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30歳童貞は魔法使いになった?  作者: 永澄水樹
童貞魔法使いの異世界ライフ
63/67

シグニット工房とジェレマイア邸の二つの日常

どうもです!


毎日更新遂に成功!


昨日は20時に予約してたのに何故かエラーで予約出来ていなかったので急遽手動で投稿。


なんとか直ぐに投稿できましたが20時を常にキープしてたのでなんか敗北感が……。


まぁ、それはそれとして遂にシグニットちゃんが釈放です♪ヽ(´ー`)ノバンザーイ


今回はシグニットちゃんの様子と今後の為にジェレマイア邸に行く話の二本立て……の構成だけど一話にまとめましたw


という事で今回はなんと9771文字……あと少しで一万文字の長文になりましたΣ(ノ≧ڡ≦)てへぺろ


では長い本編をいざ(∩´。•ω•)⊃ドゾー


第六十二話「シグニット工房とジェレマイア邸の二つの日常」をどうぞご覧アレ。

裁判後。


暫定無罪を勝ち取ったシグニットとマリアは裁判所から工房へと歩いて帰る。


一応ジェレマイア候爵が馬車を手配しようかと言ってくれたがシグニットが歩いて帰りたいと言ったので丁寧に断って歩いている。


因みにカティはこの後ジェレマイア侯爵と話があるとかで裁判所の前で別れた。


今はシグニットとマリアは二人きりで歩いている。


一応シグニットと手をつないでいる……しかも恋人つなぎで……。


最初はマリアに近づくのも嫌がっていたが、だんだんと牢屋での恐怖からの開放や、見知ったマリアとの再開で心が緩んだシグニットは急にマリアに甘えだした。


元々シグニットは男っぽい振りをしているがその中身はかなり乙女で寂しがり屋の甘えん坊なので、異常な状態からの開放でタガが緩んだ様である。



「シグニット師匠……さっきとは違って随分密着してきますね……」


「だって……正直心細かったし……マリアが助けてくれて嬉しいし……こうしてると安心するんだもん……」


「だもんって……シグニット師匠……なんかキャラが壊れてますが……」


「ふーんだ!どうせ私は男っぽいですよ」


「いえ、シグニット師匠の事を男っぽいとは思った事殆んどないんですが?」


「えっ?なんで?」


「いや……シグニット師匠って表面だけでしょ男っぽいフリしてるの……内面は凄い乙女じゃないですか……」


「乙女って私が?」


「えぇ……すっごい可愛い乙女だと思ってますけど?」


「うっ……流石にそこまで言われると恥ずかしいよ……」



何故か急に乙女化したシグニットとゆったりと話しながら工房へと向かう。


その間もいつもの様な俺口調でもなく、男っぽさどころか逆に乙女化が急激に進んでいるシグニットと話しているが正直マリアは死にそうである。


今のシグニットは正直可愛すぎるのである。


いつも俺俺言って男っぽさをアピールしているシグニットが物凄い乙女になっているのでギャップがすごい。


これは簡単に言えばギャップ萌えである。


シグニットがシェリルに調教……もとい教育されている時に乙女化しているのは知っていたが、普段からこの状態になっているのは初めて見る。


これは相当なギャップでマリアはこの物凄い可愛い生物が可愛すぎてたまらない。


正直息子があったら即宿屋へ行って一発している自信がある。


だが、残念な事に息子は現在……いや現在どころか未来でも復活が期待できないので悲しいマリアであった。


