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30歳童貞は魔法使いになった?  作者: 永澄水樹
童貞魔法使いの異世界ライフ
62/67

異議あり!マリアの逆転裁判!!

どうもです!


なかなか毎日更新できなくて済みません。


とりあえず今日はなんとか更新できそうです。


今回はいよいよ裁判決着。


マリアはどの様に裁判を動かすのか期待を胸に本編を(∩´。•ω•)⊃ドゾー


第六十一話「異議あり!マリアの逆転裁判!!」をどうぞご覧アレ。

いよいよシグニットの裁判が始まろうとしていた。


裁判の形はごく普通のもので、被告側にシグニット、原告側に例の武器屋のオーナーと思わしき男が居た。


そして、裁判長の宣言で裁判が開始される。



「ではこれよりシグニット被告が起こした事件に対する裁判を開始いたします」



その宣言で裁判が始まる。


まずは今回の事件の内容が説明される。


説明では露店街で商売をしていた原告側である武器屋のオーナーミックによる被害の説明がされている。


露店商であるミックはとても質の良い高価な武器を安く売っていた。


ミックは商売上武器を仕入れる為に色々な街へ行くという。


そして、その時に安全に旅をする為に冒険者を雇うのだそうだ。


いつも商売でお世話になっている冒険者には出来るだけ恩を返したい。


冒険者というのは過酷な職業で直ぐに死に直面する職業である。


その為少しでも良い装備を冒険者達に装備してもらいたくて安く売っていたというのがミックの話である。


だが、そのミックが皆の為を思い高価な武器を安く売っていた時に装備に文句を付けられたという。


それがシグニットである。


最初はシグニットを宥め、武器が本物である様に説得しようとしたがシグニットの方が文句を続けて、仕方なく衛兵を呼んだ。


そして、事件のあらすじを知った衛兵が迅速に対応した結果この様になったと説明している。


被害者側である原告のミックはその話をすると静かに席に戻る。


そして、検察に当たる行政府直属の者が訴えについて詳しく話をする。


その内容はシグニットにより被害者であるミックがとても大きな信用の失墜をした事、また、その事により商売が成り立たなくなった事等を上げる。


さらに、鑑定書付きだった為に鑑定師ギルドへの妨害及び信用の失墜も招いたとして重い判決を望む旨が話される。


その話を聞いていた裁判長は被告側であるシグニットの弁護士に言う。



「弁護人。何か反論はありますでしょうか?」


「はい。えっと、今回の騒動ですがこちら側は魔法鍛冶師としてもこの町一番と言われるシグニットさんが装備の真偽を問われました。シグニットさんは魔法鍛冶師として超一流であり、その腕からそちらのミック氏が売られていた武器が偽物であると指摘したまでです」


「えっと、ですが弁護人……原告側の装備にはしっかりとした鑑定書が付いていましたね。私も見ましたが本物でしたが?」


「……それを言われると難しいのですがシグニットさん程の腕の魔法鍛冶師が装備の真偽を間違う訳がないかと」



弁護人がそう言うと検察側から抗議が入る。



「裁判長!弁護人はシグニット被告が魔法鍛冶師として超一流だと申しましたね……それが今回の事件の重要なところです……シグニット被告は魔法鍛冶師として超一流です。その為にシグニット被告が真偽を問題にした所で大きな被害が出ました」



行政府の代理人はシグニットが超一流だった為に被害者側のミックが露店商として致命的な名誉の失墜にあったこと。


そして、その為に販売がほぼ出来なくなった為に販売の妨害になったと訴えた。


さらにシグニットが超一流の魔法鍛冶師の為鑑定師ギルドへの妨害にもなり、さらには凄い信用の失墜にあったと被害を述べる。


それに対する弁護人はシグニットが超一流の魔法鍛冶師だからこそ真偽が分かるとの一点張りでそれ以外に弁護できていない。


結果、裁判は被害者側と行政府の代理人側に味方する流れになる。


そこで裁判長が言う。



「このままだと今回の件は重要な案件として重い判決を下さなければなりません……因みに行政府側及び被害者側からは極刑でもおかしくないと申し出がなされています。そこで特別参考人を招いているので出ていただきましょう。特別参考人をこちらへ!」



