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翡翠の神剣  作者: お餅つこう
第1章 転移してみるのもまた一興
14/26

第14話 神剣ってなぁに?

更新遅れております。

まだストック残ってます。

すいません。はい。

って、そこまで待ってる人いないか。

「あぁ?なんだテメー?俺にケチつけようってのか?」


あー、ダメだこいつ。かんっぜんに煽りモードだな。

ま、俺も実際、行商人のヴァルにできることがどれくらいなのか、知らないんだけど。

でも、ヴァルは確かに剣を守る家系だと聞いた。

俺は、不確定要素しかない今、それだけを頼るしかできない。


「御託はいい。とっとと失せろ」


男の言葉をうるさそうに聞き流しながら、ヴァルが挑発を始める。


ま、こんな挑発でも乗るだろうな。こいつなら。


「おぉん!?テメェ!俺を舐めてばっかもらっちゃ困るぜぇ!まずはテメェからミンチにしてやんぞ!」


そう言って、やっと俺から離れるチンピラ。

って、俺ミンチにされる予定だったのかよ。

ふぅ。やっと動ける...。

体力も回復したし、俺は危ないので端っこに寄る。

っていうか、もう既に俺が解放された時点で俺達が残ってる意味ないんだけど...

やっぱ、こいつ馬鹿なのかも。

いや普通に馬鹿だわ。


「うおぉぉぉぉぉっ!!」


男が俺を捕まえた時よりも数段に早い猛ダッシュでヴァルに殴り掛かる。


しかし、ヴァルはそれを寸前で──あれはあえて寸前で避けたのだろうか──避け、男の足に絡まるように自分の足をひっかけて男を転倒させる。


「なんだ?威勢がいいのは勢いだけか?」


さらなる挑発。

もう指クイクイし始めちゃってるし...

何やってんだよほんと...

ま、勝ってくれれば俺としてはいいんだけどもね。


「......!」


男はどうやらガチめにお怒りの様子。

怒りのあまり声も出ないみたい。

そして、男が立ち上がろうとした時───


「『其の力、護るべきものの為に。未来永劫の我らが神の一振りの前に、全てはひれ伏す。』」


ヴァルが変な事言い出した...?

どうしたヴァル...?

お前、なんだよその光...?


「『拝み、讃え、祀り、崇めよ。之が、之こそが神の力。我が身に宿りし神の御意思を借り、其方に問う。其方は、それでも神に抗う者か』」


「おっ......ぉ、おれぇっ、俺はぁっ...!」


”彼”が男に問う。

しかし、男はまともに声を出すことは出来ない。

それもそうだろう。

返答とはすなわち、”彼”の、それ自身の力を否定することになるのだから。


「『我が剣を持ってして、其方に罰を与えん。創造神の名の下に、聖なる裁きの鉄槌を下す。

”神剣”いまここに見参す』」


”彼”は徐に前方へと右手を掲げ、指を開く。

すると、”彼”の周囲に存在していたはずの光の波が、彼の手に集まり、ひとつの棒状の物体を形成し始める。

やがてそれは柄を生やし、塚を生み、そして刃を創り出す。

それはまさに創造神のような所業であり、”彼”の存在と、その力を示していた。

光の棒が”神剣”へと形成を終了すると、”彼”はゆっくりと、男の肩に剣を付ける。


「『罪なる者には罰を。罪悪なる者には裁きを。聖なる剣の裁きに、平伏し、信仰せよ。

──刮目せよ。それが我が神の力なり』」


詠唱を終え、ゆっくりと剣を上げていく。


その剣は、確かに男の心臓を捉えており───



「『”神剣”此処に其の力を示す』」


男の頭をまるでトマトを切るかのように容易に割き始め、次第にそれは首、肩、肺へと移動していき──




─その剣の輝きが、心臓に達した時。


男は、聖なる神の、聖なる剣による裁きを、罰を受ける。

心臓は醜く弾け、内臓は鮮やかに飛び散り、そしてそれを包む血肉は華やかに咲く。




「ぅ、う、う、ぅぁがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ───────っっ!!!!!」



その場に残ったのは、断末魔のような喚き声と、剣を失った1人の青年であった。






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