そんなイチャイチャしながら道行くマリア達を町の皆は生温かい目で見守ってくれていた。


因みに後方にはシグニットを見張る為の衛兵2名が居るのだがマリアとシグニットのイチャイチャぶりに正直困惑している。


そんな感じでシグニットに甘えられながら工房へと帰路につくのであった。


工房へと到着するとすぐにシェリルが反応する。



「シグニットちゃん!!!」



そう言うとシグニットに飛び込んで抱きつく。



「シェリル……うっ……うっ……シェリルーーーーーうわぁーーーーーーーん」



シグニットはシェリルに抱きつかれると直ぐさま大泣きを始める。


シェリルも一緒になって泣き出してしまい収拾がつかなくなる。


マリアは2人に近づいてそっと二人を抱きしめる。



「シグニット師匠……お勤めご苦労さまでした。シェリル師匠もシグニット師匠が無事に戻ってきてよかったですね……という事で2人共泣き止んでください」


「うっ、すっ、すまないマリア……えっとシェリルただいま」


「おかえりなさいシグニットちゃん!」



そう言うとまた2人が抱きつく。


因みに今度はマリアも巻き込まれて3人で抱きしめ合う。


しばしその状態で騒いでいたがやっとシグニットもシェリルも落ち着いた様で今はやっとテーブルについている。


だが、何故かマリアを挟んでシグニットとシェリルが座っている。



「あの~師匠達なんでこっちの椅子に座ってるんですか?」


「いっ、いいでしょ……こうしていたいんだもん」


「私だってこうしていたいんだもん……マリアちゃんには今回本当に頑張ってもらっちゃったし……」


「えっとですね……シグニット師匠……いい加減元?の話し方に戻ってくれませんか……どっちに話しかけられているかその話し方だと分かりづらいです」


「いいでしょ……私だって本来はこうしてたいんだもん……」


「シグニットちゃんどうしちゃったの?」



シグニットのあまりの変貌にシェリルも若干戸惑っている。


それもそのはずである。


話し方が女の子ちっくになってるだけでなく、女子女子しているシェリル風になってしまっているのでシェリルも驚いている。



「いつもは……今まではシェリルの前で頑張らなきゃってあんな風にしてたけど……本当は私だって誰かに寄り添いたいの……」


「……シグニット師匠……正直変わりすぎてて怖いのですが……」


「……今日だけは許して……明日からはいつもみたいに戻るから……」



シグニットはそう言うとマリアの肩にに顔を載せる。


それを見ていたシェリルもずるいなどと言いながら同じく顔を載せる。


マリアとしては美少女2人にこの様な事をしてもらっていて大変嬉しいのだが2人共直ぐに寝てしまったのでしばらく動けないので困った。


結局マリアは2人に眠りの魔法を掛けて起こさないようにベットへと運んだ。


そして翌日になり、マリアが折角のシャバでの最初の食事だからと奮発した豪勢な朝食を作っていると2人の師匠が降りてくる。



「えっと……マリアおはよう……」


「おっ、シグニット師匠おはようございます」


「マリアちゃんおはよう」


「シェリル師匠もおはようです……?どうしたんですか?」



マリアが作っている朝食を見てシェリルが驚いている。


因みにシグニットはなんだか気まずそうにしていた。



「マリア……朝から頑張ってるな……美味しそうな朝食だな」


「……シグニット師匠喋り方戻りました?」


