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不遇だった土魔法、実は戦争の役に立つ~土魔法使いに転生してしまった僕の、思わぬ成り上がり戦記~  作者: リヒト


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対魔法結界

 フリース王国の魔法航空兵を二人、打ち落とした僕はそのまま地中に隠していたニュースベック大将閣下を回収。

 そのまま僕はニュースベック大将閣下を抱え、壊されてしまった車の代わりに目的地だった西方の司令部まで何とか到着することが出来た。


「いや、まさか平然と飛行魔法を成功させるとは思わなかったぞ」


 とりあえずで設けられた簡易的な僕とニュースベック大将閣下の司令部。

 その中で僕とニュースベック大将閣下は向かい合って座る。


「フリース王国だけのものだった飛行魔法。それをようやく我々も検証できる。そう、期待していいのだよな?」


「えぇ、そうなりますね。と言っても、個人的には飛行魔法よりも今一度、対魔法結界について語るべきだと思いますがね」


「ほう?対魔法結界を」


「今、我々のいる場所も対魔法結界が張り巡らされています」


「あぁ、そうだな」

 

 司令部の守りは厳重だ。

 対魔法結界は常に展開されている。


「ですが、この通り。僕は飛行魔法を使うことが出来ます」


 その、対魔法結界の中で僕はふわりと浮き上がる。


「馬鹿な!?」


 対魔法結界の中で発動する魔法。

 今戦争における大前提を目の前で覆されたニュースベック大将閣下が驚愕して立ち上がる。

 

「何故、何故発動できる!?」


「これは対魔法結界の挙動故ですね。まず、改めて対魔法結界についておさらいしていきましょうか」


 僕は一枚の紙を手に取り、そこにまず一本の線を引く。


「この線が地面です。当初、運用されていた対魔法結界はこれです」


 その線からまず、上に半円を描く。


「そして、次の進化はこれです。土属性の魔法の台頭もあり、地中にまで結界を広げることになりました」


 そして、次に上と同じように下にも半円を描き、1つの大きな円を描く。

 そこから僕はその円をペンで塗りつぶしていく。


「対魔法結界の効果としては、この内部の魔法を消す。つまりは、魔力を消すのです」


 最初、僕は対魔法結界を魔力を消す壁だと表現したが、実際のところはちょっと違う。

 範囲内の魔法を消すのだ。より具体的に言うと、範囲内における魔力の発露を消滅させるのだ。生命の体から漏れ出た魔力をすべて消滅させるため、魔法が発動されることもなく端から消えていくのだ。


「だからこそ、対魔法結界の中では身体強化魔法などは使えません」


 最初の戦場で僕は身体強化の魔法を使って相手方の前線にまで突っ込んでいったわけだが、それはあくであの時の塹壕で対魔法結界を貼っていなかったから出来た芸当だった。

 もうどうせ、初撃で魔法を撃ってくることはないだろうと思っての判断だった。

 それに対魔法結界を使っていると、相手に軍が潜んでいるとバレてしまうからね。

 身体強化の魔法が有効だったのは相手の対魔法結界の中へと入る直前まで。そこからは生身だ。


「ですが、飛行魔法に使われている対魔法結界は違います」


「違う……?違うなんてことがあるのか?」


「はい。対魔法結界を己の体内で発動させるのです。自分の薄皮に沿うような形で発動させるんですね。そうなると、どうなるでしょうか?」


「……?別に体内で発動させたからと言って何も変わらないだろう?」


「変わります。対魔法結界とは、我々の体から漏れ出た魔力の発露から、魔法を消滅させるのです」


「あぁ、わかっているが……ん?おぉ?……あぁ」


 僕の説明に対し、ニュースベック大将閣下は納得が言ったとばかりに頷く。


「対魔法結界が邪魔をして、体から魔力が出ないのか。つまり、あれか?身体強化魔法とかだと魔力の漏れゼロで魔法を使えると?」


「そうなります」


 体内で解決する身体強化魔法にせよ、魔法を発動する際にはどうやっても一部の魔力が体から漏れ出てしまう。

 この漏れをゼロにするのは不可能だ。一部の漏れ出た魔力から対魔法結界は発動している魔法のすべてを消してしまう。そのせいで身体強化魔法であっても対魔法結界を前に無効化されてしまうのだ。

 この漏れを対魔法結界が防いでくれるのだ。魔力を消滅させるからね。対魔法結界に阻まれて、体外に出られないのだ。

 結果、漏れゼロで体内にて発動できる魔法が使用可能となり、晴れて対魔法結界で無効化されない飛行魔法が爆誕するのだ。


「……いや、待て。もしそうなるとしても、何にも活用出来なくないか?魔法は同時に二つ使えないだろう」


「いえ、対魔法結界は発動している魔法に含まれないようですね。バグなのか、何なのかわからないですが」


「待て!?それはおかしいだろ!?」


「えぇ。ですが、なんか出来ちゃっているのです。フリース王国がどうやってこの運用方法を発見したのか。首をかしげるばかりですね」


 対魔法結界が発動している魔法の中に含まれていない理由についてはマジでわからない。

 考察の仕様もあまりない。まずもって、何故魔法を同時に二つ使えないのか。それからしても割と謎だからな。現在の研究では、脳の構造的に二つの使用が不可能だから、というのが通説だけど……それなら、対魔法結界と別の魔法を併用できるのが謎になるからな。

 

 個人の考察としては、魔力の挙動でそうなのかなぁー?とか愚行してみている。

 対魔法結界の外側にある魔力と、内側にある魔力は別物扱いされていて、それぞれ好きなように運用出来るとか?うーん。まぁ、わからんね。ここら辺は。のちの研究者にパスだ。


「うぅーん。色々と納得できんな?」


「しかし、しなくては我々は前に進めないでしょう。対魔法結界を自分の体内に張ることで、己の肉体に触れる前の魔法をすべて消滅させられるのです。これは攻撃魔法を防ぐのはもちろん。敵が使う対魔法結界も無効化出来ます」


「おぉ……それで航空機を用いて近づいたパイロットが対魔法結界を発動させてもあいつを打ち落とせなかったのか!」


「そうなりますね」


「……いや、そうなりますね!?じゃないが!?出向初日!西方の人間が散々と頭を悩ませていた問題を一瞬で解決しおって!」

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