町へ
ジャカジャカじゃーん!
今の所毎日更新出来てるね……正に奇跡だw
という事で第三話いよいよ公開!
今回はマリア達が町へ行くまでの話。
まぁ、説明するより読んだほうが早い。
という訳でどうぞお読みください。
第三話「町へ」どうぞご覧アレ。
マリアは暇を持て余していた。
とは言っても普通に勉強があるので暇すぎるという訳ではないが、マリアが暇だというのは今の生活にである。
実はマリアは未だ限られた場所しか行けてないのである。
当初は魔法にしか興味がなかったので孤児院での生活で満足していた。
そもそも孤児院といっても修道院の中に作られた物なので、普通の修道院とさほどの違いはないと思われる。
他を知らないので何とも言えないが、孤児院として機能してるため修道院の子供の全てが孤児なだけである。
まぁ、そこは今は重要ではない。
重要なのはこの修道院の敷地から出たことがないのである。
裏には山や森や平原がある。
山は魔物や獣がたくさん居るらしく、森も同様に魔物や獣がたくさん居るらしい。
山は遠いので興味が無いが森には興味があったので何度か行こうとしたがその度にシスターやシス姉、エミ兄に邪魔され行けなかった。
唯一行かせてもらえるのは平原である。
平原にも魔物や獣が居ない訳ではないらしいが、ほぼ危険はないという理由で好きに行かせてもらえてる。
これはマリアにとって好都合であった。
何故ならマリアの魔法は威力が威力なだけに修道院の鍛錬場ではとてもでないが使えない。
マリアは平原でおもいっきし魔法をぶちかますのが好きである。
それはストレス発散にもつながりいい感じにマリアの暇つぶしになっていた。
だが、最近魔法の方もこれ以上威力上げる意味あるのかなと思うような威力が出てるので、だんだんストレス発散にならなくなっていた。
なので、今マリアは非常に暇なのである。
そんなマリアに突如として転機が訪れる。
「マリアー居る?」
マリアは部屋でごろ寝をしていたのだが突如扉が叩かれ声がする。
声の主は直ぐに分かった……シスタリアである。
「何ーシス姉?扉なら開いてるから入ってきていいぞ?」
「じゃあ、失礼するわね……って本当にマリアの部屋って生活感が無いわね……」
「生活感とか言われても買い物も出来ないんだから何も無いに決まってるだろ?」
「それはそうだけど、マリアは聖女だから色々と必要な物は貰ってるでしょ?」
「確かに貰ったけど欲しい奴に全部譲ってるから何も残ってないよ?」
「はぁ……皆は喜んでるみたいだけど、その度にマリアの服や道具を集めなきゃならないシスター達に悪いと思わないの?」
「いや、ドレスとか本当にいらないから……それより何か用事があったんじゃないのか?」
「あっ、そうだった。今シスターアンジェリカがマリアを呼んでこいって言ってて、どうやら町に出かけるそうよ?」
「マジっで!」
マリアはその言葉を聞くとガバっと起き上がり急いでベットから降りて部屋を出ようとする。
するとシスタリアに止められる。
「ちょっとどこ行くのよ?」
「町に決まってるだろ!」
「いや、貴女寝間着のままじゃない……」
「えぇーTシャツにジャージなら普通に町に行ってもOKだろ?コンビニとか普通にこの格好で行くだろ常識的に」
「……貴女ねぇ……そもそもTシャツとかジャージなんてマリアが生活魔法で勝手に作っただけじゃない!そんな服この世界では非常識よ!そもそもコンビニって何?」
「はぁ、シス姉は相変わらずうるさいなぁ……まぁ、町に行けるならいいか。それじゃあなんの服ならいいのさ?」
「私の格好を見れば分かるでしょ?修道服よ」
「えぇー俺修道服嫌いなんだけどな……エミ兄みたいな修道着なら来てもいいんだけど女物はなぁ……」
「貴女は女の子でしょ!本当にもう……なんでマリアは女の子としての意識がこんなに無いの?」
シスタリアはそう言うと頭を抱えている。
だが、マリアはそんなこと言われてもなと思う。
中身は40歳のおっさんである。
そんなおっさんに女装をさせること自体が変なのである……と思っている。
