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色彩搾取の灰色世界で、不器用な魔女は鉄の騎士に命を捧ぐ 〜クロマティック・ウィッチ〜  作者: w.t.
27章:『色彩回帰(リ・ペイント)』

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第1節:聖女の胎内

長い、長い螺旋階段の果て。



私たちはついに、世界の頂点へと辿り着きました。



そこは、天空に浮かぶ神殿でした。



天井はガラス張りで、間近に迫る星空が見えます。



床は磨き上げられた鏡面。

中央には、脈打つように明滅する巨大な結晶装置――**純正炉**が鎮座していました。



そして、その炉と一体化するように、彼女はいました。



「よく来ましたね、イリス。そして愛しい不用品たち」



カルミナ。



彼女は玉座に座っていました。

いいえ、玉座が彼女の腰から下を飲み込み、血管のようなパイプがドレスの裾から伸びて、床下へと根を張っています。



彼女はもう人間ではありません。

塔という巨大なシステムの「生体コア」そのものでした。



30代ほどの美しい顔立ち。

慈愛に満ちた微笑み。



けれどその瞳は、私たちを見ているようで、私たちの「成分」しか見ていません。



「カルミナ……」



私は震える声で呼びかけました。



恐怖ではありません。

あまりにも歪で、悲しい姿への憐れみでした。



「違うでしょ? イリス。

『ママ』と呼びなさい」



カルミナが指先を振ると、空間が歪みました。



「さあ、イリス。その右腕を寄越しなさい。

七色は私が管理します。あなたは疲れたでしょう……?

私の中で永遠に眠りなさい」

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