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日常の破壊者  作者: ファミ・ローⅦ世
3rd~模倣の因縁~
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191/204

発見と解体~残り時間~

沖縄県那覇市

沖縄レンタビル1F

ファミリーメイト沖縄レンタビル店

テロの影響で人気がなくなったファミメ沖縄レンタビル店にヘルプで来ていたファミメ首里石嶺店のスタッフ、知念美菜は暇を持て余していた。

目の前は沖縄本島の主要幹線道路である国道58号線で、こちらもテロの影響で渋滞が発生していた。

―暇すぎて疲れたな・・・

とカウンターにもたれてしゃがみ込むと、「ふぅ」とため息をついた。

通常の2倍の面積を誇るファミメ沖縄レンタビル店は売場とイートインで構成されており、イートインも店舗面積の半分を占めている。

そんなだだっ広い売り場にたった一人でおり、同じシフトに入っている他のスタッフのうち、ネパール人留学生のタパはウォークインで飲料の補充をしているが、店長の宮城は事務所で発注と称してスマホでゲームをしている。

しゃがみ込んでいると、自動ドアの開閉音と同時に入店チャイムが鳴った。


「いらっしゃいませ!」


客が来た。ヤバイ、とすぐに立ち上がって挨拶をする。

思わずいつもの声量よりも高い声量が出て自分でも焦っているのがわかる。

が、目の前に現れたのは重装備の警察官でテレビ局のADよろしくスケッチブックで「警察です。静かにしてください」と書かれており、その後ろから私服警官が警察手帳を見せて入ってきた。


「・・・落ち着いて聞いてください。この店舗内に音に反応する爆弾が仕掛けられている可能性があります。よって、これより、捜索を開始します。あなた以外に従業員の方はいますか?頷くか首を振るかでお願いします・・・」


私服警官は美菜に小声で話しかけ、美菜は頷き、静かに事務所へ案内する。


「宮城さん・・・」


美菜は小声で宮城に話しかけるが、宮城は耳にワイヤレスイヤホンをしており、ゲームに没頭していて気付かない。

やむを得ず、美菜は肩を叩いて気付かせると宮城は私服警官と美菜の方に向く。

警察手帳を見た宮城は「何で!?」と思わず大声を出してしまうが、すぐに美菜が口元に人差し指を立てているので察した宮城は「・・・何かあったんですか?」と小声で訊く。

私服警官は美菜にしたのと同じ説明をし、宮城も納得する。

そして、ウォークインにいるタパにも小声で声をかけて、この店から静かに避難する事になった。

宮城はすぐに自動ドアと入店チャイムの電源を切り、音を一切出さずに店の外に美菜とタパを出した。

店の外に出たところで続々と重装備の警察官らが続々と入っていった。

すぐに警察官らは店の外を封鎖し、爆弾の捜索を行っていた。


「・・・あれ?入店チャイムと自動ドアの音で起爆するんじゃないか?・・・」


運よく店の外に出れたな、と思ったが、よくよく考えれば反応しそうな大きな音はよく鳴っていた、と宮城はそれを不思議に思った。

私服警官もそこに引っかかりを覚えた。自分が入ってきた時も美菜は大きな声で「いらっしゃいませ!」とあいさつをしてきたのだった。そこですぐに一つの可能性を考えた。


「起爆に関して遊びの時間がある・・・じゃないですか?・・・」


「え?何でまた?」


「犯人の逃走用の時間じゃないですか?・・・万が一の・・・」


なるほど、と宮城は納得したが、ずっと売り場に居た美菜はその推理に違和感を覚える。


「逃走用にしては時間が有り余ってません?私、1時間ぐらい売り場に居ましたけど、全然人がいませんでしたよ?」


「じゃあ、爆弾はないんじゃないですか?こっちも商売なんで店に戻らせてもらいますよ」


宮城が店に戻ろうとした時、すぐに警察官に止められた。


「爆弾が発見されました」


宮城は思わず声をあげそうになったが、すぐに手で口を塞いだ。

爆弾解体班が静かに店内に入ると爆弾がある店舗のイートインのゴミ箱と中心部の商品棚へ近づく。

そして、極力音がしないように慎重に解体していく。

その様子は現地対策本部へも共有されている。

爆弾を構成しているものがわかってきた。

その爆弾は、雷管となるような部品はライターの着火装置をスイッチとし、電力はモバイルバッテリーが使われ、件のフラワーロックの部品が音を拾うマイクの部分を調整のためにか、何重にも包まれた起爆装置として使われていた事がわかった。

その上で現地対策本部に詰めている東京消防庁の火災調査官の不破が自分の見立てを話し、それに基づいて解体を進める。


「恐らく、多くの客が訪れるコンビニだからこそ、音に反応する爆弾を設置したんだと思われます。ただし、普通のものでは少しの音でも起爆するようになっている。そこでわざとマイクの反応を鈍らせて大きな声にのみ反応するようにしたんだと思います」


まずは起爆装置となっているマイクを無効化するため、大きな音を拾わないように布を何重にも包んだ状態でマイクの導線を切った。

そして、液体窒素に爆弾を浸し、爆発しないようにしたところで解体は済んだ。


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