3分簡単飯
ダンジョンコンビニでは、お客様が飽きることがないように、新商品が次々と入荷されてくる
ピロピロピロリン♪ガー
「毎度ー!ケットシロネコヤマタイトでーすニャ」
「おつかれさまです」
「店員さん!今日も、新商品をお届けしました!ニャ」
「ご苦労さまです」
ケットシーは、荷物の箱の中をゴソゴソ探ると手のひらサイズの容器を取り出した
「3分meーn!」
テッテレー♪ガー
「いらっしゃいませー」
いいタイミングで自動ドアが開いたが、裸天使なので問題はないだろう。レジに用事はないだろうし
「これはですね~、なんと!お湯を注ぐだけで簡単な野営飯になるんですにゃ」
ケットシーは、取り出した容器にお湯を注いで説明する
「乾燥させたスライムを細い麺状にして、コカトリスの干し肉とマンドゴラの葉っぱをのせた物で〜お湯をいれて3分でホカホカの野営飯の完成ニャ」
「これは便利ですね」
「休憩ポイントには湖や川もあるから、お湯は簡単に沸かせるし、軽いから持ち運びも楽にゃん♪」
「たしかに、いくつか買い取らせてください」
「じつは隠し味も、入ってまして、店員さんの乾ききった心も、潤す愛ってスパイスなんなななーんちゃってにゃっはーん!毎度ありニャー!」
どうやら隠し味はマタタビのようですね
店頭に新商品として、カップmeーnを並べると、冒険者達が、物珍しそうに購入していった
テッテレー♪ガー
「いらっしゃいませー」
「店員の兄ちゃん!あのカップmeーnめっちゃいいな!簡単だし、お湯があるだけで美味い飯が食える!」
「良かったです」
勇者が、興奮しながらカップmeーnをカゴにいれてレジにやってくる
「最近、分岐ポイントに黄金の湖が現れたんだけど、魚はいないし、周りに果物も何もなくてなっ!アレがあれば食いものに困らん!しかもだっ!そこの湖の水と相性がいいのか、めっちゃ鳥の出汁が効いているんだ!」
「コカトリスがはいっていると言ってました」
「んん?コカトリスか、それより濃厚な食べたことのない鳥の味だった気がしたが、まぁいい!うまけゃ」
そう言うと勇者は、カップmeーnを買って冒険に戻っていった
テッテレー♪ガー
「いらっしゃいませー」
「店員よ、害鳥避けの網とエサはないだろうか」
ドラゴンが、少し悩ましげな顔でたずねてくる
「ペットコーナーにありますが、どうかされたのですか」
「ふむ、じつは最近ハーピーの群れが引っ越してきてな」
ハーピー
「あやつら自由すぎて、そこら辺に糞や放尿をするので、網を張っておこうと思ってな」
「大変ですね」
「あぁ、トイレは、1カ所でするよう指導はしているのだが、なんせ数が多すぎてな。ハーピーのおしっこで水溜りが出来てしまったのだ」
ハーピーのおしっこ
「最近、人間どもが、夜中にそこに侵入してきてな。夜目のきかないハーピーに危害を与えないように網を張っておこうと思うのだが。あいつら何を考えてるのか分からんが、好んでハーピーのトイレに集まるのだ」
それは、きっと濃厚な鳥の出汁の3分meーnができたのでしょうね。ぜったい食べたくないけど
「あとは、たまにハーピーのような変わったやつもエサをねだってきてな」
「ハーピーではないのですか?」
「ふむ、羽は生えておるのだが、下半身は人間のようでな、飼い主がおるのか足に金の輪がついておるのだ。なんだか見覚えもある気がして、放っておけなくてな」
雑誌コーナーでくしゃみをしている裸天使がいる
ため息をつきながら、ドラゴンは網とエサを購入し帰って行った。網に引っかかる冒険者たちがドラゴンの炎に、焼かれてチャーシューmeーnならなければいいが
テッテレー♪ガー
「ありがとうございましたー」




