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翡翠の神剣  作者: お餅つこう
第1章 転移してみるのもまた一興
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第12話 魔術が出来ればなんでも出来る

い、いやー。

思ってた以上に複雑そうだなぁ...

覚えられっかなー...。

いや、でもせっかくの魔術なんだから、覚えるしかないんだ。

魔法もアーツもクソもない、魔術しか俺には残されてないんだから。

使って覚えていく感じでもいいから頑張ろう。


「─ですが、同じエネルギーの元といえど、魔力と魔粒子は違います」


「どういうこと?」


違う?

何がどう違うの?

前に俺が読んだラノベとかだと魔素とか魔力とかは同じような区分分けされてたけど...

ま、そこまで細かい描写もなかったけどね。

物によるのだろうか。


「まず、根本的に違うんです。

魔力は液体のようなもので、魔粒子はそれが凝固してできた個体、だと思ってください」


うーん、分かりづらいから魔力を水、魔粒子を氷でいいや。

うん、これのが絶対わかりやすいと思う。


「魔力はそのまま術式を発動させることが出来ますが、魔粒子には出来ません。

この辺の説明は難しいんですが...まず、魔粒子と魔力の基本についてお話しましょう」


ふーん。

つまりは、氷では出来ないけど、水の状態でなら術式を発動させるエネルギーとして使える、ってことか。

おお、いいね、水と氷。

もんのすごくわかりやすい。

流石、俺。

ま、これくらいなら水と氷にたとえなくても理解できそうだけど...。


「魔粒子は、大気中に浮遊している様々な大きさの──と言っても人には見えませんが──、極小の分子なんです。で、それを溶かす...と言った方がわかりやすいでしょうか、人間や物質の内部に入ることによって、その魔粒子が魔力に変換されるんです」


ふむふむ。実は、氷と言うよりは雪だったか。

ま、大きさはさておきだな。

つまりは、なにかの物質──要は器──に雪が入ると、が溶けて水になり、使えるようになる...と、そういうことか。

なるほどね。

結構難しいな、こりゃ。

溶かさないと使えないのは少し厄介だな...。

溶かすのに時間がかかるとなると、またこれも大変になってくる...。


「それで、そうして魔力を含む物質や生物に術式を刻むか、使用者の生き血で術式を地面に刻むと、魔術の発動準備が整います」


この辺は他のラノベとか読んでればよくわかる。

要は、ここから、水を還元することによって魔術を発生させる...とか、そういうことだろ?


「そろそろお察しとは思いますが、ええ。その魔力を元に、魔術が発動します。術式の大きさ、難易度によって必要な魔力は異なりますが、基本的にはそこまで取られることはありません。それに、体内から魔力が無くなっても、魔物以外は死ぬことはありません」


魔物?

やっぱり、魔物は魔力が必要なのか?

そもそも、この世界の魔物ってなんだ?

ゴブリンとかいるのかな?


「魔物って、例えば?」


「えーと、例えば...そうですね、大きいところをいえば龍種、小さいところをいえば子鬼種ですかね」


子鬼種...これはどう見てもゴブリンだろう。

これでゴブリンじゃなかったら、どう責任とってくれんだよちきしょう...ってことになる。

後でよろしくなヴァル君。


だが、子鬼より、龍だ。

龍といえば、やっぱりドラゴン。

翼があり、炎を吐き、長い尻尾を縦横無尽に振り回す...

あの逞しい姿が、脳内にフラッシュバックする。


「龍かぁ...

1度、会ってみたいな...」


「無理だと思いますよ。いえ、確かに会うことは可能ですが、普通の人間があそこに向かえば間違いなく死にます」


「え?」


マジで?

俺、死ぬの?

でも俺には主人公補正が...


「あそこに向かった者が昔に大勢いたようですが、帰ってきたものがいないそうです」


あっ(察し)。

行きません、そんなところ。

そもそも俺が死んだら何もクソもないわけだし、この国を救うことも当然できない。

いや、色々言い訳してるけど俺はただチキンなだけだ。

周りからよくKFCって言われたなー...。

ん?なんの略かって?

ケン〇ッキー・フライド・チキンさ。


それはさておき。

やっぱり、龍となれば気になるだけ気になる。


「あそこって、具体的には?」


「──『神龍の祠』」


ん?神龍?

あのチャラ神より上の位の龍、ってことなのかな?

それか、あいつと同じくらい強い...ってこと?


「『其の四肢、人の為に在らず』」


お?なんだいきなり?

一瞬だけヴァルがイカれたのかと思って焦ったじゃないか。

伝承的なものでもあるのだろうか。

...人の為に在らず...ってことは要は神のためってことか...。

なるほどね。

あの神の使い魔的なにかか。


「『其の魂、人の為に在らず。


其の力、人の為に在らず。


全ては真なる我が神の為に。


全ては父なる我が神の為に。


全ては始祖なる我が神の為に......』っていう、伝承があるんです」


おお、かっこいい。やっぱ伝承だったのか。

ってかどんだけ神崇めてんだよ。

い、いや神奉国って言うくらいなんだからそりゃそうなんだろうけどさ?

キリスト教の比じゃないくらい神様が浸透してない?

もはや神のために生まれてきた世界みたいじゃん。

あ、この世界神が作ったのか。

...じゃ、そうなっても当然...か。


にしても、祠...かぁ......。

やっべ、行きたくなってき.........そう。

まだきてはいない。

でも危ないぞ...

そのうち行きたくなりそう...

ま、少なくとも弱い今は無理かな。

そんな、どうせ後々破りそうな展開になるであろうこの国でするのは微妙だけど...

とりあえず、そうとりあえず、今は行かない、ってことで。

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