まぁ、転生してしまったので普通に性別は女なのだがどうしても男としか認識できないのでいくら言われてもこれは変わらないだろう。
それより町である。
マリアは仕方なく急いで修道服に着替えると、シスタリアの手を引っ張って部屋を飛び出す。
そして、シスターアンジェリカの所へと辿り着く。
「おはようございます。アンジェリカさん早速町へ行こう!」
「おはようございます。マリア。そんなに急がないで!まだエミリアが来ていませんから」
「えぇ、エミ兄も行くの?エミ兄なんてほっといてとっとと町へ行こうよ」
「マリア……エミリアも町へは行った事無い筈だから、待ってあげなさいよ」
「そういえばシス姉は町へ行った事あったっけ?」
「いえ、私も町は初めて行くわ」
「ですよね~!いつもシス姉と一緒に居るからそうだと思った」
「私も町は初めてだから楽しみだけどエミリアが来るのを待ちましょ?」
「そうだぞマリア。リアトリオは三人揃ってこそだろ?」
「アンジェリカさん……そのリアトリオってやめて貰えませんか何かダサい三流芸人みたいで嫌なので」
「いいじゃないか?マリアにエミリアにシスタリア……みんな最後にリアが付くんだからリアトリオで合ってるだろ?」
「流石武闘派……アンジェリカさんの脳は筋肉で出来てそうだね」
「なんだとマリア!」
アンジェリカが脳筋と馬鹿にするマリアを怒ろうとしてたのき気の抜けた声がしたのでそちらを見る。
するとどう考えても急いで着替えただろという感じのエミリアが駆けてくる。
「エミ兄遅いよ!町へ行く時間が減ったらエミ兄のせいだからな!」
「はぁ、はぁ、これでも急いできたんだよ!俺は唯一の男って事で離れた所に住んでるししょうがないだろ?」
「そんな事言ってどうせごろ寝でもしてて呼び出されたんで慌てて来ただけだろ?」
「うっ、鋭いなマリア……」
「はぁ……こんなのの嫁とかマジで無いな……」
「ちょっとマリアまたそんな事言って!エミリアが可哀想でしょ?」
「いいよシス姉。マリアの態度ももう慣れたし」
「おーい、そろそろ話したいんだがいいか?」
シスターアンジェリカがそういうので三人は話を聞く。
ちなみにこのシスターアンジェリカは剣士の職で魔法が使えるので魔法剣士なのである。
かなり強いがその為脳が筋肉で出来ているのではないかとマリアは疑っている。
そんなアンジェリカが今日の町へ行く目的を話す。
「さて、今日はそろそろお前達も町へ行きたいだろうと言うことで社会科見学がてら町へ行く事になった」
「なんだよ社会科見学って……まぁ、町へ行けるならなんでもいいけど」
「おほん、それで今日は町へと出るにあたってそれぞれにお金を与える。それで好きな物を買っていいぞ。それも勉強だからな」
「おぉ!金くれるのか……町へ行ったら何しようかな?とりあえず食べ歩きかな……うーん、ラーメンとか食いたいな……」
「ラーメンって何?マリア?」
「あぁ、気にしないでくれ。それよりシス姉は何にお金使うか決まったか?」
「私はアクセサリーとか欲しいな……」
「……シス姉は女の子してるね……」
「マリアは食べ歩きでしょ……女の子としてどうなの?」
「食べ歩きか……悪くないんじゃないか?俺も食べ歩きには賛成だな」
「おぉ!エミ兄!珍しく話がわかるじゃないか!」
「あはは、あまり喜んでいいのか微妙だが……」
「はい、はい!とりあえずお金を渡すからちゃんとポケットにしまっとけよ」
そう言うとアンジェリカはマリア達に財布を渡す。
財布といってもただの布袋である。
さっそくマリアは中身を見てお金を数える。
ここでこの世界の通貨の価値を思い出す。
まず鉄貨というのがあり、1枚が20円位で5枚で銅貨になる様だ。
銅貨は1枚が100円位で100枚で銀貨1枚になる。
銀貨は1枚が1万円位で100枚で金貨1枚になる。
ちなみに金貨100枚でミスリル貨というのがあるそうだが普通は流通しない通貨らしい。
これがこの世界の貨幣の基準だ。
そして、中身は鉄貨が5枚、銅貨が10枚、銀貨10枚、金貨1枚である。
つまり、日本円換算で110万1100円……って多!
