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翡翠の神剣  作者: お餅つこう
第1章 転移してみるのもまた一興
11/26

第11話 名前決めたから家名は適当でいいや

アクセスありがとうございます...

友達に塩対応されて落ち込んでおります

「ヒスイさん...ですか?家名はないんですか?」


ごふっ。

そこを聞いてきたか、ヴァルよ。

家名作るのめんどくさいから言わんかったけども...

でも実際いらんでしょ?

家名なんてなくても平気っしょ?


「いやね、ほら、色々あって家名がないのよ......分かって?」


もはや最後の分かって?なんて威圧でしか行ってないけど、いやマジでわかってくれたら嬉しいなー、なんて...


「そうなんですね。詳しくは聞かれたくない事情なんでしょうから聞きませんが、やはり家名はあった方がいいかと...」


むむ?

あった方がいい?


うーん、どうしようか...

めんどくさいし、適当でいいや。


「じゃあ、ヒスイ・ヴァーミリオンでいいかな?」


適当に好きなキャラの名前を採る。

うーん、案外悪くは無いのでは?

俺、天才。


「ヴァーミリオン...ですか。いい家名...ですね。じゃあとか言わなければ」


ごめんなさいね!じゃあとか付けちゃってね!

だって今考えたし?

そもそもこれキャラの名前だから考えるもくそもないけども、それでも今3秒で考えたし?

じゃあ、ってつけるに決まってんじゃん?


って、何くだらないことに見苦しい言い訳してんだか。


「い、いやまあほら、あれだよアレ、流れ的なあれよ」


「流れ的なあれ...?」


あ、だめだ。

ヴァルが混乱してる。

このまま話し続けてもめんどいだけだし、先に進もう。


「そ、そんなことはさておき、ヴァル、お...私は何をすればいい?」


やべ、俺と言いかけた。

危ねーぜ、俺の一人称。

もっとFPS鍛えとくべきだった。

TPSばっかやってた罪がここにのしかかってきたな。

だが、そんなことを悔やんでももう後の祭り。

ここから、昨日から始まったこの異世界生活で、俺は気分を転換しなければ。


「何をすればいいか...あ、じゃあとりあえず仕事の内容を覚えてもらいましょう」


「分かりました、店長」


一応ヴァルは俺の雇い主に当たるので、店長、と呼ぶことにする。

ま、普通にヴァルって呼んでもいいんだけども。


「て、店長だなんて...普通にヴァルでいいです、ヴァルで!」


ええ、ええ、存じ上げてますとも。

ヴァル君はからかいってものを知らないのかなー?

ま、からかいやすいのはありがたいんだけどね。


「冗談冗談。で、仕事内容って?」


一晩でタメ口まで持ってきた俺の素晴らしさはさておき、しっかりと話を進めていく。


「えっと、まず、ここの箱の山を外にある馬車に詰め込みます」


あー、昨日騒がしかったあれね。

おうけいおうけい。

ってしかし、朝から思ってたけど案外荷物少ないな。

行商人ってこんな少ない荷物だけでもやっていけんの?


「大丈夫ですよ。ここにあるのは荷物の1部だけです。期限の迫った食品とか、新品の洋服とかだけなので」


はは、と乾いた笑いをかましながらヴィルが教えてくれる。

って、普通に食品とかも売るんだ。へー。


「食品とかってやっぱり腐らないの?」


「そこは大丈夫です。保管保存用の魔術具を使ってるので」


お、忘れてたよ。

この世界には魔術があるんだったね。


「魔術具?」


「もしかして知らない感じですか?

えっと...、魔術具というのは...」


「教えてくれるの!?」


思わず、テーブルをバン、と叩いて前のめりになってしまった。

あ、ちなみに仕事の話をするってことになってから、「立ち話ではなんですから」とこうしてテーブルを挟み向かい合って椅子に座っている。

俺もずっと立っているのは辛かったので有難かった。


「え、ええ。まず、魔術具を構成する魔術についてですが......これは、要するに術式なんです。この術式にも色々あるにはありますが、とりあえずそれは後に回します。そして、この術式を発動させるのが、魔力とか、魔粒子、と呼ばれるエネルギーの元なんです」

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