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機銃と翼

こっから先は郊外編に行くことになります、楽しみに!

「もう大丈夫だよ、ルティア君」

「助かったよ・・・」


ナナシとルティアは第三支部へと入っていた、周囲に人は一人もいない、すでにエルメスの手によって全員魅了されてしまったようだ


「僕たちがパトロールに行ってる間に・・・」

「ナナシさん、僕はもう大丈夫、下ろしてくれる?」

「え、良いの?」

「うん、これ以上ナナシに負担はかけたくないし」

「・・・そっか」


ナナシはルティアを下ろし、二人でエレベーターに入った、少しは安心・・・のはずだが


チーン


「あれ?」


途中でエレベーターが止まった、どうやら誰かがこの階で止めたようだ


「これさ、ドアが開いたらめっちゃ人が来るってやつじゃない?」

「そんな、ゾンビ映画じゃないし・・・」


しかしドアが開いた先には・・・


「マッスウウウウウウウル!!!」


目の前にはボディビルダーが数人、マッチョのポーズをしていた!!


「な・・・」

「え・・・」


二人は固まったままだ、目の前に五人ほどのボディビルダーが、サイドチェストを決めている!


「あはははは!行ってらっしゃい!私のマッチョ軍団たち!」


目の前のボディビルダーたちがサイドチェストのポーズをしたまま、律儀に縦に並んで入ってくる!


「うわああぁぁぁ!?」

「あぶなっ!!」


ナナシはボディビルダーのパンチを寸前でかわし、両腕に雷を纏った!腕がバチバチと激しく明滅し、構えをとる


「仕方ありません・・・ゆっくり寝てください!」


ナナシの一撃がボディビルダーに炸裂!雷のような音と共に吹き飛ばされる!

そのまま達磨落としのようにボディビルダーたちがまとめて壁に激突する!


「ナナシさん・・・」

「大丈夫、気絶させただけだよ」

「ぐぬぬぬ・・・やるね・・・じゃ、これで消えてもらうよ」


近くで見ていたエルメスはアタッシュケースを開く、内部の球状の機構が黒色に光り、周囲の空気が重くなった


「どうしよ・・・回避できない、前に行こうにも・・・」


二人はエレベーターに居るまま動けない、おそらく『虚無砲』を撃ってくるのだろう、このままでは二人とも巻き込まれて即死だ


「・・・っ、ナナシさん、大丈夫、動かないで」

「え?」

「大丈夫だから」


内部の黒い機構から黒紫のエネルギー弾が造られ、少しずつ大きくなっていく


「さぁ・・・避けれるかな?」

「避けないよ」

「え?」

「エルメス、さっき言ってたよね、虫すら殺さないって」

「・・・っ」


ゆっくりとルティアは歩き出す、堂々と、まるで殺せと言わんばかりに


「ルティア君、戻って!」

「ほら、撃ってみなよ!」

「く・・・っ!」

「・・・やっぱり、君は”エンジェル”なんかに居るべきじゃない」


アタッシュケースを閉じたエルメスは、アタッシュケースを振り上げ、叩きつけようとする!


「大振り!」


エルメスの足を尻尾で掴み、地面に倒す!


「いったぁ!?」

「確保!」

「あ、ちょ———ま———っ」


その後、縄にぐるぐる巻きにされたエルメスは、支柱に縛り付けられてしまった






・・・






「おやおや、ミオ様一人で戦う気でおられるとは」

「・・・」


ミオは杖を掲げ、螺旋型の機構が冷たい空気を放つ、周囲の温度が少し下がった


「ふむ、そんな隙をさらして——」

「こっちを見ろ!」


地面を蹴って走り出した飛鳥が、すれ違いざまに足を斬る!傷口からブシュッと黒い血が噴き出す


「おっと・・・!」

「氷柱!」


地面に魔法陣が広がり、そこから氷の柱が魔法陣から突き抜けるように出る!氷の先端がガリンを貫く瞬間に、飛んで回避してしまった


「危ない危ない、あの攻撃はマズいですね」

「飛んだな」

「はい、一応鷲がモデルですので、飛ぶことができます」

「空を飛ばれたら氷柱が届かない・・・」

「では、今度はわたくしからの攻撃を」


ギュルルルルルル!と少しずつガリンの頭部、ガトリング砲が回転し———

それとは一切関係なく剣でできた翼の一部分を飛ばす!!


