身体の傷、心の傷
どうもです!
今回も毎日更新一応出来ました。
ただ色々あって心に深いダメージを負ってしまってますorz
だけどとりあえず考えていてもしょうがないので続きを書きました。
今回で事件の後始末も終わります。
では気になる本編を(∩´。•ω•)⊃ドゾー
第六十四話「身体の傷、心の傷」をどうぞご覧アレ。
マリアはニクラスと話しが終わった後、今回の事件で負傷した者の治療されている場所を聞いていた。
マリアとしては今回の事件でシグニットの為に頑張ってくれた衛兵には感謝したい。
なので急遽負傷者への面会をニクラスにお願いしていた。
一応ニクラスとしてはマリアにあまりこの件に関わってもらいたくない様だが、マリアの説明で渋々了承した。
その説明とは負傷者の治療に関してである。
マリアはニクラスに負傷者はどうなってるのかを聞いた。
結果としては武器商を監視していた部隊の生き残りの3人はほぼ死にかけであり、なんとか治癒魔法で命を繋いでいるのが精一杯で回復するかも分からないそうである。
そして、シグニット達を護衛していた衛兵達は4人居て皆重症であり、こちらは命に別状がないレベルまで治療はされているもののやはり、重症には違いないらしく絶対安静らしい。
そこでマリアは自分の回復魔法ならこれらの者を直ぐに元の状態のレベルまで回復が出来る事をニクラスに話した。
ニクラスはまさかと言っていたが、今までのマリアがマリアなだけに本当だと信じてくれたらしく、なんとかその7人の治療をする事を了解させた。
治療をしている場所はこの町を守る守備軍の治療所らしい。
ニクラス曰く、まだ狙われる可能性がある為警護のしやすい軍の施設に入れたそうである。
マリアは場所が分からない上に軍の施設なので許可がない者は通れないと言われて案内人をつけられた。
ニクラスも今は狙われる可能性がある為軍から兵が護衛に付いていた。
その1人をニクラスの権限でマリアの案内兼通行書替わりに付けてくれたという訳である。
マリアはその案内人に連れられてこの町の軍の駐留している基地へと入っていく。
そして、治療所へとやっと辿り着く。
そこには重症の7人が全て収容されており、警備もかなり厳重にされている様であった。
マリアは近くの負傷者から見ていこうとする。
するとここの医師と思わしき女性が出てくる。
「あら?どうしたのですかこの子供は?」
「はっ!この方はニクラス様の命で治療にこられた聖女のマリア様です!」
「聖女様ですか……確かにこの国には聖女様がおられると聞いてましたが確か歳は10歳位でしたよね……見たところ年齢に間違いはなさそうですが……」
「はっ!間違いなくこの方が聖女のマリア様です!」
「そう……でも聖女様といってもまだ10歳の子供でしょ?今出来る処置は終わっていますし聖女様の力は必要ないですけど?」
「ニクラス様の命令です!マリア様に治療を任せる様に言いつかっております」
「ふ~ん……ねぇ……お嬢ちゃん……じゃなくて聖女様……えっとマリア様でいいのかしら」
「俺の事は好きに呼んでくれ。それより患者を見せてくれ」
マリアがそう言ってもその医師は道を譲ろうとしない。
マリアはその医師を睨みつける。
「まぁ、怖いわね。そんなに睨まなくてもいいじゃない……それより素人がこんな場所に来るんじゃないよ。いくら聖女が回復魔法に優れてるからって天職が治癒魔法士である私とじゃレベルが違うんだよ……悪い事は言わないから直ぐに帰りな」
「ですがテレーゼ様……ニクラス様の命令なので……」
「ちょっといいですか?」
「なんだい?」
「治癒魔法士って何ですか?」
「はぁ……治癒魔法士は賢者と違って攻撃魔法や支援魔法、生活魔法が使えない代わりに回復魔法に特化した天職だよ」
「あぁ……パン屋とかと同じ特化型の天職ですか……それで回復に特化してると言いますが聖女も一応回復に特化した天職のはずですが?」
「まぁ、確かに聖女も回復に特化してる天職だろうさ……だけど治癒魔法士は聖女と並び立つ回復魔法のスペシャリストだよ。今の嬢ちゃんじゃ私との経験値があまりにも離れすぎてるんだよ……せめて魔法力が最も高まる25歳くらいになってから出直してきな!」
そう言うとその医者……というべきか治癒魔法士のテレーゼはマリアを追い返そうとする。
だが、マリアとしては引く気はない。
マリアはその医者を無視して横から通り抜けて患者を見る。
「はぁ、強引だねぇ……聖女にしては行儀が悪いんじゃないかい?」
「……」