「アンジェリカさん……凄い大金なんですけど?」
「あぁ、これから自分に必要な物はその金で買って貰う事になるからな。かなり多めに支給されてる」
「大金すぎですよアンジェリカさん……」
「シス姉の言う通り大金すぎですって……」
マリア、シスタリア、そしてエミリアは若干引いていた。
というか10歳の子供にどんだけ支給するんだと思う。
だが、中身はおっさんである。
内心大金であるが貰えるものは貰っておけとおっさんの本能が訴えている。
シスタリアとエミリアがまだあわあわしてる内にマリアはさっと普通に懐に金を潜り込ませる。
正にあったかあったかなのである。
そして、いよいよ町へと向かうことになる。
「アンジェリカさん?町ってどの位行った所にあるんだ?」
「そうね30分位歩いた所よ」
「そういえば町の名前すら私達知らないんじゃない?」
「いや授業で習ってるはずだから名前だけは知ってる筈だぞ?」
「なんて名前なんですか?アンジェリカさん?」
「商業の町のケプディンだよ」
「ケプディン!?それって結構デカイ町だった気がするのですが」
「確かにデカイ町だね……まぁ、行ってみてのお楽しみだ。まぁ名前はちゃんと覚えてるようでよかったよ」
そして、30分後マリア達は町への入口に並んでいた。
「人多すぎ!もう何分待たせる気だよ!」
「まぁ、まぁ、マリア落ち着きなさいよ。もうちょっとで町へ入れるって」
「そうだよマリア。慌てても仕方ないだろ?」
「シス姉はいいけど、エミ兄には言われたくない!」
「うっ、なんでそんなに俺に優しくないんだマリアは……」
「照れ隠しよエミリア。マリアはエミリアに素直になるのが恥ずかしいんじゃないかしら?」
「うっわ、シス姉めっちゃ誤解してる!そんなんじゃないから」
「またまたー」
またまたーでは無い。
30歳で転移して10年女として生きているが心は完全におっさんなマリアである。
またまたも何もエミリアに好意を向けられてもただただ困る。
男と男がいちゃいちゃとかキモすぎて死にたくなる。
折角死んで転生したのにシス姉は俺を死なせたいのかと……。
そんな事をしているとようやく町への入口へ通される。
「えっと、お前達はどこから来た?この町への用件と所属を言え」
門番がそう言うとアンジェリカが懐から何かしらカードの様な物を取り出す。
多分身分証であろう。
それを見た門番は驚いた表情をした後,、敬礼をする。
「ヴァーテミス修道院の方でしたか……失礼しました!町への用件はなんでしょうか?」
「この子達の町デビューよ。まっ、社会科見学って事」
「わかりました。では通行税は免除になりますのでこのままお通りください」
「ありがとう。では通らせてもらうわよ?」
「あっ!ちょっとお待ちを……その……今この町は良い面と悪い面がかなり際立ってます。揉め事には気をつけてください」
「わかりました。ご忠告ありがとう。じゃっ!行きましょうかリアトリオ」
『トリオって言うなー!』
マリア達三人の声が木霊してようやく町への第一歩を踏み出すのであった。
ここまで読んでくれてありがとです。
今回はマリアの暇を持て余して暴走しそうなところで町へ行く事になりました。
初めての町という事でマリアは嬉々としてます。
それにしても渡された布袋の中身が凄いですね……100万円持ってる10歳とかいい鴨すぎw
まぁ、それは置いといて(おいおい)。
いよいよ町へ入れるかと思いきや入口で待たされる始末。
しかし、身分証を見せた時の門番の反応……気になる。
まぁ、なんにしても町へは入れるようで良かったですねw
ちなみに今回初めてシスターが名前付きで登場!
その名はアンジェリカw
天職は剣士で魔法で剣を使うので魔法剣士。
さて、初めての町ではどのように過ごすのか?
今後のおっさんの生き様が気になりますなぁ……。
という事で次回は町の中での話。
次回をお楽しみに!
感想どんどんください!
感想しだいで話の流れが変わるかもなのでw
という事で感想よろしくヨロシクデース♪d(*'-^*)b♪




