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日常の破壊者  作者: ファミ・ローⅦ世
3rd~模倣の因縁~
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196/203

好転の転換~反響のティッピングポイント~

沖縄県那覇市

沖縄県庁

現地対策本部

在沖アメリカ軍はテロに遭った沖縄を救いたいと沖縄県に要請、県はそれを受けるとアメリカ軍は韓国で訓練中だった兵員輸送の特殊部隊であるナイトストーカーズを寄越してきたのだった。

ナイトストーカーズは夜間でも兵員を輸送する能力に長けており、本来は使用しないオスプレイでも問題はないとしてオスプレイで駆けつけたのだった。


「さて・・・我々の仕事はここからが本番です。この手段が、我々が県民の生命を最優先に選んだ結果であると説明しましょうか」


根間知事は県の職員らの方を向くと金城副知事や長浜知事公室長らをはじめとした県の職員らも同じようだった。

長浜知事公室長は「会見の準備をします」とマスコミ各社に連絡を取り始め、金城副知事は「発表する内容をまとめます」と他の職員らと打ち合わせをし始めた。

慌ただしくなった現地対策本部へ陸上自衛隊特殊作戦群から宇田川が派遣されてきた。

テロリストである新垣がいるであろう場所を捜査用AI"ウィドー"によって絞り込んでいたが、国際通りのライブ配信カメラの映像も検索にかけるも、パーセンテージが少し高くなっただけで大きな変化はなかった。


「他にライブカメラがある場所を知ってる者はいませんか?」


特定に必要な映像を集めるため、根間知事は現地対策本部にいる全員に訊く。

しかし、誰も具体的な事は知らないどころか、県庁職員のおおよそは県外の出身者である事が多く、なかなか知っている人間はいなかった。

そんな中、泉崎高校からの無線越しに連絡が入った。


『那覇市観光ガイドの伊敷です。県庁側からキュウボウのライブ配信、中央部はオーハのライブ配信、安里側でしたら、竜宮通りライブ配信、蔡温橋のサイオンビルライブ配信があります。どれもYouTubeの配信なので過去ログを確認してください』


泉崎高校にいる理々は現地対策本部に国際通りにあるライブ配信カメラのチャンネルを教える。

すると、逃走経路が絞り込まれ、松山へ逃げ込んだ可能性と北上して大道へ逃げ込んだ可能性の2択の逃走経路を提示してきた。


「松山と大道か・・・大道へ逃げ込んだ可能性があるのが厄介だ」


木谷本部長は頭を抱え、他の職員らも大道へ逃げ込んだ可能性があるのが厄介だと考え始める。

それに対しても理々は意見があった。


『私の私見ですが、松山へ逃げ込んだ可能性があると思います。私達は夕方から早朝にかけてはキャッチが多いとしてそこには近寄らないように喚起しています。そこなら監視カメラもコンビニにしかないので身を隠しやすいと思います』


「それだと、大道も同じ状況じゃないか?」


木谷本部長の疑問にも理々が答えた。


『大道へ繋がった先は急勾配の坂道です。国際通りを一通りまわって坂道を上る体力はないと思います。しかも途中にベンチのような休める場所はありませんし、バスも金曜の平日の夜とあれば、満員で乗る事すら難しいです』


理々の意見を基に身を隠しやすい那覇市の繁華街である松山を包囲する作戦が立案された。

しかしながら、松山のどこかまでは特定が進んでおらず、ピンポイントに居場所へ突入するのは難しく、居場所を知っていそうなキャッチを次々と確保して尋問をするやり方を進めようとしていた。


「これは日本における初めてのテロリストの確保任務である。我が国は、テロリストに隠れ家を提供するつもりはない。隠匿する者がいれば、その者もテロリストとみなす。任に当たれ」


「はッ!」


宇田川は根間知事の要請を受けて改めて自分の隷下に入った部隊へ命令を出した。

その間にも"ウィドー"の解析を進め、解像度を上げていく事にしたが、やはり100件という膨大な数を解析する必要があった。

だが、公安調査庁が用意したオブザーバーチームから連絡が入った。

『・・・あー、あー。テステス。知事、終わったぜ。まぁ、100件なんてまだ、ちょろいもんよ』

正恭は監視カメラの解析をすべて終わり、"ウィドー"が提示した中のうちの松山への逃走経路と全く同じ経路を提示した。

『AIだか人工知能だか知んねーけど、人間ナメんなよぉ!』

捨て台詞を吐いたところで通信が切れ、職員らは「何だったんだコイツ?」と思いながら、作業に戻る。

――――――――――――――――――――


一方、公安調査庁の息がかかった重役が「警備会社へ映像を提供する」という指示を出した部下が社長の糸数に見つかってしまい、流出が阻止されてしまったのだった。

『もう私は降りる。明日、辞表も提出する。もう、好きにしろ!』

一方的に電話を切り、澤北との関係性を絶った。

同時に重役は刑罰を受けることになるが、ヤケクソになった以上は受けるようだった。


「使えん男だ」


澤北は協力関係にある警察関係者に重役の逮捕状を請求するように連絡をした。―――――

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