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異世界最強勇者の逃亡生活 〜旅する仲間は俺の弟子〜  作者: かなちょろ
第二章 【冒険者学校】

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第55話【冒険者学校】

 馬車に揺られながら何事もなく学校へと到着した。


「ここが冒険者学校」

「やっと着いた」


 ディーンは師匠といた時と違って移動の2日が凄い長く感じていた。


 冒険者学校に入学式や卒業式と言う行事は無い。

 いつでも入学出来て、最終試験を合格すれば卒業が出来る。


「さっさと卒業して冒険者になって師匠を追おう」

「それが出来ればいいけど……」

「不安になる事は無い。 俺達は師匠の教えを受けたんだ。 冒険者に必要な事だけ学べばすぐに卒業出来るだろ?」

「それじゃ兄さん頑張りましょう!」

「お、おお……」


 ここまで一緒に旅をしてきた3人と別れ、手続きをしに向かう。


「そうだ兄さん……はいこれ」

「なんだ?」

「先生が言ってたでしょ? 入学前に適正検査があるんだからその時に出す物よ」

「そうだったな」


 リアンはディーンにスキルの書かれた羊皮紙を渡す。


「ようこそ、冒険者学校へ。 まずは適正検査をします。 その後に各クラスへ振り分けになりますので」


 まずは受付の眼鏡をかけた女の先生にスキル検査をした羊皮紙を提出する。


「……これはなかなかですね……、……わかりました、適正検査も1番低い物にしましょう」


 提出した物は生まれて初めて検査した時の数値が書かれた物。

 そりゃこんな反応にもなる。


「では2人ともこちらに」


 案内された場所は石畳の少し広い場所。

 もう何年も使われていない様子で草が所々生えている。


「今からこちらで魔物と戦ってもらいます。 もちろん魔物は学校で用意した最弱の魔物なのでご安心くださいね」


 先生が何やら呪文を唱え始めると部屋の中央に魔法陣が出現し、ポヨンとしたスライムが現れた。


「ではこちらのスライムを倒していただきます。 武器はそちらのお好きな物を使ってください」


 部屋の隅にあるタルには色々な剣が入っているが……どれもボロボロだ。


「……じゃ、俺から……」

「兄さん、凄くすごーく手加減してギリギリで勝つのよ」

「わかってるよ、任せておけって」


 ボロボロの剣を握ってスライムの前に立つ。


「それでは始め!」


 先生の合図でスライムは直ぐに動き出しディーンに飛びかかる。

 ディーンは驚いたフリをして剣でスライムの体当たりを防ぐが、当たる直前に剣の角度を変えて上手い具合に剣の柄の部分にスライムを当てた。


「キュー!」


 スライムは自分の飛びかかった勢いでダメージを受ける。

 自ら柱にぶつかりに行ったようなものだ。


「いまだ!」


 転がるスライムにボロボロの剣を叩き込むと刀身は折れてしまうが、スライムは消え去った。


「……まぁ、いいでしょう……それではリアンさんお願いしますね」

「はい……」


 魔法陣からまたスライムが現れ、始めの掛け声でスライムがリアンに襲いかかる。

 スライムはジグザグにジャンプしながらピョーンとリアンに飛び乗った。


「……良い子……だけどあなたを倒さないと私は困っちゃうよ」


 スライムに話しかけるとスライムは飛び降り、自ら転がって消えていった。


「……えっと……何をしたのかしら……? ま、まあスライムが相手ですからね……倒したのなら合格です」


 ディーンもリアンも合格し、魔法の検査へと向かった。


「次は魔法の検査です。 お二人は得意な魔法はありますか?」

「俺は使えません」

「私は火かな」


 それぞれ初期のスキルに合わせて言っておく。


「そうですか、それではディーンさんは良いとしますので、リアンさん魔法を使ってみていただけますか?」

「は、はい」


 リアンは木で出来た木人に向かって極弱い魔力で使い慣れない火の魔法を放つ。

 その火の玉はゆらゆらとゆっくり進み、木人に当たる直前に消えてしまった。


「……わかりました……それではお二人のクラスに案内します」


 先生に連れられて来たのは総勢8人のクラスだった。

 その中には馬車で一緒だった【スバラ】【シアン】【キュール】もいた。


「お二人には説明授業の説明をいたします。 朝起きたら必ずこのクラスで出席を取ってください。 その後はお好きな授業に参加していただいて結構です。 受けられる授業はクラスによって難易度も変わりますから安心してください。 授業に参加して評価がもらえればそれが得点となり、その合計点数がこの学校で暮らすために使える点数となります。 食事から洋服なと生活必需品などもその評価点数で買ったり出来ると言う仕組みです」

「へ〜、面白そうじゃん」

「但し、ちゃんと評価が貰えないとその日の食事すら食べられない事になりますから、快適な学校生活を送るなら出来るだけ授業に真面目に出てくださいね。 それとさまざまな大会もあります。 そこでの優勝も良い評価となるので頑張ってみてくださいね」

「わかりました」

「それでは私はこのへんで……他にわからない事があればクラスの人に聞くなりしてください」


 それだけ言って先生は出て行った。


「授業に出るのは自由か……サボってもいいってことか?」

「兄さんちゃんと聞いてた? 授業に出て評価をもらわないとご飯も食べられなくなるのよ。 それに先生には冒険者について学べって言われてるでしょ!?」

「わかってるよ。 冒険者についての授業受けてそれさえわかれば実力をだしてさっさと卒業する」

「本当に頼むわよ」

「それじゃ何の授業に出るか……?」


 授業は同じ時間にいくつかある。

 剣技、魔法学、冒険と大きく分けるとこの3つ。

 そして剣技には【剣】【槍】【斧】【体術】と分かれ、魔法学には【魔法】【薬学】【錬金術】に分かれ、冒険は【知識】【経験】に分かれる。

 知識は冒険者に必要な道具、ギルドについてや魔物などの知識を学び、経験は実際に魔物と戦ったりダンジョンに行ったりなどらしい。

 この中で好きな授業を受ける事が出来るが、同じ授業は3日は受ける事は出来ない……1つだけ受けて3日待ってまた同じ授業でも構わないが、それでは評価の点数がなかなか稼げない。

 その日暮らしがいいところだろう。


「リアンはもう何を学ぶか決まったのか?」

「私は魔法の授業を受けるわよ。 この時間だと次の薬学になるみたいだから」

「薬学か……俺は……」


 ディーンが悩んでいると、スバラが声をかけて来た。


「またあったな! まさか同じクラスなんてよ……適正検査で何かあったのか?」

「そう言うわけじゃ無いさ。 それよりスバラはどの授業を受けるんだ?」

「俺はもちろん剣術さ」

「剣術か……俺も一緒でいいか?」

「ああ、もちろん!」

「ディーンは剣術なんだ」

「ん? ああ、そうしたけど……」


 声をかけて来たのはキュール。


「私も剣術受けてみようかな〜」

「キュールはこの後の薬学じゃなかったか?」

「いいの! 私は剣術にする!」

「そ、そうか……」

「そろそろ時間になるし、早く行こうぜ!」


 ディーン、スバラ、キュールは剣術、リアン、シアンは薬学の授業を受ける事になった。

 読んで頂きありがとうございます。

 頑張って書いていきますので、モチベを上げてあげようと思っていただけるようでしたらブクマや★評価をつけていただけますと作者が喜んで踊りながら遅い執筆も早くなると思いますので、どうぞよろしくお願いします。


 

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