第15話 ごめんなさい許してください何でもしますから(なんでもするとは言ってない)
ん?今なんでもするって言ったよね?(タイトル)
「...あのねぇ、いくらなんでもそれはやりすぎだと俺は思うんだ?」
「「はい、すいませんでした」」
なんで俺まで謝らなきゃいけないのか?
俺被害者なんだけど?
それに、確かに人が一人泡吹いて気絶したとはいえ、ここまですることは無いと思うんだけど...
「って、そこの君聞いてんの?」
「は、はい聞いてますすいません」
「ん、よろしい。
じゃあ、このあとの手続きの話だけど──」
彼──街道警備署の警官である...確か、ゴージーとか名乗ってたか。
そのゴージーに、さっきの1件のまま立ち直れずいた俺とヴァルが連れられて向かわされたのがつい1時間ほど前。
そんでそのまま、俺達はずっとここで手続きやらなんやらの話とか色々聞かされているのだ。
「─って訳なんだけど、君、これで大丈夫?」
俺が意識を戻したのと同時にゴージーが俺に話を振ってくる。
なんの事かわからんけど、とりあえずは同意しておかなければ。
「は、はい大丈夫です」
「ん。なら、君にはこれに署名してもらう」
署名?
なんだろう。
身柄取引書...的な?
俺は無愛想に渡された紙に署名する前に、まずどんなものなのか上の文を読むことにした。
だが、無理だった。
確かに日本語には翻訳されているものの...
日本語が難しすぎて何言うてるかわからんかった。
語彙力高すぎだろこいつ。
なんなんマジでふざけんといて。
ま、いっか。
ヴァルも何も言わないし、多分大丈夫だと思うし。
俺は同じく渡された羽根ペンでチャチャッとカタカナで『ヒスイ・ヴァーミリオン』と記す。
カタカナで書いたけど...この国の文字に直されるのかな...?
「ふむ。ヒスイ、か。付けてくれた親に感謝すべきとてもいい名前だ。もちろん君はしているな?」
「は、はいもちろんであります」
「ならばよろしい」
この下りいつまでやんだよ。
だめだ、この人に話しかけられるといつもモゴモゴしてうまく言えない。
なんなんだよマジで。
ここに来てやっとコミュ障発揮かよ。
「じゃあ、これから君達を連れていくことになるけど、2人ともいいね?」
「はい」
なんかよくわからんけど、ヴァルがはいって言ってるから俺も「はい」と伝える。
どこに連れてくんだろう?
もしかして...罪がおもすぎて刑務所...とか...!?
やばいやばいそれならまじやばい...
平然としてるヴァル...嘘だろ...
嘘だと言ってくれよ...なぁ...?
そんな不安に駆られながら、俺達は馬車乗り場に向かっていった。




