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翡翠の神剣  作者: お餅つこう
第2章 癖の強すぎた王国と調査
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第22話 一息、次の調査まで

お久しぶりでございます。

なんか久々に見たらブクマ増えててビックリしました。

ありがとうございます。

「ふむ.........ズズッ、それで、めぼしい物は無かったのだな?......ズズ...」


「あ、ああ......うん。とりあえず、あのエリアは問題なかったよ」


「そうか。では、次のエリアに向かってもらうとしよう......ズッ」


「そ、それはいいんだけど.........ラーメン食べながら喋るの、汚いから辞めてくれない...?」


特にズズッって音が汚い。咀嚼音も凄い。


「おお、すまぬ。ではとりあえずラーメンを食べ切るとしよう」


そう言いながら、王女様は勢いよく麺をすする。

こないだみんなに振舞った時も思ったけど、この国の人達は箸使えるんだな。結構驚きだった。


さて、この王女様が何をすすっているのかと言えば、以前俺が作った竜骨ラーメンである。

好評を聞きつけた王女様がご所望だったので、作ってみたのだ。当然妹にも作った訳だが、......何かをブツブツ、負けたとかなんとか言ってたけど......あいつ大丈夫かな。


「ん......ズズ.........はぁ、ご馳走様」


そんなこんなで食べ終わったらしい王女様の口を布で拭ってから、次の調査の話を始めた。


「...で、次は何処に行けば?」


「そうじゃったな。次は...............ここがいいかの」


そう言って王女様が指を刺したのは、国の全土が記された地図のほぼ真北。

アルゲフ海岸と書かれた地域の辺り。


「えっと......海?」


「うむ。正確には、海底洞窟、じゃな」


「海底洞窟、かぁ」


どんな所なのだろうか。

なるべく変なことに巻き込まれない平和な場所がいいが......調査内容が調査内容だけに、どうもそうはいかなそうだ。

前回が良すぎた、ということだろう。


「ここアルゲフ海岸には、海中藻が大量に生息しておる。海中藻は案外厄介でな、なかなか先に進めないのだ」


「ほうほう」


「そうそう。だから、行く時には注意してね。.........若しかすると、藻に擬態した魔物が襲ってくるかもしれないから」


そう付け足したのは、後ろでラーメンを食べ終わった妹だ。

.........おい、今大事なことを小声で言っただろ。お兄ちゃんが地獄耳だから良かったものの、王女様にそれ、絶対聞こえてないぞ。

まあ、王女様ならその位は知ってるんだろうけどさ。


「だが安心しろ。念の為、兵の全員に剣と盾を常備させる。兵士は皆、剣技ができる程度には鍛えられておる」


さすが大国、ということだろうか。それなりの訓練は積んでいるようである。

擬態すら魔物とやらがどれほどに強いものなのかが分からないのでなんとも言えないが、王女様が安心しろと言ってくるくらいなのだから平気だろう。


だって、一国の王女が言ってるんだぜ?


「......そういえば」


「ん?なんじゃ」


「俺.........じゃなくて私、王女様の名前聞いてなかったような」


ずっと王女様王女様って呼んでるけど、名前知らないし。

名前で呼んだ方が、色々利便性いいだろうし。


「ふむ、そう言えばそうだったな。妾の名前はルナだ。ルナ王女、と国のものには言われておるらしいぞ」


嘘つけ絶対違うぞ。

ソースは俺。

だって、街歩いてても王女の名前聞こえてきたことないもん。俺知らないんだからそらそうだわ。

だけど......


「ルナ王女。なるほど、これからはそう呼べばいいのね」


どう呼べばいいか指定されたのは楽で良い。

これからは、そう呼ぶことにしよう。



調査に向かう準備は、あっという間に進められて行った。




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