↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最悪の邪神がログインしました。  作者: 歯車ぐるり
見上げるがいい、唾棄すべきあのアルデバランを:上
40/168

新たな邂逅

 コウタが立ち直った後、前回のようにうやむやになる前にアザトースは早速フレンド登録を行う。といってもほぼ全てコウタの手動で行われたためアザトースは言われた通りに目の前に表示されているボタンを押しただけだったが。


「これでOKです。いきなり変化が起きるわけではありませんが結構便利ですよ」


「...そ」


「それじゃあ打倒アルデバランに向けてまずは情報共有といきましょうか!まぁ僕が一方的に伝えるだけになりそうですけれど...」


「...アルデバランはまだかみじゃないってオグハいってた」


「嘘でしょ!?」


「...ほんとだよ」


 コウタの驚きようから自分も役に立てたのかなと思い、少しアザトースは気分がよかった。その後二人で情報の共有をしたところ、アザトースの知った情報は以下の通りだった。まずアルデバランはここイケブクロでは「あとぼしさま」と一般市民には呼ばれていて、アルデバランの名前は支配者層によって覆い隠されていること。次にアルデバランはヒトにとって良い神とは言い難く、季節が変わるごとに生贄を要求してくるのだという。また街の人々が着けている動物の仮面はアルデバランにヒトだと気づかれないようにするための魔除けの品らしい。最後にここを治めている女王アルキオネはアルデバランの末裔を名乗っているということだ。アザトースからはコウタにアンドレとグリム神父、そしてオグハがアルデバランについて語っていたことを端的に伝えた。


「『アルデバランは未だ神ではない』ですか...なんだか変な言葉ですね」


「...そうなの?」


「だってオグハ本人がアルデバランのことを大いなる神と呼んでいたんですよ?矛盾している気がします」


「...む」


「だから何らかの比喩だとは思うのですけれども...僕にはちょっとわからないですね...」


 オグハのヒトを食ったような雰囲気のせいでそういうものかと鵜呑みにしていたが、確かに言われてみれば前の発言と矛盾した言葉だ。何かを暗示しているというのが正しいだろう。しかしアザトースが考えたところで特に思いつかないので話を切り替えることにした。


「...じゃあどうしよ」


「そうですね、まずはアルデバランについて一番よく知っているはずの女王アルキオネに会うのがいいと思います」


「...どーやって」


「料理大会に参加するのがいいと思うよ〜」


「そうそう、アルキオネ主催の料理大会に参加して優勝するのが一番早道だと......って誰!?」


 アザトースたちが話している間にしれっと割り込んできたのは蜂蜜色の髪が眩しい女の子だった。背はアザトースより頭ひとつ高く、160cm程度だった。素肌を大胆に露出した派手な格好をしていて、その左手首はリストバンドで隠されてはいたが、隠しきれてない紫色の腫れがアザトースにはチラリと見えた。


「名乗らないのも変だよね〜...というわけで!『人でなし』(プレイヤー)のこはくだよ☆」


 そう言うなり目の前の少女、こはくはアザトース達に向けて人懐っこい笑みを浮かべた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。