第72話 まだ少しもやもやが
間が空いて文章が安定しない。最近、登場キャラをイメージ画としてノートに落書きしたりするのですが、なんか平然と描写してないどころかそれ描写とちがくね? みたいなデザインにすることもしばしば。エルミーラの初登場シーン弄るか、身だしなみが変わるイベントでも作ろうか
~ヨゼフ荒野~
「いきなりオネストに戻れってねぇ」
馬車に揺られるローゼは馬車の外を覗きながら馬車の中の荷物に寄りかかって座っているセリオに文句を言う。今ローゼ達が馬車に揺られているのは現実で灰羅が『一度オネストに戻る』といった内容のメールを送ってきたからだ。ログインした後急いで荷造りを済ませ、宿代は最初から一週間分の代金を支払っているため問題なし、ハルも荷造りしている最中に合流したため更に問題なしだ。準備を済ませた後オネストへと向かう馬車の護衛任務を受けて今に至る。
「今日からしばらくの間合流するのがいるの。特にどこかの勢力化ってわけでもなく諍いが起き易くなくって人が集まる街って言ったらあそこでしょう?」
「そりゃまぁ、フォーリン・カーズで合流っても郊外だけどさぁ~」
セリオの何が悪いの? とでも言わんばかりの態度にローゼはため息をついて嘆息する。放って置いて欲しいのだ。要するに。
「迷いは体捌きに鈍りを齎す。わかっているでしょう?」
「……分かってんなら放って置いて欲しいんだけどねぇ」
セリオの言葉にローゼはぼそりと呟く。まだ精神的ストレスが抜けきっていない。
「むぅ、ロゼ達に何があったか知らないけどさ、もうちょっと明るく振舞ってくれても」
ハルがそこまで言った時馬車が激しく揺れた後止まる。ローゼは幕の隙間から覗き見ると中へ外の状況を伝える。
「後ろには敵はいないよぉ。多分前だろうねぇ」
「後ろにいないってんならそうでしょうよ」
ローゼ達は幕を開けて馬車から飛び出すと全速力で御者側へと走り、ローゼは飛び込んで御者に襲いかかろうとした狼型のモンスターを蹴り飛ばす。
「大丈夫ですかぁ?」
「え、えぇ。でもまだ!」
ローゼが御者に問いかけた時、モンスターがローゼへと飛び掛る。ローゼはそれを察知するとホルスターからD・G・マグナムを引き抜いてブレードを展開すると狼の喉笛を切り裂き、切り裂いた喉笛の中にD・G・マグナムを持っていないほうの手の指を突っ込む。
「殲滅が先か」
ローゼは手に持ったモンスターを群れの中へと投げつけ、D・G・マグナムを撃ちながらモンスターを投げ飛ばしたばかりの手でEx-Sを引き抜き、Iモードで牽制の銃弾をばら撒く。しかし牽制とはいえその銃弾はモンスターを簡単に屠っていき、更に合間合間にD・G・マグナムの必殺の一撃が群れのモンスターを確実に減らしていく。
「うぅぅぅるる」
銃弾の雨の中生き残っているリーダー格のモンスターは振り返り森の中へと逃げ去ろうとするが視界の隅で何かが煌くとともにその意識は掻き消える。それは何故か。セリオが目にも留まらぬ速さでリーダー格のモンスターの首を切り飛ばしたからである。
「増援なんて呼ばせるわけがないでしょう?」
「ん、それで最後だったぁ?」
「ま、こんなものでしょう。狼だし」
「せめて熊くらい出ないかなぁ? まだ少しもやもやが残ってるんだけど」
「すいません、それ、助け呼んでも間に合いませんよね、俺死にますよね」
セリオとローゼの不穏な会話に御者は聞こえるか聞こえないかの合間の大きさでごちる。ハルは遅れたので出ない。
―――――
~オネスト~
そのごとくにイベントが起こるわけでもなくオネストについたローゼ達は馬車から降り、降りた場所で待っていた商人から報酬を貰うと直ぐに大きな噴水のある大通りへと繰り出す。待ち合わせ場所が噴水だからだ。
「しかし、懐かしいねぇ~ケイトどうしてるかなぁ?」
「まだギルドイベントって連れ出されてから半月もたってないわよ? 後もう少しでしょうけど」
ローゼが帽子を被りなおしながら呟いた言葉にすばやくセリオが答える。
「うぅむ、こっちに来たんなら一度あいつの店に顔出しといたほうがいいのかな」
「誰のぉ?」
「わかってんだろ、ミラーだよ」
ローゼのからかう様な言葉にハルは呆れながら突っ込む。
「ま、待ち合わせした相手と合流した後のほうがいいと思うけど。装備の補修頼みたいからさ」
「あぁ、俺もそろそろ出さなきゃかなぁ? 割と無茶な使いかたしてるし」
そんな取り止めのない話しをしているとローゼ達は噴水へと着いた。ローゼは隣にいたせリオに聞く。
「そういえば待ち合わせ相手って?」
「見れば分かる」
「え?」
「あぁ、やっと来た!」
セリオの返答にローゼが怪訝な顔をすると、ローゼの耳に聞き覚えのありすぎる声が響く。
「結構遠くだったんだ。流石だね、ラック」
「……何故いる!?」
やってきた「はじまりのレザー」一式に身を包んだ女性は、どこからどう見てもSOEG量子力学担当、エルミーラ・フリードリヒその人だった。(但し、気付かれない)