裁判長の命令で特別参考人がドアから出てくる。


その人物を見て被告側に座っていたシグニットが驚く。


それもそのはずである。


なんと特別参考人として来たのはマリアであった。



「おほん……特別参考人、マリアさん……今回の装備の真偽についての異議申し立てがあるとの事ですが間違いありませんか?」


「はい。間違いありません」


「因みに貴女の異議は装備の鑑定書の真偽についてだそうですが、この異議によりもしも被害者側が不利益を被った場合、貴女にも連帯の責任として重罪が適用されます……因みに鑑定師ギルドの鑑定書への異議ですので最悪の場合極刑……死刑になる可能性がありますが問題ありませんね?」


「はい……」



マリアはそう言って裁判長の話に同意する。


そこでシグニットが叫ぶ。



「おいっマリア!お前何やってるんだ!お前まで裁かれる必要は無い大人しくこの場を去れ!」


「シグニット師匠……大丈夫ですよ。俺がここでビシッとシグニット師匠の無罪を勝ち取りますので」


「どうやってだよ!今すぐに出て行け!お前まで巻き添えになっちまうぞ!」



シグニットがそう話していると裁判長より文句が出る。



「静粛に!特別参考人のマリアさん、どうしますか?被告が言っていたようにこの場を去りますか?」


「その必要はありません。では問題の装備を出してください」



マリアがそう言うと参考品として提出されていた武器が5個程出てくる。


マリアはこれが問題の品かと睨みつける様に見る。


そして裁判長が言う。



「特別参考人のマリアさんは鑑定師ギルドの正式な鑑定師であり、特別枠のAランク鑑定師です。この結果いかんでは鑑定師ギルドは訴えを取り消すと先程連絡が入っております。では武器の鑑定をお願いします」


