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38 ぷらとにっく







「徹夜でゲームしましょう、ゲーム!」


 神代 七が変なことを言うのは日常である。

 特に彼氏の玖来 烈火の部屋にいる時は、およそ変なことを言わない日はない。

 お泊りが決まって実にわかりやすくテンションを上げている。

 だが烈火は残酷な真実をここに告げる。


「明日学校なんだが……」


 七は一切怯まなかった。


「学校は明日の八時半につけば問題ないです。そしてこの家からは八時くらいに出れば間に合います。つまり、朝の八時まで休みですよ! 玖来さん!」

「ザ・社畜みたいなことを……」

「まだまだ若いんですから、今の内に無茶をしておくべきなんですよ! では徹夜でゲームです!」


 烈火は仕方なく付き合うことにした。


「…………」




 そして夜が明け朝が来たる。

 結局、夜通しゲームをぶっ続けて、ふたりは朝食を眠そうな顔して食べている。

 重い瞼を擦りながら、七は辛そうに口を開く。


「もう……今日は、休みませんか玖来さん」

「それは駄目だ。お前が言い出した徹夜なんだから、自業自得と頑張れ」

「もう、玖来さんは変なところで真面目なんですから」


 ぶぅたれながらも、七もそこまで強くは言わなかった。


「おはよう」


 欠伸を噛み殺して妹の菊花が食卓にやって来る。


「おう菊花、おはよう……って、なんでお前まで眠そうなんだよ」

「……なんでもないよ」


 まさかエロ行為を止めるために一晩中見張っていたとは言えない。

 しかし一晩中一緒に恋人同士の二名が同じ部屋で過ごしてエロに至らないなんて……。


「想定以上にピュアだね、お兄ちゃん」

「なんか言った?」

「なにも」


 それはそれとして、一晩中イチャいている声を聞かされた菊花は、眠気なんぞよりも激しい感情が渦巻いていましたとさ。







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