「えっと……あぁ……昨日は変な絡み方してすまなかったな」


「ねぇ!マリアちゃん聞いてよ!シグニットちゃんったらマリアに嫌われるかもどうしようとか、さっきまで酷く取り乱してたのよ?」


「シェリルそれを言うんじゃない!」


「えぇーーだってシグニットちゃんあれが本来の姿なんだからいいじゃない」


「本来の姿はこっちだ!うぅ……俺は何故昨日あんな事を……」



なんだか酷く落ち込んでいるシグニットであったがマリアとしては昨日のシグニットは可愛すぎたので絶対に忘れない様にと心に決めるのであった。


そうこうしているうちにマリアの朝食が完成する。


シグニットとシェリルは今日はちゃんとマリアの向かいの席に着席している。


そして朝食が始まる。



「うっわ……なんか思いっきり引くぐらい美味いな……」


「でしょ?マリアちゃんって本気出すと物凄い料理上手なのよ……私がご飯食べてないって知ったら突然こんな料理の数々を出してきたから驚いちゃったわよ」


「確かに……マリアって料理が出来るのは知ってたがこれはただの料理上手の領域を軽く超えてるな……これなら普通にプロとしてやっていけるんじゃないか?」


「プロですか?……俺の料理を店に出すのはどうかと……というか正直ずっと料理し続けるのもしんどいですし」


「これだけの腕があるのにか?」


「腕があるからって料理人になりたい訳ではないので……」


「マリアちゃんの料理凄い美味しいから料理屋開けばいいと思うんだけどなぁ私も……そうしたら毎日通う自信があるわ」


「俺もこの料理なら毎日食いたいな……」


「何ですか両師匠……それって俺に対するプロポーズですか?」


『えっ?』



何故か2人がハモったので説明する。



「あのですね……プロポーズの言葉に毎朝お味噌汁を作ってください的なのがありまして……毎日料理を食べたいとは要するに結婚してくださいって事なんですが……」


「お味噌汁ってなんだ?」


「お味噌汁って食べたことないわね……料理よね……」


「えっと食いつくのはそっちですか?」


「いや、だって今更プロポーズってそもそもマリアと俺は恋人だろ?って事はいずれは結婚する訳で……今更プロポーズと言われても」


「そうよね……そもそもあんなに愛し合ったのにまだプロポーズ終わってない気でいたの?」


「いえ……そういう訳ではないのですが気分的な問題で……」


「マリアが良く分からない事を言っているのは理解したが、とりあえずマリアのご飯はうまいな……おかわりくれ」


「あっ、シグニットちゃんずるい。私もおかわりいいかしら」


「2人共食い気ですか……まぁいいですけど」



そう言ってマリアはおかわりを用意する。


そして、朝食が済み、しばらく話をする。



「でっ、結局今回はなんだったんだ?」


「どうやらシグニット師匠は黒の組織に関わりのある露店商に喧嘩を売ってしまった様ですね」


「黒の組織……フェイクメタルの出処はそこね……シグニットちゃんを捕まえるなんて許せないわ」


「シェリル師匠落ち着いてください。その黒の組織は領主のジェレマイア候爵ですら手を焼いているんです」


「ふ~ん、そうなのか……黒の組織ね……俺はそいつらの店に喧嘩を売っちまったのか……」


「そうですよ……シェリル師匠がたまたまフェイクメタルについて知っていたのと、ジェレマイア侯爵が手を貸してくれた事。そして、カティ師匠が助けてくれたおかげでシグニット師匠は無事に戻れたんです。皆に感謝してください」