「分かりました……」



マリアは装備と共に運ばれてきた鑑定紙を手に取りまず一つ目の武器を鑑定する。


だが、問題が生じる。


鑑定紙を使って鑑定しているはずなのに鑑定結果が反映されない。


マリアは急いで鑑定紙の裏を見る。


そこには何も書かれていなかった。


マリアは被害者側にいるミックを睨む。


すると下衆な笑いを浮かべているミックがいた。


マリアは完全に嵌められたと理解する。


因みにどうやら行政府の代理人もグルらしくいやらしい笑を浮かべている。


マリアが戸惑っていると裁判長からマリアに質問がされる。



「特別参考人、どうしたのですか?」


「裁判長!鑑定紙がしっかりした鑑定紙でありません。これはただの紙です」


「ただの紙?こちらはしっかりと検閲した上で鑑定紙の手配をしたはずです……その鑑定紙は本物です。鑑定を続けてください」



裁判長は全く状況が分かっていないらしくただの紙で鑑定をしろという。


その発言が出た時点で勝ちを確信したのかミックと代理人が物凄く邪悪に笑う。


マリアはこのクソ裁判長と心の中で思いながらも笑い出す。



「ふっふっふ……あっはっは!」



マリアが突然笑い出すので皆が不審がる。


だが、マリアはこの馬鹿げた状況に笑わずにはいられない。


マリアはこの様な事態もあるのではと事前に理解していた。


何故なら鑑定紙は紙の裏に魔法陣が描かれている。


その魔法陣を媒介として鑑定師達は鑑定紙に鑑定結果を写し出す。


マリアはその仕組みを理解した時に何かあった時の為に紙から鑑定紙にする為の魔法陣もしっかりと覚えている。


この状況で既に勝ちを意識しているミック達がマリアからしたら滑稽すぎる。


まさに大人と子供……マリアにとってこの様な妨害は児戯に等しい。


マリアは空間から筆記用具をだして直ぐさま紙に魔法陣を書く。


その様子を見守っていた周囲は驚き始める。


裁判長は興味深げに、被害者のミックと代理人はまさかという驚きと共に若干の恐怖が顔に出ている。


そして、シグニットと弁護士はただただ驚いていた。


マリアは直ぐさま普通の紙を鑑定紙へと作り替えて改めて鑑定をする。


マリアの鑑定は1つの装備について3回行われた。


全ての鑑定を終えたマリアは鑑定結果の載った鑑定紙を裁判長に提出する。


そこで裁判長が質問する。



「えっと、1つの武器に3枚の鑑定書があるのは何故ですか?」


「一枚目はその装備の表面の鑑定結果です。二枚目は裏の本当の鑑定結果です。三枚目はその装備に施されてる真偽を偽るコーティング素材の存在証明です」



マリアはそう言って堂々と宣言する。


そこで裁判長は言う。



「えっと、一枚目と二枚目では全然違う鑑定結果になってますね……どうしてですか?」


「それは三枚目に記述されているコーティング素材……フェイクメタルのせいです」


「フェイクメタルですか?それはどういった効果が?」


「フェイクメタルは偽りの能力を付与する為のコーティング素材です。また、その鑑定には超一流の鑑定師の腕が必要になります」


「……それはつまり超一流でない場合は鑑定は出来ないと?」


「そうです。並みの鑑定師ではまずフェイクメタルは看破できません。また、一流と呼ばれてる者でも殆んど鑑定は出来ないとカティ・ウェブスター様は言ってました」


「カティ・ウェブスター様ですか……カティ老師と言えばこの町どころかこの国の鑑定師達の頂点に君臨する様なお方ですね……何故貴女がカティ様の話を?」


「それは俺がカティ様の弟子になり、カティ様の鑑定師試験を突破して特別枠のAランク鑑定師になったからです」



マリアがそう言うと裁判長はしばし考え込んだ後に話し始める。



「特別参考人である、マリア特別Aランク鑑定師による鑑定結果は本物と判断致します。ただし、私の一存ではまだ本物と断定は出来ない為改めてマリア鑑定師の結果と共に装備を鑑定師ギルドへ送り再度の鑑定結果を仰ぎたいと思います」


「えっと、そうなると裁判はどうなるのですか?」


「ではとりあえず特別参考人は席へ座っていただけますか?」


「はい……」



そして、今回の裁判の結果が裁判長から伝えられる。



「今回、シグニット被告による商売の妨害及び信頼の失墜について訴えがなされていましたがマリア鑑定師の結果が本当であった場合、逆に販売をしていたミック氏に真偽を知った上で販売をしていたのかを確かめないといけなくなります。また、裁判の直前に鑑定師ギルドより特別参考人の結果により対応は改めると申告もうけております。今回の裁判はマリア鑑定師による鑑定結果により鑑定師ギルドからの訴えは無かったものとし、ミック氏からの訴えのみのします」


「では裁判長……今回の判決は?」



弁護士が恐る恐るそう聞くと裁判長が言う。



「今回の裁判はシグニット被告を暫定無罪とし、直ちに釈放するものとする。鑑定師ギルドの鑑定結果いかんでは再度シグニット被告を拘束する可能師があるが、その可能性は極めて低いと考えています。また、鑑定師ギルドでの鑑定結果次第でミック氏には事情を聞いた上で逆に拘束する必要性が発生する可能性があると通達しておきます。それでは今回の裁判はこれで閉廷とします」