「なんだ?だんまりかい?そりゃそうさ……その患者は今出来る限りの治療は済んでるんだからね」
「違いますよ……今スキャンしてたんですよ」
「スキャン?」
「はっきり言いますけどこのままだとこの人死にますよ」
「死ぬねぇ……そういわれてもこれ以上は治療のしようがないじゃないか」
「まだまだですね……確かにこの世界の回復魔法ならこれが限界でしょう……ですが、そもそも内蔵まで損傷してるのに中途半端に表面から回復したら中途半端になるに決まってます」
「表面?そもそも内臓と言われてもそんな物どうやって完全に回復するんだよ……身体の中なんて見えないんだから治しようがないじゃないか」
「だから、それがまだまだなんですよ……俺がさっき使ったスキャンの魔法は身体の全ての状態を把握する為の魔法です……そうですね……身体の鑑定魔法のような物です」
「鑑定魔法?そんな物聞いたことないよ……でも身体の中がわかったからって何ができるんだい?」
「細胞の活性化と超再生を強制的に行います。そうすれば直ぐに負傷前の状態まで回復が可能です……」
「細胞の活性化と超再生?……そもそも再生しない内蔵はどうするんだい?」
「そこは俺の魔力で無理やり細胞同士を結合して元の状態に戻します……まぁかなり力技になりますが」
「そんな事したらそれこそ患者が死んじまうんじゃないか……」
「大丈夫ですよ……人間はその程度では死にません……まぁ、かなり無理やりなので体力はかなり削られるのは間違いないですが……」
「そんな事許せるかい!やめな!」
その医師はそう言うとマリアを止めようとする。
だが、マリアは直ぐにその患者に回復魔法を掛ける。
テレーゼは無理やり処置したマリアを怒ろうとした……だが、その前にマリアに回復魔法を掛けられた患者が目を覚ます。
「うっ……俺は一体どうしたんだ……」
「はっ?」
テレーゼはそう言うとマリアをどけて患者を見る。
「……あんた身体に異常はないかい?」
「……なんか物凄くだるいですが……というか俺は剣で腹の辺りを貫かれた筈じゃ……」
「そうだよ……本当に身体に異常はないのかい?」
「分かりませんが痛みとか変なところは無いと思います。異常なだるさを除けば……」
「マジか……」
テレーゼはそう言うとマリアを見る。
そして聞く。
「一体どんな魔法を使ったんだい?これは回復魔法のレベルを超えてるよ……」
「れっきとした回復魔法ですよ……ただ俺のオリジナルではありますが……」
「お前本当に10歳か?信じらんない……あの状態をたった一回の回復魔法で回復させるなんて……」
「他にも患者がいるので治療してもいいですか?」
マリアがそうテレーゼと話していると今治した患者が話に入って来る。
「えっと……話を聞いているとその嬢ちゃんが俺を治したのか?」
「一応私が治療してたんだけど、完全に回復させたのはこの嬢ちゃん……聖女のマリア様だよ」
「聖女様ですか……凄いですね……どう見ても子供なのに……助けてくれてありがとうございますマリア様」
「気にするな……えっとお前はどっちの見張りをしてた奴だ?」
「俺は武器商の監視をしていた部隊の者だ」
「あぁ……とりあえず任務ご苦労様です。まぁ、2人は死んでしまってますが助かってよかったですね」
マリアはそう言うと次の患者へと向かう。
そして次々と回復していき全員を無事に回復させる。
ただ、最初に助けた者もそうだが武器商の監視をしていた部隊の者は泣いていた。
2人の犠牲はその者達にとっては大きい様であった。
因みにシグニット達を護衛していた部隊の者は重症であったが一応は命に別状がない状態だったのでその事をテレーゼに伝えておいた。
マリアは負傷していた者達ひとりひとりにちゃんと感謝の言葉を伝えた後テレーゼと話していた。
「なんですか?俺はもう帰ろうかと思ってるんですが……」
「お前の回復魔法を私にも教えてくれないか?」
「教えろと言われてもな……まずはスキャンの魔法が使えないきゃダメだし結構難しいんだが……俺がまさに手取り足取り回復魔法を教えているシス姉だってまだ俺と同じようには回復魔法が使えないしな……」
「どうしたらいいんだ?」
「どうしたらか……まずは解剖かな……生物の基本的な構造を知りゃなきゃそもそもスキャンの魔法を使ってもしょうがないしな……」
「解剖……人間をか?」
「いや……人間を解剖するのが早いだろうけど他の生物でも基本的にはそんなに変わらないから他のにした方が……というかいきなり人間の解剖とか怖すぎだろ……俺はそもそも一度も人間の解剖はした事ないぞ?」