「うん、そうする。所でマリアはカティ師匠って今言ってたがそれは鑑定師のカティ老師の事か?」



シグニットがそう問いかけるとシェリルが答える。



「そうよ。私がジェレマイア候爵に頼んでみようって話したら、ジェレマイア侯爵がマリアちゃんをカティ様の弟子に推してくれたのよ」


「へぇ……師匠って呼んでるが鑑定師の弟子になったのか?」


「弟子入りしましたがカティ師匠の卒業試験は突破したので今は鑑定師としてどうこうする気はないですけど」


「はっ?折角鑑定まで出来る様になったんだろ?裁判の時の話じゃ特別枠のAランク鑑定師になったんだろ?」


「えっ!マリアちゃん特別枠のAランク鑑定師になったの?」


「あれ?シェリル師匠に言ってませんでしたっけ?」


「初耳よ!!」


「あっ、そう言えば卒業試験を突破したのは昨日で、その後直ぐにシグニット師匠の裁判だったのでシェリル師匠が知らないのは当然でした」



マリアがうっかりを謝るとシェリルに怒られる。


そして、マリアはシグニットの今後について話す。



「とりあえず釈放にはなりましたが、シグニット師匠はあくまで暫定無罪なので監視されてます」


「そういえばそうだったな」


「えっ?シグニットちゃん監視されてるの?」


「あぁ……」


「とりあえずシグニット師匠とシェリル師匠はしばらく工房で大人しくしていてください」


「マリアはどうするんだ?」


「俺はジェレマイア候爵に会ってみるつもりだが」


「マリアちゃん……危ない事しちゃダメだよ?」


「大丈夫ですよ。ジェレマイア候爵にはただ話を聞きに行くだけですから……」


「無理はするなよ?お前が居なくなったら悲しむ奴が居るんだぞ?」


「シグニットちゃん……シグニットちゃんもでしょ?悲しむのは……」


「うっ……まぁ、そうだな……マリアが居なくなるなんて今じゃ考えられないな……マリア……くれぐれも気をつけろよ」


「2人共心配しすぎです……とりあえずジェレマイア候爵に会ってきます」



マリアはそう言うとシグニット工房を出てジェレマイア邸へと行く。


ジェレマイア邸では門番にジェレマイア候爵に会いに来たと言ったが留守の様で結局妻のパルミラに会う事になる。



「あら、マリア様ご機嫌よう。今日はどうしたんですか?」


「ちょっと最近の事でニクラスさんに話に来たんですが不在でしたね」


「マリア様……父上は一応領主ですので色々と忙しいのです……普通の日はもちろん、休日でも仕事をしておりますよ」


「そうですか……まぁ、ニクラスさんが居ないんじゃ話も出来ないので待たせてもらってもいいですか?」


「それは構いませんが……」


「なら決まりです。とりあえず例の如くケーキでティータイムをした後にフリーデルさんの稽古でもしましょう」



マリアがそう言うとパルミラもフリーデルも喜び出す。


マリアはそんなにケーキが好きなのかと思ったが、フリーデルが喜んでいるのはマリアと一緒に居る時間が出来たからである。


そんな無垢な少年の純情を理解しないおっさんはフリーデルをケーキ好きのお坊ちゃんだと認識した。


結局朝一で来たものの目当ての人は居なかったのでケーキを食べさせた後に稽古をする。


因みにフリーデルはマリア相手だとマリアのプレゼントをフル装備で相手になる。


だが、マリアが相手だと装備がピカイチでも簡単に倒される。


フリーデルは悔しい思いをしながら一生懸命稽古するのであった。


そして昼食になろうというところでマリアが提案する。



「そろそろ昼食ですがよければ俺が作ってもいいですか?」



マリアの突然の申し出に2人は驚くがマリアが言う。



「ちょっと料理も頑張っているのでいつも一流の料理を食べてる人の意見が聞きたいんですよ」


「はぁ……構いませんがお世辞抜きで評価した方がいいのかしら?」


「母上……流石にマリア様に一流の腕を要求するのはどうかと……マリア様は天職は聖女ですよ?」


「そうは言うけどそもそもこのお茶やケーキを作ったのは誰かしら?」


「マリア様ですね……でもまさか料理もこの様な腕とは……」


「まぁ、お試しなので気にせずに昼食を作らせてください」