裁判は結局マリアの鑑定結果が尊重されシグニットは暫定ではあるが無罪を勝ち取った。


一応無罪ではあってもあくまで暫定なので釈放されても監視員が派遣されるそうである。


とりあえず裁判を終えてマリアは外へと出る。


そこではニクラスとカティがマリアを待っていた。



「おっ!マリア!どうだったんだい?」


「一応フェイクメタルの存在証明と装備の正式な鑑定をしてきました」


「それでどうなったのですかな?」


「ニクラスさん……えっと暫定ではありますがシグニット師匠の無罪を勝ち取りました」


「やったねマリア!」


「流石マリア様ですね」


「ただ、裁判所が用意した鑑定紙がただの紙だった時は正直腹が立ちましたが……」


「それは本当かい?」


「えぇ……まぁ、その場で紙に鑑定の魔法陣を書いて鑑定紙にしたので大丈夫でしたが」


「まさか裁判所の者まで奴らの手先になっている輩がいるのか……」


「分かりませんが可能性は高いですね……それと行政府の代理人は訴えを起こしたミックとか言う奴とグルみたいでしたね」


「行政府の代理人もか!」


「はぁ、頭が痛くなるねぇ……奴等は相当こちらの世界へと介入をしてきてるみたいさね」


「一度大規模な洗い出しが必要になるかもしれませんね」



マリアがそんな風にニクラスとカティと話していると裁判所から見知った顔が衛兵と共に現れる。



「あっ!シグニット師匠!!!」


「マリア!」



マリアはそう言うとシグニットへとダッシュして行き抱きつく。


シグニットも嬉しそうに抱きつくのだが直ぐさまキャーと言ってマリアを弾く。



「シグニット師匠どうしたんですか?」


「私お風呂どころか体の手入れ全くしてない……というかずっと牢屋だったから……」


「いいじゃないですか。それはシグニット師匠が戦ってた証拠でしょ?気にする必用はありませんよ!」



マリアはそう言うと再び抱きつこうとするがシグニットが走って逃げる。


マリアは楽しそうにシグニットを追い掛け回す。


その平和な光景を見ていたニクラスとカティは静かに話す。



「マリア様本当に嬉しそうですね……」


「そうさね。本当にシグニットの事が好きなんだねぇ」


「だからこそ……この様な事態になった事の責任を重く受け止めねばなりませんね」


「私も隠居なんかしてないでもっと鑑定師どもをビシビシ鍛えようかねぇ」


「まさかカティ様現役に戻るおつもりですか?」


「マリアのおかげでやる気が出てきたからね……それにこのまま奴らの好きにはさせないよ」


「カティ様が現役に戻って鑑定師を纏めてくださるなら私もさらに頑張らねばなりませんな」


「だけど今はあの若い二人を見守ろうじゃないか」


「そうですね……」



こうしてシグニットの裁判は暫定無罪という形ではあるが一応の無罪を勝ち取るのであった。


因みにシグニットはしばらく逃げていたがマリアの魔の手からは逃げられずに思いっきり抱きしめられるのであった。

どうも!毎日は更新できないけどなんとか更新した今回も読んでくださった方有難うございます!


さて、今回はいよいよ裁判!


最初、シグニットはかなり厳しい立場に。


弁護士もうまく弁護出来ず、原告のミックにはうまいこと言われてしまいます。


行政府より代理人として来た者もシグニットを追求。


結果、シグニットに極刑の判決が出る可能性が本当に発生!


そこで真打登場!


特別参考人としてマリアは異議申し立てを行います。


そして、マリアは鑑定をする事に。


因みに鑑定師ギルドを敵に回す事でマリアまで極刑の可能性が……。


しかし、マリアは怯まず鑑定に……。


だがそこに罠が!


なんと裁判所が用意した鑑定紙はただの紙。


その事が判明した時にミックと代理人が笑っていた事から嵌められたと理解する。


だが、マリアさんにそんな小細工は通じません。


マリアは直ぐさまただの紙を鑑定紙へと作り替えて鑑定。


その姿に皆が様々な反応を……。


その結果フェイクメタルの存在と鑑定師ギルドの再度の鑑定が決定。


更に鑑定師ギルドからはマリアの鑑定結果を尊重するようにとの申告までされていた様子。


つまり、カティに脅されたアルベルトさんがちゃっかり根回しをしておりました……本編では明かされていませんがファインプレーですねw


そして、判決。


判決は逆転の暫定無罪。


一応鑑定結果が出てちゃんと無罪が証明できるまでは監視がつく様子。


それでも一応の無罪なのでシグニットは釈放される。


因みに今回の事で領主であるニクラスを本気で怒らせ、カティに現役復帰のきっかけを与えてしまった例の組織の方々。


これから例の組織とはどうなっていくのかも期待しててください!


とりあえず無罪で釈放おめえでとうですシグニットちゃん!!


次回はとりあえずシグニットの帰還後のお話かな?


次回もお楽しみに♪


感想&ブックマークよろしくお願いします!


ちょこちょこと感想が書かれててとてもハッピーな作者です♪


皆様も気軽に感想&ブックマーク(ゞ´∀`)ゞ カモンベイベェ


という事でこれからも作者と作品をよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[良い点] マリアが頑張りました。人助けってそうできるものじゃないからやっぱりマリア天才!(男性を除く) [気になる点] あれ?これってファンタジーだよね? …現実味ありすぎてやばい(語彙力) [一言…
[一言] 2話 免許皆伝直後のお昼、火急すぎる知らせが。 シグニット師匠の裁判、急遽3時開始になる。 カティ、マリアを連れ、鑑定士ギルドへ駆け込み、ギルド長を脅してマリアを特別枠Aランクにさせ…
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