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閑話 烈火くんがひとりでいると






 木下 辰太とすれ違った。


「よぉ烈火……って、神代さんは? 別れたの?」

「一緒にいないだけでそこまで考えるな、阿呆」


 舌打ちを受けて、烈火は通り過ぎた。



 剣崎 京子とすれ違った。


「む、烈火? ひとりか? 神代はどうした、喧嘩でもしたのか」

「お前、おれがずっと七ちゃんと常にいると思ってんの?」

「思ってる」

「まじか」


 本当に傍にいないのかと背中を観察されながら、烈火は通り過ぎた。



 小日向 圭とすれ違った。


「あれ、烈火くん。ひとりなんて珍しいね、今日、神代さんはお休みかな」

「……もうなにも言うまい」


 不思議そうな顔をスルーして、烈火は通り過ぎた。



 妹の菊花とすれ違った。


「お兄ちゃん! 大好き!」

「お前だけはなんも変わらないな」


 変なところで安らぎを覚える烈火であった。






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