「それじゃあお願いしようかしらね」


「マリア様の料理、楽しみです」


「では2人の期待に応えますか」



マリアはそう言うと急いで昼食の準備に取り掛かる。


その間パルミラとフリーデルは話をする。



「というかマリア様は何の用で来られたんでしょうね?」


「多分、厄介な事だと思うわ……まぁ、ニクラスに任せましょう。私達はのんびりとマリア様の料理でも堪能しましょう」


「そうですね……でも父上ばかり頼られるのも正直微妙です……」


「フリーデルはまだまだ発展途上でしょ?マリア様をお嫁にするんでしょ?」


「将来お嫁に出来ればとは思ってますが……」


「なら頑張る事ね……一応ウィリーもマリア様に気があるみたいだけどフリーデルを応援してあげるわ」


「何故ですか?」


「単純よ。歳が近いしフリーデルは最初からマリア様が好きだったでしょ?」


「確かに最初から惹かれていましたが……」


「それに対してウィリーは最初マリア様を認めてなかったじゃない……相手の力量も見抜けずに侮った上に惚れるって正直情けないもの……」


「母上……それを兄上が聞いたら泣きますよ……兄上は母上の事を本当に尊敬してますから……」


「いい加減母離れして欲しいわね」



そんな話をしているパルミラとフリーデルであった。


その時カルネイラ総合学術院ではくしゃみをしている生徒がいた。



「はっくしゅん!はっくしゅん!」


「おい?ウィリー大丈夫か?風邪でもひいたのか?」


「誰かが噂でもしてるのでは……もしかしてマリア様だったりして」


「またマリア様かよ……その子今10歳なんだろ?流石に歳を考えた方がいいんじゃないか?」


「お前はマリア様を見てないからそんな事言えるんだよ!マリア様は確かに10歳の少女だが凄い可愛い!そして物凄い強い!」


「あぁ……お前が瞬殺された時の話な……何度するんだよ」


「何度でもだよ!あぁ……マリア様に会いたい……剣の技を教えて欲しい……」


「駄目だこいつはやくなんとかしないと……」



こうしてくしゃみの原因をマリアと思う可哀想なウィリーであった。


その原因がパルミラによるディスリとは露ほども知らぬ陽気な昼であった。


そうしてマリアの昼食が出来上がる。


それを見たパルミラとフリーデルは呆れていた。



「この様な豪華な昼食を一体どうやってお作りに……」


「母上……そもそも材料さえ何処から持ち出したのか謎ですよ……」


「あぁ……材料も調理器具もいつも異空間収納に収納してるから直ぐに取り出せるんだよ」


「そういえばマリア様にはそんな収納もありましたね」


「さっそくいただきましょうか?」


「そうですね母上……」



こうして昼食がスタートする。


だが、食べ始めて2人は驚く。


美味しい……ただひたすらに美味しい。


これぞ美味の究極と言われても今なら信じそうな程に美味いの一言に尽きる。


マリアは今朝シグニットとシェリルに店を開け的な事を言われてたので物は試しと本気で昼食を作ってみた。


いつもは適当に作っているのだが、それでも美味しいと修道院では評判である。


そのマリアが本気を出した料理である。


2人はとにかくひたすらに食べる。


食って食って食いまくる。


そうして昼食が終わる。



「……美味しすぎたわ……こんなの反則よ」


「本当に美味しかったですね……ここまで美味しいという衝撃を味わったのは初めてです」


「マリア様の料理は一流どころか超一流ですね……」


「えっとそんなに美味しかったですか?」


「文句なく美味しかったわ」


「僕もです……こんな料理を毎日食べられたら本当に幸せ過ぎるんでしょうね……」


「なんですかそれ?俺に嫁になって欲しいんですか?」


「はい……正直料理だけで魅了されてしまいそうです」


「あれ?本気ですか……冗談だったのですが……」


「マリア様……この料理を食べたら私でも嫁に欲しくなってしまいますわ」


「パルミラさんを寝取るのですか……パルミラさんは凄い美人ですしありかもですね……」


「マリア様ったら私も流石にニクラスと別れられませんから冗談ですよ」


