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イライラにはカルシウムが必須です

ダンジョンコンビニ山田店には、あいかわらず様々なお客様が訪れる。その中で、常連客というかたは、商品を買うと必ず話しかけてくるものだ


テッテレー♪ガー 

「いらっしゃいませー」


そのお客様は、牛頭馬頭シリーズの濃厚牛乳と、ヨーグルトとチーズをカゴにいれ、化粧品コーナーで口紅をとるとスキップでレジへと向かってくる


「やっほー、今日もホレボレするほどIKEMENねぇ〜て・ん・い・んさん♪」


レジ打ちをする前で、小指を立てた手で頬杖をつきながら、腰をクネクネしている


「ねーぇ、店員さぁん、恋人はできたぁ?」

「いません」

「やっだー!ほんとぉ?もしかして、アタスにもCHANCEがある感じぃ?」

「ありません」

「やっだぁ~あいかわらずいけずねぇ!じゃあ店員さんの好みはぁ?アタスのどこがダメなのよぉ」


好みも何も眼鏡越しだと、性別も顔も分からないです。あなたスケルトンなので


「どこと言われましても」

「はっあ〜、ほんと何処かにアタスの心臓を射止めてくれる本当のアタスを好きになってくれるひといないかしらぁ」


ホネしかないので心臓を射止めるのは難しいのでは


ピロピロピロリン♪ガー

「毎度ー!ケットシロネコヤマタイトでーす・・ニャ!!」

「おつかれさまです」


ケットシーがレジにいるスケルトンを見て、シッポをブワッと膨らまして、瞳孔を縦に細める


「あ〜ら!猫娘久しぶりねぇ!あいかわらずニャンニャン言って、店員さんに近づいてるのぉ?あーやだ!女くさぁーい!ほんっと女ってやぁーね!」

「うるさいニャン!あんたこそクネクネ、おとこのクセにいやらしいニャン!」


たしかに猫娘であってるけど、女臭い匂いが分かるのだろか、鼻ないけど


「んまーっ!アタスはオトコじゃないわよ!」

「どーみても男にゃん!」


ホネだけだと、男か女か判断するのは難しいけど、幻影ごしだと男の姿に見えるわけか


「だいたい、そんなスケスケでいかがわしいにも程があるニャン!早く服を着るニャ!」

「あーら、これはアタスのポリスぃ~なのよ!アンタは自分に自信がないから服を羽織るんでしょお」


裸のポリシーって・・・ここは裸族のお客様が多すぎる


「あーもうっ!いいから、コレを着るニャん!!」


そう言うと、ケットシーは、荷物の中から女性物のドレスを手渡す


「なによぉ!めんどくさい女ねっ!あら、これアラクネの糸で編んだドレスじゃない!しょーがないから着てやるわよ!最近、寒さが骨身にしみるしね」


まさに言葉のとおり


「ふーん、センスはないけど着心地は良いわねぇ」

「一言余計なのニャ!」


アラクネの糸は伸び縮みが自由で、男でも女でも着れるユニセックスが人気だ。しかし、ドレスってことはスケルトンはやっぱり女性なのでしょうか


「あの、ケットシロネコヤマタイトさん今日のお荷物は」

「ニャッ!す、すいませんにゃ!こちらが商品と納品書になりますにゃ!」


ミノタウロスの搾りたて濃厚アイスに、牛鬼のスープに、これは、人魚の丸ごとカルシウムせんべい・・・人魚さんの親戚でないことを祈ります


「ずいぶんと、カルシウム推しですね」

「どっかの誰かさんがイライラさせるからニャ」

「誰かしらねぇ〜イライラはお肌に悪いわよぉ」


肌・・・


「だいたいねぇ〜みーんな外見ばっかり気にしすぎなのよぉ。付いてようがなかろうが、胸がデカくてもペタンコでも、太ってようが痩せてろうが、皮も身もとっちゃえばみーんな骨よぉ。中身をしっかり磨かなきゃ」


スケルトンが言うと妙に納得できるけど、骨を磨いたら何も残らないのでは


「あんたは玉も耳もついてないニャ!まるでドラ◯も「あーただって、背骨は曲がってるし、尾骨も長いでしょお。個性よ個性。それにこんな、アタスのことを愛してくれたオトコもいるのよぉ」

「物好きなやつもいたのニャ」

「あぁん、今でも思い出すわぁ〜あの欠けた前歯がとてもステキで。今はどこで何をしているのかしらぁあの人」



テッテレー♪ガー

「いらっしゃいませー」

「いやー今日のは骨が折れたぜ」

「ほんとそれな!」

「しかし、いつもながらジャゴブイアンさんはすげーよな!」


ゴブゴブと仕事終わりのゴブリンがやってくる


「見たか!あのスカル!最新モデルだったぜ」

「あぁ!見た見た!あれ何万ペソもするやつだろ」

「スッゲーなぁ!マジかっけぇー!」

「ジャゴブイアンさんあの欠けた歯の部分に金のインプラントはめたらしいぜ」

「あぁ、ジャゴブイアンさん、完璧主義者だもんな」

「ちげーって!欠けたままの歯じゃ可哀想だからって言ってたぜ」

「マジ、パネェ!」


どうやらスケルトンさんの想い人はステキな職場で働かれているようですね


テッテレー♪ガー

「ありがとうございましたー」

















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