選択肢2ーA
選択肢2ーA そこらの人に強盗
「これしかない…!」
「………いささか倫理観に欠けますが良しとしましょう。」
俺の決意は硬かった。所詮この世は弱肉強食。
弱い物は失い、強いものが得るのだ。
「しかし、襲うとなると金持ってそうでひ弱なやつがいいな」
「そうですね…」
ナレータがあたりをキョロキョロ見渡す。
よく見るとこいつ少し浮いていないか?
そう思った束の間。
「あっ、あの人なんてどうです?」
ナレータが指さしたのはいかにも宝石をジャラジャラつけた老人だ。あれなら体力に自慢の俺ならいけるかもしれない。
「どうせあの富豪も老い先短えんだ。俺の血肉になってくれるさっ!」
そう言って俺はその富豪の元に爆速で走った。
平行移動してくるナレータを尻目に俺はすぐさま富豪の目の前に躍り出る
「はっはぁ!!おらっ!ジィさんよ!命が惜しけりゃ金目の物全部おいていくんだな!!」
自分のことながら、かなりの名演技ではないだろうか?老人は俺に驚いたのか目を見開くばかりで何も言わなかった。
「……ん?んん?」
俺は老人の顔をよく見た。見覚えのある顔だからだ。
遠目で見つけたときは全く気が付かなかったが…
「あっ…!!」
「お主…」
なんと、宝石をジャラジャラつけていたのは先程俺を城から追い出した王様だった。
「あ…いや…!王様でしたか…!えっと…!」
「こんなところで何をしている…!?」
「こここ、これには…深い訳が…!」
完全にやらかした。これはまずい
「言い訳無用っ!!ひっ捕らえよ!!」
王様の一言で物陰から護衛がうじゃうじゃと現れ、俺はあっという間に羽交い締めをされ身動きできなくなってしまった。
「お主には失望したわい。おい、此奴を即刻この場で斬首せよ」
「なっ…!!?」
王様はその場にいた護衛に命令を下し、護衛は腰についた剣を引き抜いた。
「老い先短い老人で悪かったのぉ!」
「い、嫌だぁぁぁ!!!」
それが俺の最後の言葉となった。
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バットエンディング➁ 弱者は誰か
倫理観どうなってるんです?こうなって当然ですよ。
救いようのない貴方にもう一度チャンスを与えます。一章から読み直し、選択を変えなさい。さすれば道は切り開くでしょう。