マリアはテレーゼの発言に引いていた。
だが、ここはやはり経験の差であろう……テレーゼは一応人間の解剖もした事があるという……まぁ、検死の様な物だったという話なのでスルーしたが、人体を実際に解剖したと聞いてマリアはドン引きしていた。
マリアは基本的にはただの40歳童貞のおっさんである。
転生する前も、した後もそもそも人の死体すら見た事がない。
まぁ、戦ってる以上いずれは死体も見る事になるだろうし、自分が人を殺す事になる可能性も考えてはいるが今現在はまだない。
なので普通に死体とはいえ人間を解剖するという事にドン引きしていた。
しかし、テレーゼはどうしてもマリアの回復魔法が学びたいようで帰してくれない。
しょうがないので教えられる様になったら教えるという約束でなんとか帰してもらった。
「ふぅ……感じの悪い医者かと思ったらかなり真面目な医者だったな……ただやっぱり魔法使いだから女性だったがあの見た目で解剖大好きとか美女だっただけに逆にホラーだったな……」
マリアが言った通りテレーゼは美人であった。
美人の中でもかなりのレベルだったが話し方や対応の仕方が怖いのでマリアとしてはあの女性とはあまり関わりあいになりたくないと思うのであった。
だが、そんなマリアの気など知らないテレーゼは1人になると笑っていた。
「ふっふっふ、あっはっは!凄い!あのマリア様の回復魔法は人知を超えている!そしてあの見た目……将来は絶対美少女から美女になるわね……そそるわぁ……マリア様……マリア様……ふふふふ……愛しています我が師匠」
1人悦に浸るテレーゼであった。
そのテレーゼからの重い愛がマリアに届いたのかマリアは何故か悪寒を感じる。
「なんだ……急に悪寒が……とりあえずカティ師匠の様子でも見に行くか」
マリアは悪寒を無理やり忘れてカティの元へと行く。
鑑定師ギルドに居るのかと思ったマリアは鑑定師ギルドを訪れた。
「すみません、カティ師匠は居ますか?」
「えっ?あっ!マリア様ですよね!噂は聞いています!今カティ様はギルド長室にいらっしゃるかと」
「そうなんですね。えっと勝手に行っても大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ!マリア様が特別枠でAランクの鑑定師になった事を知らないギルド員は居ないという状況なので!」
「わかりました。お姉さんも頑張ってください」
「ありがとうございます!」
そう言うとマリアは応対してくれた女性ギルド員にお礼を言う。
因みにルックスは普通だったがなんだか最近周りの美少女、美人率が凄いので逆に安心感がある、好感が持てる女性であった。
そしてマリアはギルド長室をノックする。
するとカティのどうぞという声が聞こえる。
マリアがドアを開けると大きくて立派なギルド長のテーブルと椅子を占拠するカティとどう考えても急遽用意しただろ感漂うテーブルセットに座るアルベルトが居た。
「……カティ師匠……強権発動ですか?」
「はっ?何を言ってるんだい?」
「いや、だっておかしいでしょこの状況……」
マリアがそう言うと悲しい瞳をしているアルベルトが話しかけて来る。
「えっとマリア様どうも……一応カティ様は私より立場が上なのでこの様な状態になりまして……」
「?えっとギルド長直属特別顧問でしたっけ……ギルド長の顧問って事は部下じゃ無いんですか?」
「いえ……確かに雇ってるのはこちらなのですが、辞める辞めないはカティ様の一存になってるのでどうしても立場は上になってしまうんですよ」
「複雑ですね」
「マリア!そんな事はどうでもいいんだよ!何の様で来たんだい?」
「ちょっとカティ師匠の状況を把握しとこうと思って来たのですが杞憂でしたね」
「人の心配はいいんだよ!それでマリアはいつハンクと付き合うんだい?」
「はっ?」
「だからハンクといつ付き合いだして結婚するんだい?」
マリアはカティを無視して退室する。
ドアの向こうではカティが怒鳴っていたが聞こえない事にして速攻でシグニット工房へ帰る。
因みにマリアが逃げたせいで今日のカティは相当荒れていてギルド員達は鬼を見たと後に証言していた。
そんな事はお構いなく工房へと帰って来る。
「ただいまぁー」
「あっ!マリアちゃん」
「あれ?シェリル師匠だけですか?」
「あぁ……シグニットちゃんならお風呂だよ?」
「お風呂ですか?……俺も風呂に入ろうかな」
「ダメよ!マリアちゃん覗いたら怒るからね!」