「母上……冗談にしては質が悪いです」


「でもこの料理を毎日食べたくない?」


「食べたいです!」


「そうね……ならフリーデルがマリア様をお嫁に貰ってくれれば解決ね。マリア様、フリーデルのお嫁さんになったら一緒に暮らしましょうね……そうすれば……ふふふふふふ」



そう言いながらパルミラが不敵な笑みをこぼす。


フリーデルは真っ赤になりながらもブツブツと何か言っていた。


だが、マリアとしては料理の評価だけで十分なので軽く聞き流していた。


そして、昼食後……何故かフリーデルとの稽古にパルミラが参戦していた。



「あの……何故パルミラさんが稽古に……それにフルプレートの鎧にその大剣……」


「あら?これが私の装備なのだけど……一応全部最上級のアダマンタイト魔法装備よ?」


「それは正直どうでもいいのですが……マジでやる気ですか?」


「えっと……昼食を食べ過ぎたと申しますか……少々運動をと」


「はぁ……」



マリアはフル装備のパルミラを見て衝撃を受けていた。


因みにパルミラは本気でやる気でいるみたいでフリーデルが何故か怯えていた。



「フリーデルさん……なんで怯えているんですか?」


「母上が本気とか……本当にトラウマなんですよ……」


「はぁ……」


「マリア様!それではわたくしと一手お相手お願いしようかしら」


「いいですけど……どの程度の力で相手をすれば?」


「それはマリア様が決めてください。では参りますよ?」



そう言ってパルミラが構える。


しょうがないのでマリアも構える。


次の瞬間パルミラがマリアの懐に飛び込んでいた。


マリアは速攻で反応したが並みの相手ならこれで終わっていた。


マリアはパルミラの力を見極めながら戦う。


結果、今までの誰よりも強かった。


魔法による身体強化の度合いといい剣筋といい完全に達人の域に入っている。


パルミラ相手だとマリアでもそれなりに戦わないとやられる危険がある。


それほどパルミラは強かった。


その様子をフリーデルがぼんやりと眺めていた。


だが、しばらくするとパルミラの攻撃が止む。


マリアはなんでだろうと疑問に思ったがパルミラが言う。



「はぁ……戦乙女も歳はとりたくないわね。私が鬼神ならマリア様はどうなのってレベルね……正直マリア様と対峙してみて全盛期の私でも敵わないと思ったわ」


「母上……本当ですか?」


「そりゃ、マリア様に敵う人が居るなら勇者位でしょうね……フリーデルは分からないでしょうけどマリア様って魔力を常時回復してるのよ?」


「常時回復って勇者が持ってる固有の特性のですか?」


「そうよ……どういう訳か知らないけど確かにマリア様は勇者と同じ事をしているわ。これじゃあこちらの魔力が尽きちゃうわよ。今もわたくしは魔力が殆んど残ってませんし」


「凄いですねマリア様……母上を退けるとは……」


「パルミラさんは予想の完全に上を行く強さでした……正直パルミラさんが短期決戦で仕掛けてきたら俺ならともかくエミ兄なら確実に負けてましたね」


「エミ兄?」


「あぁ……俺と同じ修道院のエミリアっていう勇者ですよ」


「その子は強いの?」


「そうですね……一応強いですがまだまだ甘さが目立つのでパルミラさんには勝てないですね……」


「そう……因みにその勇者は婚約者かしら?」


「一応そうですが……俺は認めてないので微妙ですね」


「そう……フリーデルもまだまだ頑張れるわね。ふふふふふふ」



何故かエミリアの事を聞いたパルミラは嬉しそうにしていた。


その後はマリアとパルミラによる2人体制でフリーデルに稽古をつけた。


パルミラはまさに鬼で、一切の妥協を許さない。


フリーデルが怯えるのも無理はないなと思うマリアであった。


こうして夜まで稽古が続き。


晩御飯でニクラスを驚かせたいというパルミラの提案で、何故か晩御飯もマリアが作っていた。


そして、夜の8時頃にジェレマイア候爵……ニクラスが帰って来る。



「ただいま……なんかマリア様が来ていると聞いたのだが」


「あなたお帰りなさい。それよりこの料理の数々を見てごらんなさい」


