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不遇だった土魔法、実は戦争の役に立つ~土魔法使いに転生してしまった僕の、思わぬ成り上がり戦記~  作者: リヒト


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転生チート

「……まぁ」


 確かに。そう返す他ないニュースベック大将閣下の言葉に僕は頷く。

 僕もびっくりだ。あそこまですんなり出来ると思っていなかった。


「まったく。そもそもとして、どうして魔法を見るだけで再現できるのか。訳が分からない」


「そんなに難しくもないですよ。ただ、魔力の流れを見てそれを真似るだけと言えば、真似るだけですから。魔力の流れから、その構成に何の意味があるのか。それを辿って自分なりの改良を加えるのは難しいですけど。とはいえ、飛行魔法は良く使われる手法を幾つも積み重ねた、と言うような魔法でしたから。楽でしたね」


 餓鬼の頃から積極的に色々な人の魔法は見てきている。

 その魔力の流れからどのように魔法が構成されているのか。それを見ている為、魔法の再現は得意だった。

 最も、属性が違うとその魔法を使えないのでこの特技は無用の長物だと思っていたんだけどね。まさか、これの輝く時が来るとは思っていなかった。とりあえず全部を消し飛ばす属性魔法ではなく、補助的な役割が多い無属性魔法の時代が来るとはね。

 世界って何が起きるかわからないね。


「……ん?」


 なんていう僕の言葉に突然、ニュースベック大将閣下が首をかしげる。


「何かおかしいなことを言いましたか?」


「……い、いや、言ったぞ?先の、口ぶりではウィルアード准将が魔力の流れを見えているようではないか」


「はい?」


 

「……ん?……もしや、魔力、の流れ?であっているのか?ともかく、ウィルアード准将は魔力が見えているのか?」


「えっと……、見えていますが……?」


 見えていなかったら、僕は最初の戦場で死んでいる。

 敵兵を殺したことで出来た対魔法結界の綻び、空白地点をうまく見つけ、そこで血液を生み出す魔法を使うことで僕は何とかあの戦場で命を繋いでいたのだ。


「何だと……ど、どういった感じに見えるのだ?」


「えっ?ニュースベック大将閣下は見えないのですか?」


「見えないぞ。何も、それは私だけじゃないぞ?見える人間なんて一度も聞いたことがない」


「嘘……」


 ニュースベック大将閣下の答えに僕は絶句する。


「嘘ではないが?というか、普通に気づかなかったのか?」


「いや……いやっ!くっ、シーアお姉さまに騙されました……!」


 戦場で両腕を失う前のシーアお姉さまは弟に何か一つでも劣っているところがあることを認めない人だった。


「シーアお姉さまも確かに魔力が見えると言っていたので、それをずっと信じていました」


 だからこそ、シーアお姉さまは嘘をついたのだろう。僕が魔力を見えるという話をしたときに自分も見えると。


「……シーアお姉さま。シーア・ウィルアードのことだろう?彼女が魔力を見えるという話は聞いたことないが」


「そう、ですよね。いや、……はい。今更ながら納得です。いや、確かにそうですよね。見えているなら、ニュースベック大将閣下とも当然のように対策しますよね。ニュースベック大将閣下はいくら何でもガバガバ過ぎましたもの」


「ガバガバ……!?い、いきなり何の話をするんだ!?私のは新品だ!決してガバガバなんかではないっ!……はず」


「いや、それはこっちのセリフですが……」


 急に新品だとか、この人は何の話を始めたんだ?

 まぁ、ニュースベック大将閣下が突然変な話を始めるのも珍しくはない。無視しておけばいいか。


「ニュースベック大将閣下はその身から魔力が漏れ出し過ぎなんですよね。少し離れたところに居ても分かります」


「あぁ……なるほど。いや、それはちょっと恥ずかしいな。というより、人から魔力って漏れているのか?それなら、伏兵なんかすべて意味ないじゃないか」


「そうですよ?魔力が見えるということは魔法も見えるので、無色透明な対魔法結界だって見えます」


「……ズルくないか?」


「ズルかったですね。僕は勝手に全員がそうだとばかり思っていましたが……うわっ、これまでの僕の対策は何だったんですが」

 

 シーアお姉さまとした話を僕はすべて信じていた。

 魔力を見る能力にも練度がある。シーアお姉さまはそう言っていたので、それを丸々信じていた。


「伏兵する際、わざわざ対魔法結界は切るように命令していましたし、いつも個人から漏れ出ている魔力でバレたらどうしようとか考えていましたし、攻撃の判断を下すのも見られるだろうとか思ってちょっと早めにしていたんですが」


 僕は数十メートル離れていようとも、個人から漏れ出ている僅かな魔力を見通せるが、一般的な兵士は近づいてようやく微かに個人から漏れ出ている魔力が見える程度であるとシーアお姉さまは話していた。

 ……いや、これもよくよく考えれば、僕が致命的な勘違いをすることがないようちょっとだけ配慮してくれていたんだな。指揮官の中で僕だけ伏兵の発想がないとか、致命的すぎるもの。伏兵という策が弄せるくらいの認識が出来るくらいの嘘に留めてくれたんだな。

 

「……わざわざ僕は自分の身から漏れ出る魔力をゼロに出来るよう訓練していたのに」


 僕の努力はどうなってしまうんだ。

 いや、それにしても僕ってばちゃんと転生チートを持っていたんだなぁ……何でそれを知るまでにこんな時間がかかったんだ。

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