「そっち!?」

「ミオ、離れろ」


飛鳥が刀を抜き連続で剣を弾く!カランカランと剣が地面に落ちる


「おや、それではこちらも」

「また同じことになるだけだぞ」


ガガガガガガガガガガガ!!と銃声が響き、次々と弾丸の雨が降り注ぐ!


「あすかさ—――」


煙が視界を遮る、次々と弾丸を撃ったガリンは空中で停止していた


「・・・む?」


煙が晴れると、そこには——無傷の飛鳥とミオ、そしてその二人を中心に広がる弾丸の痕―――


「ふむふむ、最高速度でもダメですか」

「も、もうだめかと思った・・・」

「銃は剣より強しと聞きましたが——」

「悪いな」


刀の先をガリンに向けた、陣笠を深くかぶり直し、風で黒髪が揺れる


「この剣は銃より強いぞ」


ミオが急いで飛鳥の横に立ち、杖を向けた


「この杖もね!」

「あぁ、そうだな」

「・・・ふむ」


ガリンは空を飛んだまま動かない、次にどんな攻撃をするのか見定めている


「ミオ・フレード、生まれつき魔力の天才だが、それゆえの畏怖、嫉妬を受け———」

「それ以上は言わないで」


ミオはすぐさま杖を掲げ、螺旋型の機構が金色に光る、バチバチと音が立ち、杖の先から電撃が放たれる!


「雷帝!」


電撃が鞭のようにしなり、連続で傷を与える!


「で、電撃はマズいですね・・・私は精密機器ですので!」


ガリンが痺れながらもまたガトリング砲を回転させるが———!


「隙ありだ」


飛鳥の刀が青く光り、放った飛剣がガトリング砲を両断する!


「な———!」

「これで、終わり!!!」


ミオは電撃の出力を上げ、一気に破壊する!!


「お見事・・・」






・・・





「うぇ~~~~~ん!!!」

「うるさい!静かにしてよ!」

「だってぇ~!ガリンが死んじゃったあああああ!!」

「・・・殺してないぞ」


尋問室で、両手両足を縛られたエルメスは、子供のように泣いていた、後の調査によると魅了魔法は指先からしか出ないらしいので、縛られた今まともに発動はできないだろう、机越しに椅子に座って一生懸命メモするルティアと、足をかけて黙り込んでいる飛鳥が居る


「ひっぐ・・・ぐす・・・」

「はぁ・・・」

「わたくしは死んでおりませんよ」

「ガリン!」


エルメスが顔をあげると、そこには・・・ゴミ箱型のロボットが立っていた、白い体に青いラインが入った、側面にゴミを掴む用の手がある、キャタピラの機械が居た


「今はルティア様によって、新しくゴミ箱マシーンとして復活しました」

「・・・」


エルメスは口をパクパクさせるが、その後安心したように胸をなでおろした


「とりあえず死んでないんだね・・・よかったよかった」


飛鳥がエルメスに近づき、バン、と机に手を置いた


「”エンジェル”の情報を吐いてもらう」

「おや・・・よく見れば君の顔、凄く整ってるね?」

「はぐらかすな」

「・・・良いよ、教えてあげる」


エルメスは案外早く吐いてくれるようだ


「え?良いんですか?飛鳥先輩」

「・・・」

「郊外・・・あるでしょ?」

「あぁ、市民権を得られなかった人達が住む場所だろ」

「私から言えるのはただ一言だけ、『郊外に幹部が来る』だけね」

「!!」


一瞬で空気が張り詰める、ルティアが身を乗り出した


「どこ!?その幹部の名前とか能力とか・・・」

「ダメダメ、私から言えるのはこれだけだよ」



・・・



「ナナシさん、少し足を上げてください、ゴミが回収できません」

「あぁ、ごめんね」


一方、ナナシはガリン(ゴミ箱の姿)はいつも通りの部屋でくつろいでいるナナシを通り過ぎ、地面のゴミを回収していた


「なんか可愛いね」

「お褒めにあずかります」


ミオとナナシがガリンをジーッと見つめていたところ、突然、ドアがバン!と開く!


「ナナシ、俺と一緒に郊外に行くぞ」

「・・・え?」

この作品が面白かったら、コメントやいいね的なやつ、つまらなかったらどこがつまらなかったら、どこがダメだったか教えてくれると嬉しいです

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