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青春詰め合わせパック(9個入り)  作者: 古川ムウ
[9月下旬]
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25/52

<25:恋と畳と柔道着(4)>

平井悟・・・柔道部員の高校2年生。

小原輝雄・・・平井の親友。

秋田隆三・・・柔道部の主将。

小原弥生・・・小原輝雄の姉。学校のOB。

瀬田伊織・・・テニス部員の高校1年生。


 「おい輝雄、今度の日曜、お前の家に遊びに行ってもいいか」


 休み時間、不意に悟は、そんなことを言い出した。

 「何だよ、唐突に」

 輝雄は困惑する。


 「日曜は、稽古が休みだからな」

 「いや、そういうことじゃなくて、なんでお前が、俺の家に遊びに来るんだよ」

 「友達なんだから、遊びに行くのは普通じゃないか」

 「そうかもしれないけど、今まで一度も、そんなこと言わなかったじゃないか。それに俺の家に来て、何をするんだよ」

 「友好を深め合うんだ」

 悟は真顔で告げる。


 「気持ち悪いこと言うなよ。ああ、そうか」

 輝雄が気付いた表情になる。

 「お前、姉貴に会いたいんだな」

 考えを見抜かれ、悟は焦る。


 「バカを言うな、俺はお前と友好をだな」

 「そんなバレバレの嘘をつくなよ。別に硬派だからって、人を好きになっちゃダメというわけじゃないんだし」

 「弥生さんを好きだなんて、俺は一言も口にしていないぞ」

 「だから、素直に認めればいいんだよ。別に邪魔はしないから。協力もしないけど」

 「おい、友達なのに協力しないのか」

 「姉貴を何とも思ってないなら、そのリアクションはおかしいだろ」

 「ああ、思ってないさ」

 悟が強がるので、輝雄は呆れる。


 「お前な、そういうのは硬派じゃなくて、ただの頑固だぞ」

 「それで、いつなら言っても大丈夫なんだ?」

 「もう来ることは決定なのかよ。まあ、別にいいけどさ」

 輝雄は、肩をすくめた。


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