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僕の記憶の中の君と、また会える日まで  作者: 川桜あめ


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2/19

彼女に会えることを夢見て

居酒屋が並ぶ夜の繁華街は、煌びやかで騒がしくて少し怖い。

何人かの不良らしき人がコンビニの前でしゃがみ込んでいる。

爆音で音楽を聴きながらタバコを吸っている。

イヤホンもヘッドホンもつけていないせいで、その音楽が夜の繁華街に響き渡る。

僕が無意識に不良たちを見ていたのか、そのうちの一人と目が合った。

怖くなって少し走る。

駅が視界に入って安心してゆっくり歩き始めた時、二人の女性がこちらに向かってくるのが見えた。

十一月という肌寒くなってきた季節だというのに、二人とも半袖のシャツにミニスカ、足元はロングブーツを履いている。

そのうちの一人の女性はシルバーのネックレスを付けている。

僕はその女性が佐々木さんに見えた。

胸が高鳴る。

思わず、その女性をじっと見つめてしまった。

似ているような似ていないような、でもなんか違う気がする。

僕の視線に気づいて、片方の女性が佐々木さんに似ている女性に言う。

「え、なんか前から向かってくる男、晴香のことじっと見てない?」

「まじ?あ、本当だ。今、目が合った。キモ」

キモってなんだよ。

なんだ、人違いか。

佐々木さんだと勘違いして期待してしまった自分が少し恥ずかしい。

彼女は今、何をしているんだろう。

僕とすれ違ったら、彼女は僕だと気付くのかな。

僕も彼女であると確信出来たら自分から声をかけることはできるのだろうか。

自分でも分からない。

ただ、彼女ともう一度話したい。

佐々木さんに会いたい。

5年経った今でも新しい出会いなどには興味がなく、彼女にもう一度会えることはないのか、そればかりを考えていた。


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