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日常の破壊者  作者: ファミ・ローⅦ世
3rd~模倣の因縁~
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192/203

救出作戦~Dash&Rush~

沖縄県那覇市

国際通り

ベルモントホテル国際通り泉崎

生鈴学園矢田高校の生徒らはスリーセブン国際通り泉崎店が階下にあるベルモントホテル国際通り泉崎に宿泊していた。

明日は北谷のアメリカンビレッジを訪れる予定であったが、今回のテロで先行きがわからなくなってしまった。

下手すると修学旅行自体がなくなる可能性すらあった。

昼間は国際通りでショッピングを楽しんだせいか、おおよその生徒は部屋着としてオリオンビールやブルーシール、スパムやA&WのTシャツを部屋着として着ていた。


「陸上自衛隊です。これより、皆さんを安全な場所へ誘導します」


ヘルメットと戦闘服を着た自衛官がホテルに姿を現した時、本当にヤバい状態なのか、と生徒らは一気に不安に駆られた。

引率の教員らによって点呼が取られたところで、ホテルの出入り口から誘導が開始される。

生徒らがふとコンビニ側を見てみると、消火が間に合ってないのか、燃え続ける店舗が目の前にあった。

ホテルにあまり被害がないのは近年の建物自体の防火耐性が強さのおかげなのか、と生唾を飲み込んだ。

アルモンドホテル国際通り泉崎が比較的、沖縄県庁に近いためか、県民広場に通されると簡易的なメディカルチェックを受ける。

そして、メディカルチェックが終わるとモノレールの駅へ通され、対策本部が用意した宿泊先へ移送される手筈になっていた。

他の天国高校や春夏学院第六高校、春夏学院第六中学校なども同様に移送される。


「次の方、どうぞ」


県民広場の仮設医療センターでメディカルチェックをする事になった奨太郎は生徒を呼んだ。

ところが、奨太郎の前に現れたのは明らかに年齢が10代ではなさそうな男だった。

こういう老け顔もいるだろう、とそのままメディカルチェックをする事になった。


「どこか痛いところとかある?」


相手は自分よりも一回り年下の高校生であるため、フレンドリーに接するため、問診はタメ口で話しかける。だが、何も反応がない。

心を開き切っていないのか、と雑談をする方向に切り替え、「修学旅行はどこ行ったの?」と訊くと、「什么?」と中国語で返事が返ってきた。

タイミング良く警察官が現れ、「中国人が紛れているようです。先ほど、子供とその母親と見られる女性も紛れていました」と無理矢理手を引っ張り、連行していく。

しかし、暴れ出したらしく、すぐに応援の警察官が現れ、すぐに公務執行妨害として手錠をかけられた。

――――――――――――――――――――


沖縄県那覇市

アリーホテル沖縄

国際通りの中心部のビジネスホテル、アリーホテル沖縄には春夏学院第六高校の生徒らが修学旅行で宿泊していた。

階下にオーソン久茂地2丁目店があり、すでに消火活動が開始されているが、まだ火の勢いは止まらず、消防隊は明らかな人員不足が見られていた。

春夏学院第六高校の生徒らもまた、自衛隊による救出作戦によって、ひとまずは拠点に作られた仮設医療センターへの移送作業を開始していた。

アリーホテルは中心部にあるため、場所はアーケード街であるむつみ橋通り近くの三叉路に作られた拠点に誘導される。

こちらでも生徒らのメディカルチェックをし、必要であれば病院へ搬送するためにモノレールの駅へ案内する事になっていた。


「春夏学院第六高校の生徒の皆さん、自衛隊です。これより皆さんを先に安全な場所へ誘導します」


陸上自衛隊の隊員が大人数である春夏学院第六高校の生徒を誘導し始め、ホテルの従業員もそれを補助する。

だが、ホテルの従業員の元に男が近寄ってきた。

Tシャツ短パンで手にはセカンドバッグ、浅黒く日焼けた肌にシルバーのアクセサリーといういかにもオラオラ系という感じの男であった。


「おい。何でガキどもから先に避難させてるんや?平等に客全員逃がせばええやろ」


関西出身なのか、関西弁でホテルの従業員に詰め寄ってきた。

それを見た自衛隊員はすぐに「やめてください」と止めに入るが、男は「うっさいわ!税金泥棒が!」と吠える。

自衛隊員に吠えた後、「おい!さっさと他の客も避難させぇよ!」となおもホテルの従業員を詰める。

すかさず自衛隊員は「やめてください」と止めるも「しつこいんじゃ!ワレェ!!」と男は自衛隊員を突き飛ばす。

だが、自衛隊員としてはもう暴徒と見なして制圧することにしてか、徒手格闘でものの5秒以内に地面へと叩きつけた。

自衛隊員は「そのまま案内を続けてください」とホテルの従業員に促し、「こちらアリーホテルよりアーチャー。暴徒1名を制圧。至急、警察官の派遣を要請する。送れ」と現地対策本部に無線を飛ばす。

気が付くと目の前で起きた自衛隊員による暴徒の鎮圧に釘付けになっていた春夏学院第六高校の生徒らは足を止めていた。

それを見てホテルの従業員は「立ち止まらないでください」と動くよう促され、ボーッと立っていた生徒らは避難している事に気付き、すぐに動き始めた。

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