↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
83/91

83


      その八十三


 紅茶を飲み終えた和泉さんは、


「いまから旅館行ってきます」


 とダイハツココアで去って行った。


 軽自動車はこちらで借りたのか、あのココア自体が時空飛行船なのかは謎であった。


「こっちの免許はなかったはずだけどな……」


 三時ごろ、二時間ウォーキングに出ようとしていると、アンダーソンさんからメールが届く。メールの内容は、


「呪術師等総動員で散々調べましたが、メカメトロンの所在は確認できませんでした」


 というものだった。ぼくは「お手数おかけしました」と返信する。


 シャミーがもどってきた。サッポロ黒ラベルの六缶パックをもっていた。どうやら親父にもらったようだ。


「飲むでしょ?」


「うん」


「冷蔵庫に入れておくね」


 普段安い酒を飲むよう心がけているぼくだが、たまにはこういう優良美酒を飲んでもいいだろう。二時間ウォーキングを十キロランニングに変更する。これはコンディションをビール仕様に調整するためである。


「一時間くらいでもどってくるから」


「はーい」


 ランニングのあとは風呂に入り、さて晩酌の用意である。シャミーに牛鍋と焼き肉どちらがいいかたずねると、


「牛鍋」


 とのことだった。ぼくもどちらかといえば牛鍋のほうがいい。満場一致である。


 牛鍋のほかは手を抜くことにする。漬物とかチーズとか、調理しなくてもそのまま食べられるやつを何品か出しておく。


「ねえ、このお酒、めずらしいね」


 シャミーが見ていたのは「住乃井、生貯蔵酒」と「くらしにベルク生貯蔵酒」であった。


「それ、さっき和泉さんにもらったんだよ」


「和泉さん、来たんだ」


「うん。山城さんにもおなじやつもらったんだけどね」


「あっ、ホントだ。棚にもある」


 シャミーはビールは苦手らしく、山城さんにもらった開封してあるほうの酒を飲もうとしていた。


「シャミー、それ料理酒として使うから、飲むんなら、そっちの開けてないやつ飲みな」


「うん」


 ぼくはその二つの酒は中身がおなじなんだとシャミーにおしえる。


「これもおなじなの」


「うん。おれも飲んでみたけど、たぶんおなじだな」


 シャミーも交互に飲む。


「どうだ?」


「うん、おなじかも」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。