「うおっ!凄いご馳走じゃないか……だがどうしたんだこんなご馳走……あまり贅沢のしすぎは良くないと思うのだが」


「父上……父上は何か勘違いをしている様ですね」


「なんだフリーデル?勘違いとはなんだ?」


「この料理を作ったのはマリア様です。材料も調理器具もマリア様が用意しました」


「なんと……これをマリア様が作ったのか……」


「ふふふ、驚くでしょ?でも食べたらもっと驚くわよ」


「なんか楽しそうだなパルミラ」


「えぇ……こんなに楽しいのは久しぶりかしらね……今日は戦闘も出来たし」


「戦闘?まさかマリア様とか?それでどっちが勝ったんだ?」


「マリア様です……母上の降参という形で決着がつきました」


「本当か……凄いなマリア様は……パルミラは今でもそこらの相手じゃ敵わないんだが……」


「マリア様は今の状態でも凄い力よ……これが最盛期になったら凄い事になるんじゃないかしら……まぁ、それより晩御飯が冷めちゃうわ早く食べましょう?」


「おっと、そうだな……それじゃあ、私は支度をしてくるので待っててくれ」



そう言うとニクラスは着替えと手洗いうがいをしに行く。


そして、戻ってきて皆で晩御飯を食べる。


食べ始めた瞬間からニクラスはやめられない止まらない呪いを受けたようで食べ続けている。


パルミラとフリーデルも黙々と食べている。


そんな異様な晩御飯もようやく終わる。



「ふぅ……美味かったな。これは超一流の料理人が作ったと言っても信じてしまうな……これをマリア様が……か……凄いな」


「ニクラス?このご飯が毎日食べれたら幸せだと思わない?」


「そうだな……あぁ、なるほど……フリーデル。マリア様をお嫁に貰いなさい」



急に真面目な声でそういうニクラスにフリーデルが驚く。



「ちょっと父上……いきなりすぎです!」


「おまえなぁ……そんな事言ってるとカティ老師のお孫さんに横からカッさらわれるぞ?」


「どういう事です?」


「マリア様は鑑定師のカティ様に弟子入りしたんだが、カティ様がマリア様をいたく気に入ってな……孫の嫁にと考えてるそうだ」


「なんで父上がその様な事を……」


「カティ様が昨日の話し合いの時に言ってきてな。孫の嫁にしたいから手を貸せってな」


「それで父上はどうしたんですか?」


「マリア様は我が家のフリーデルが嫁に貰うのでと言って遠慮願った」


「ふぅ……なら大丈夫ですかね……」


「ところがカティ様はこれから本気でマリア様を自分の孫の嫁にする気らしくて、この事に関しては手は抜かないと宣言されてしまった」


「父上ーーーーーーーーーーー!」



フリーデルの叫びが木霊する。


そんな夜の晩餐であった。


そして、世間話をした後でマリアと話をするのでという形でニクラス2人きりになる。


マリアはやっと本題が聞けると思っていたが、マリアはこの時はまだ何が起こっていたのか知らなかったのである。

どうも!長文になってしまった今回は読むのが大変だったと思います。


ここまで読んでくれた方有難うです♪


それでは今回を振り返りましょう。


今回は裁判所の前からの話。


釈放されたシグニットは急にデレ期に突入。


マリアに甘えまくる甘えん坊に大変身。


そのあまりのギャップに萌え死にしそうなマリア。


そのまま工房へ。


工房ではシェリルが大泣き。


シグニットも大泣き。


因みに何故か工房についても話し方が変なシグニットちゃん。


話し方がシェリルの様になってるので正直紛らわしいが、シグニットがシェリル口調だと妙に萌えるのは作者だけでしょうか?


とりあえずシェリル2号と化したシグニットとシェリルさんはマリアの肩でお眠りに。


マリアは魔法で起こさないように眠らせてから運搬。


因みにシグニットちゃんはお風呂に入る前にダウンしてしまいました……かなり疲れてたのねw


次の日……マリアが朝食を準備していると元に戻ったシグニットちゃん登場。


謎の安心感をもたらす話し方だが甘えん坊のシグニットちゃんに妙に嵌った作者はまた甘えん坊のシグニットちゃんを書く事を誓うのであったとさ……めでたしめでたし……では無く続く。


