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誰がための存在証明(レゾンデートル)  作者: リョウト
Fourth Chapter ~Fire Fear Find~
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第63話 大抵現実度外視なの

 女キャラ出す宣言した後、お気に入りが二人ほど増えました。さて、今のお気に入りしてくれている人で男女比どうなんだろうね?

 多分女性読者居ない気がします。濃くて。

 ~宿屋【ストリングス】~


 ローゼがコロナとともに三馬鹿を追い回している頃。セリオとハルはロビーのソファに座り、掲示板を眺めていた。


「なんかいい情報あった?」

「ないわね。そろそろ私もメインウェポンをユニークドロップにするべきだと思うのだけれど、しっくりくるのが無いのよねぇ」

「そうだ、突剣は? 刺すのとかにちょうどいいだろ? ちっこいし」

「ダメね」


 ハルの提案をセリオは即効で却下し、ハルは不思議そうな顔を浮かべる。


「なんでさ」

「ちっこいからこそ、よ。体格で基本負けることになるわ。突進、刺突、乱撃は体格に優れていないと威力が出ないのよ。押し返されるんだから。結果、引っかくような戦い方しか出来ないから、鋸刃みたいに引いただけで刃が沈み込むのがいいわ。だから、小太刀が望ましいのだけれど……ないわねぇ」


 掲示板やwikiに一通り目を通したセリオはハァ、と溜息をつく。その様子を見たハルは、ある提案をする。


「んー、ここ、時代劇モチーフの街だったよな?」

「ええ。見た感じね。それで?」

「ロゼのD・G・マグナムだって一品物だけどユニークドロップじゃない。ならさ、オーダーメイドを太刀職人に頼めばいいんじゃ?」


 それを聞いたセリオがとんでもなく怪訝な顔をしたのを見て、ハルは盛大にうろたえる。大体言いたい放題言われて涙目になってるローゼの映像を何回も見たからだが。


「ウェッ!? 俺、なんか変なこと言った!?」

「……いや、あんた、そういう発想できたのね」


 セリオのその言葉を聞いて、ハルは安堵した表情を浮かべる。皮肉を言われていることには気付かなかったが。


「それほどでも」

「……ま、いいわ。それにしても、どこでそれを頼んだものやら……私、アイツと違って名が売れてないし」


 呆れた目でハルを見ながら、セリオは嘆息しながらハルからひったくったパンフレットをパラパラとめくる。その時、宿屋のドアが開いた。


「ああ、すいません、ローゼ、居ます? セリアさん、でしたっけ」

「……セリオよ。アンタ、年上に対する礼儀、知らないのかしら。呼び捨てって」


 ドアを開けて入ってきたのは中性的な少年、レイヴンだった。いきなりの対面に、セリオは少し嫌悪感を表情に浮かばせる。


「いえー、本人から【敬称気持ち悪い】みたいなこと言われましてね? 呼び捨てにしてるわけでして。居ないところでつけるのもどうかなー、なんて」

「ふぅん。今、居ないわよ。なんか鬼気迫った顔で出てったけど」


 その言葉を聞いてレイヴンは顔を歪める。


「むぅ、結構いい感じの刀が出来たんでプレゼントしようと思ってきたのに」


 レイヴンはそう言ってインベントリから鞘に納められた全長2メーターは軽く超えそうな大太刀を取り出した。


「……えらく立派な刀ね」


 セリオはその大きな刀を凄く不思議そうな顔で眺めながら呟き、レイヴンは頬を掻く。


「ちょっとテンション上がっちゃいまして。バイトの後に無心で打つのは駄目ですねぇ。自分じゃあ使えないようなのを平気で作ってしまいますから。コロナに渡そうにもあいつ、何回も刀折るからあんまり渡したくないですしー。誰だよ達人ほど刀折らないって言ったの……」

「ああ、そうだ」


 レイヴンが黒い負のオーラを出しながら呟き始める横で、ハルがポン、と手を叩いた。


「セリー、レイヴンに刀打ってもらえば? ロゼになんか持ってくるんならセリーもなんか貰ってもいいじゃん」

「え? 刀が必要なんですか?」


 ハルの言葉と、不思議そうな顔で首を傾げるレイヴンにセリオは顔を顰める。


「……いいわよ。いつもローゼが世話になってるみたいだし、私は別に」

「いえいえ。言われてみればローゼさんにばかりプレゼントってのはひどいと思いますし。で、どんなのがいいんですか? 大太刀を振り回すロリってのもケレン味が効いていいと思うんですが……」

「剣でブッ刺すわよ。ケレン味ってのはね、大抵現実度外視なの。考えても見なさいな、私がアンタくらいの背丈の大剣振り回そうとしても、重心完全に大剣に乗っ取られるわよ」


 セリオの言葉にレイヴンは納得した様子でウィンドウを操作し、インベントリから脇差サイズの刀を二本取り出した。


「では、これを」


 セリオは取り出された刀を見て少し疑問に思い、直ぐに問う。


「なんで二本?」

「あんまり小さいサイズは二刀流で使う派なんで。見知らぬ男と夫婦刀は嫌でしょう?」

「……それもそうね」


 セリオは納得した様子で二本の刀を受け取ると頭を下げた。


「ごめんなさいね、私まで良くして貰っちゃって……」

「いえいえ、ちょっと近頃きな臭くって、多分そちらに何らかの依頼をしますので」

「レイヴン! 俺のは!?」

「てめえ毎回弁当のおかず強奪していくだろうが。トール狙え」

「いやだってあいつ恋人と甘ったるい空間展開してるじゃん! 無理!」

「僕とリオじゃ甘ったるくないってか」


 セリオはレイヴンとハルのそんなやり取りを呆れた目で見ていると、宿屋のドアが開く音に気付く。


「ほら、誰か来たわよ。そこらでやめときなさいな恥ずかしい」


「ねぇー、本当にここらなの? 教授の泊まってるホテルって」

「うん……そのはず……」


 入ってきた二人に、セリオは頭を抱える。


「なんたってこんな時にくんのよ、間が悪い……」

 さて、女キャラの方が今回でてる人数多いし、嘘は言ってないよ、嘘は。……そもそも新キャラっていってないし、ね?

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