「えぇーもう全部見てるしもっと凄い事だってしてるじゃないですか!」
「シグニットちゃんは絶賛傷心中だからダメよ!私だって一緒にお風呂に入ろうかと思ったのに断られたんだもの」
「なんでシグニット師匠が傷心してるんですか?」
「はぁ……昨日牢から解放されたのにそのまま帰ってきて眠っちゃったでしょ?」
「そうですね……」
「なんかシグニットちゃん自身さっき気づいたみたいなんだけど、なんか自分が臭いって言い始めて」
「それで?」
「それ今更じゃない?って言ったんだけど……そうしたらやっぱり臭うんだとか泣き出しながらずっとお風呂に篭ってるのよ」
「……それって本当に今更ですね……俺としてはシグニット師匠のあの匂いも好きなんですが……」
「うっわ……マリアちゃん変態ね……」
「そういうシェリル師匠はシグニット師匠が臭いって言うんですか?」
「臭いわね!堪らないわ……あぁ……あのシグニットちゃんの匂い癖になりそう」
「うっわ……シェリル師匠変態ですね……」
「今更ね……私は痴女という名の変態よ?あんなレアなシグニットちゃんお匂いが嫌いなんてとんでもないわ……あぁ……もったいないなぁー……」
「……本当にシェリル師匠は変態ですね……まぁ、俺もシグニット師匠の匂いでなんかいけない感じが逆にグッときて好きでしたが……もったいないですね」
「だよねー……ってやっぱりマリアちゃんも変態じゃない……」
結局2人の変態はシグニットがお風呂から戻るまで謎の匂い談義に花を咲かせるのであった。
シグニットが戻ってきた時にすぐさま2人はシグニットに近づいて匂いを嗅いだがきれいにセッケンの臭いに変わっていて残念がるのであった。
2人の奇行にシグニットは本能的にか怯えていたがシェリルとマリアに丸め込まれて3人で話していた。
「なぁマリア?結局どうなったんだ?」
「結論からすれば事件は解決しました」
(関係者皆殺しですがね……)
マリアは心の中でのみ事件の真相を語った。
シグニットは気に入らない様だがこれ以上黒の組織と関わるとシグニットやシェリルの身が危なくなるのでマリアはこの件から二人を遠ざけるつもりである。
そこでマリアは気分転換にデートに行こうと言う。
だが、今回の事件の発端がこの様な気分転換のデートだったのでシグニットとシェリルが怯えている。
マリアは自分がちゃんと護衛するから大丈夫だと言ってデートへと連れ出すのであった。
こうしてとりあえず今回の事件はこれで終了する。
ここまで読んでくれた方ありがとうございます。
一応前回で事件は終わってましたが今回はアフターケアの回でした。
とりあえずマリアの現在の回復魔法の腕が判明。
最初は軍医のテレーゼさんにマリアは出番がないと言われますが、最終的にはマリアの凄さに心酔されます……。
ちょっとホラーなテレーゼさんですがマリアの情報から美人ではある様なのでマリアは嫌がってますがハーレム要因に追加ですw
テレーゼさんはホラー担当というレアなポジションの女性なので登場させる時に既にハーレム要因に決めていたのでマリアには悪いですが愛されてもらいましょうw
そして、カティの様子を見に行くマリアは普通の鑑定師ギルド員にちょっぴり癒されてカティに会うが速攻で後悔。
カティはまたもや孫のハンクとマリアをくっつけようとしてますがマリアの逃亡によりご破産。
その後カティ様は鬼の様に暴れますが……鑑定師ギルド員達ガンバです……(´;ω;`)
そしてシグニット工房へ。
シグニット工房ではシグニットがお風呂に。
マリアが覗こうとするが阻止される。
だが、シェリルとマリアはシグニットの匂いという何とも特殊な部分に欲情してる様で2人で変態の本性を現します。
シグニットは知らずにお風呂から帰還。
マリア達に匂いを嗅がれてがっかりされるw
そして、結局事件はシグニットには解決という名の関係者全員死亡という形で終了。
その後マリアの提案で気分転換デートのやり直しをする事に……。
そこで次回に続きます。
次回はデートから始まりますが、なんとなく懐かしくなっているリーオンパーティーの方々も登場予定なのでご期待ください。
では次回をお楽しみに♪
感想&ブックマーク大歓迎!
なんか自分で分かってたことだけど自分の作品の小説としてイレギュラーな部分を改めて言われるてΣ>─(´・ω・`)→グサッ…となってる作者でした(´;ω;`)
まぁ、読んでくれている方達に楽しんでもらえるのが一番嬉しいので、皆さんが楽しめるように精進します○┓ペコリ