一応シェリルも登場。


マリアの朝食に2人共驚き、食して更に驚く。


またもやお店をと言われてその後毎日朝食を食べたいとプロポーズの様な事を言われて言うが、既に恋人で愛を育んだ後で何をいまさらと一蹴。


シグニットの現状と今回の件を説明してジェレマイア邸へ。


ここまでが本当は一話でした。


しかし、今回は続きます。


次はジェレマイア邸。


ジェレマイア候爵不在で妻のパルミラが迎えてくれます。


因みに毎度の事ながら居るフリーデル登場。


毎度の様にケーキタイムと稽古。


その後に急遽マリアの昼食タイム。


あまりの美味しさに2人共嵌る。


その後食べ過ぎたパルミラさんが何故か稽古に参加。


マリアと対戦するが凄い強さだが魔力切れで降参。


マリアの魔力常時回復を看破して、勝てるのは勇者くらいという。


肝心の勇者のエミリアだが現段階ではパルミラさんにすら勝てないと判明……正直情けない勇者ですね……。


それはそうと何故か途中でパルミラとフリーデルに噂されてまさかのくしゃみでの再登場という長男のウィリー。


カルネイラ総合学術院で友達に風邪かと心配されるがマリアに噂されていると勝手に解釈。


友達に心配されるがマリアのすばらしさを熱弁するも理解されずに早く何とかしないとと言われる始末。


因みにくしゃみの原因はパルミラさんによるディスリでしたw


そして夜ご飯。


何故か再度マリアシェフによる料理が出場。


ニクラスを驚かせるが食べて更に驚かれるw


因みにマリアをフリーデルの嫁にすれば毎日ご馳走が食べれると言う事でフリーデルに嫁に貰えと進言。


フリーデルは照れ隠しか急に何をとうろたえるが、犯人はヤス……では無くカティ老師でした。


どうやらカティはまだマリアを孫の嫁にする事を諦めておらずにジェレマイアに協力を仰ぐもジェレマイアもフリーデルの嫁にと考えているので対立。


カティは絶対に諦めないとジェレマイアに宣言していた事が判明してフリーデル大慌て。


今回はここで話が終わりますが……次回……いよいよジェレマイア侯爵とのお話に移ります。


次回は大量に死人が出ますので今回の話みたいにほんわかは出来ないのであしからず○┓ペコリ


次回はいかに黒の組織が非道かを伝える為に頑張って文章を考えたいと思います!


30歳童貞は魔法使いになった?史上最大の悪の組織……黒の組織どの様な非道さかは次回明らかになります。


因みに一応この黒の組織は最後の最後までマリアに立ち塞がる名悪役なので皆さんもよく覚えておいてください!


では次回をお楽しみにね♪


後書きがここまで長くなるのはもうひと作品の神々を超えし者を創りし世界みたいですねw


そちらでも長文を指摘されましたが本当に長文すみませんでした(´;ω;`)


もしここまで後書きを読んでくれた方は勇者の称号を与えましょう!


ただ……神々を超えし者を創りし世界の勇者はまだまとも……でもないかな……赤の勇者さんだし……


だが30歳童貞は魔法使いになった?の勇者のエミリアよりは確実に待遇は良かったはず……


こちらの30歳童貞は魔法使いになった?を読んでる方は勇者の称号を与えられる=エミリア扱いなので微妙というか迷惑かもしれませんね……。


しょうがないので作者の管理者権限でここまで読んでくれた方はもれなく魔法使いにしてあげましょう!


因みに童貞を卒業している方は強制的に魔法使いからただの人に戻ってしまうので注意してください○┓ペコリ(女性の方魔法使いになれないので諦めてくださいw)


では感想&ブックマークよろしくお願いします。


感想がちょこちょこ来ていて嬉しいので皆さんもこの流れに乗って感想プリーズ!


気軽に感想くださいな……(ゞ´∀`)ゞ カモンベイベェ!


ではこれからも作者と作品をよろしくお願いします。

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