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異世界最強勇者の逃亡生活 〜旅する仲間は俺の弟子〜  作者: かなちょろ
第二章 【冒険者学校】

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第56話【授業】

「ここだな……へ〜、結構いるもんだ」

「そうだな」


 周りには10人程いる。


「おい、最弱クラスの奴だぜ」

「あんなのが剣術習ってどうすんだ?」

「荷物持ちだけしてりゃいいのによ」


 首元のバッジを見ると俺達より2つは上のクラスの奴らのようだ。


「なによ! ディーンの実力も知らないで! あんな奴らに見せつけてやって!」

「俺は相手にするつもりは無い」

「そうだぜ! 俺達は俺達だ。 あんな奴ら関係無い」

「ほ〜、聞こえたぜ。 なかなかデカい口を叩くじゃねえか……そこまで言うなら勝負でもするか?」

「そんなくだらない事はしない」

「くだらない? そうか、負けを認めるんだな」

「そうだな、俺の負けだ。 もう行っていいか?」

「……こいつ……」

「スバラ、キュール、授業受けに行くぞ」

「ああ……」

「え、ええ……」


 なんだか睨まれるけど関係無いな。


「それではこの授業が初めての方は今から剣の基本、素振りを始める。 各自自由に素振りしてみてくれ」


 自由にか……やってみるか。


 木剣を1人1本渡されたので素振りを始める。

 スバラは自由に振っているし、キュールは振った後にヨロヨロとしてしまっている。

 なんだか遥か昔の自分を思い出す。


「そこのおまえ!」

「俺ですか?」

「もう一度振ってみろ」

「はい」


 木剣を振ってみるが、何か違ったのだろうか?


「……名前は?」

「ディーンです」

「ではディーン、剣を構えてみろ」

「こうですか?」

「俺が打ち込むから動くなよ」

「はい」


 戦士と言う名が相応しい体格の先生が構えている俺の木剣に打ち込んで来た。

 木剣がぶつかり剣が爆ぜる。


「……なるほど……ディーンは他の武器も使えるか?」

「わかりません」

「それなら向こうにある武器を自由に使って自習をしてな」

「自習ですか? 教えてもらえないんですか?」

「悪いが俺が教える事は無いだろうよ。 本当に最弱クラスなのか? 俺のクラスに来んか?」

「い、いえ……自習してきます!」


 危ない危ない……隅っこで自習でもしてるか。

 授業も終わるとさっき絡んで来た奴らがまたちょっかいをかけに来た。


「おいおい、そんな隅っこで自習なんて教えてももらえなかったのか?」

「そっちの2人も基本の素振りすらまともに出来てないみたいだったからな」

「せいぜい頑張るんだな、あーはっはっは!」


 笑いながら行っちゃったよ。


「なんだあいつら」

「ディーンの実力を見せてあげなよ」

「俺は気にして無いし、あえて見せるつもりも無い」

「なんで? これからずっと言われ続けるかも知れないのよ?」

「言わせたい奴には言わせておけよ。 それより次の授業受けに行くぞ」

「う、うん」

「よし! ディーンの代わりに俺がやってやる!」

「スバラやめとけ」

「しかし……」

「言ったろ? それに実力は隠しておくもんだ」

「なんで?」

「それはーー」


 師匠に教わった……自分の実力はやたらに見せるものじゃないと……見せてしまうとそれが弱点になってしまうからだと。


「……なるほど……さすがディーン」

「いや、これは俺が教えを受けた人の言葉さ」

「ディーンがそこまで強くなったのはその人のおかげなのか?」

「そうだ」

「俺もその人に教えてもらいてーなー……その人は何処にいるの?」

「さあ?」

「さあって……?」

「元々旅をしている人だったからね、今は何処にいるのか……」

「そっかー、残念……それじゃ今はディーンに教わるとするか」

「授業の方を優先しろよ」

「わかってるって」

「私も教えてよね」


 スバラとキュールに授業が終わった後、軽く教える事になった。


「薬学の授業があるのはこの教室ね」

「……先生怖く無いかな?」

「大丈夫よ、早く入ろ」


 リアンとシアンは薬学の授業を受けに来ていた。


「……あんまりいないね……」


 薬学の授業は人気が無いのか生徒が少ない。


「おやおや、新しい子だね」


 年配の方が声をかけて来た。


「はい、リアンと言います」

「わ、わたしは……シアンです……」

「そうかい、それじゃよく来たね……それじゃ授業を始めようか……」


 薬学は薬草の効能について、傷の回復、体力の回復、魔力の回復など多岐にわたり覚える事が多い。

 その中には毒についてや薬草だけでは無く、魔物から取れる物まで含まれている。


「おやおや……なかなか筋が良いですね。 何かやってましたか?」

「……あ、あの……お婆ちゃんに少し教わったくらいで……」


 シアンは貸し出しの教科書を見ながら手際よく薬を使って行く。

 私もライラさんに教わったりして、そこそこ知識はあるけど複雑な事はわからない。


「シアン凄いじゃない。 私にも教えてよ」

「うん、いいよ」


 私とシアンは失敗をしながらも楽しく授業を受ける事が出来た。


「二人ともなかなかお上手でした。 その知識があるなら上のクラスにも上がれそうですが、どうしますか?」

「いえ、私はまだまだなので今のクラスで大丈夫です」

「わた、私も大丈夫です!」

「そうですか……ではまた頑張りましょう」


 リアンとシアンの2人も薬学の授業が終わり、次の授業へと向かった。

 読んで頂きありがとうございます。

 頑張って書いていきますので、モチベを上げてあげようと思っていただけるようでしたらブクマや★評価をつけていただけますと作者が喜んで踊りながら遅い執筆も早くなると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

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