第24話
お、お久しぶりの更新です。
いつもすみません・・・・・((((;゜Д゜))))
「お、おやめください!!」
朝から、悲鳴のような叫び声が城中に聞こえた。
「あら、どうして?もともとこれは私がしていたことよね?」
にっこりと笑う私に悲鳴をあげた侍女は今にも倒れそうな真っ青な顔をしていた。
「何事ですか?」
悲鳴を聞きつけてやってきたのか、性悪宰相がやってきた。
そして、私を見るなり眉を寄せて冷気を放ち始めた。
「さ、宰相様・・・・」
侍女は助けを求めるように宰相に駆け寄った。
「・・・貴女は下がっていなさい」
駆け寄ってきた侍女に宰相はそう言うと、侍女は頼んだとばかりに深々と頭を下げそそくさとその場を立ち去った。
「これはなんのマネですか?」
見下ろすように・・・いや、実際に見下ろしながら私にそう問いかけた。
「何って、見てわからない?床を拭いているのだけれど?それとも、宰相様には紅茶を飲んでいるようにでもみえるのかしら?」
そう言ってやると、眉がさらに釣りあがるのがわかった。
「あなたと言う方はっ!!この国の王妃となろうと言う御方がされることではありません!!」
その言葉に私は首を傾げた。
「あら、おかしな事をいうのね。私、こちらにきてすぐの頃にしていたと思うのだけど?」
宰相はグッと言葉を詰まらせた。が、すぐに大きなため息を吐き出し、自分の感情を抑えたのだろう。
しばらく無言でいたかと思うと、スッと冷めた目で私を見下ろしてきた。
「そのようなことは記憶にございません。とにかく、ここでは貴女様にそのようなことをしていただく必要はございません。今すぐ自室にお戻りください」
随分と都合のいい記憶力だと思わず鼻で笑ってしまいたくなるのをグッとこらえて微笑んだ。
「あら、お断りするわ。別に私が何をしようと勝手でしょう?私がこの国の王妃になるのであれば、まずは城の中を把握することの何がいけないのかしら?たまたま、この床が汚れていてそれを綺麗にしてこの城の為にしていることの何がいけないのかしら?」
そういうと、宰相は再び深いため息をついた。
「貴方がする仕事ではないということもわからないのですか?わざわざそのような事をして一体何がしたいのですか?」
呆れたようにそう言う宰相に私はスクっと立ち上がった。
「あら、あなた方がふさわしい王妃になるようにと、私を下女にしたのよね?つまりはそういうことを求めているのだと思ったのだけれど?そもそも、私が見つけられるような汚れがある事に問題があるのではなくて?」
「・・・・わかりました。ここの責任者にはきつく言っておきましょう。とにかく、お部屋に戻られて大人しくなさっていてください。貴方がウロウロとすれば、他のものの迷惑になります」
「あら、先程も言ったと思うけれど、お断りするわ。そもそも誰の迷惑になるというの?私に使えている侍女?それともここを掃除している下女?私が何をしようと、それに従うのが彼女達の仕事なのでしょう?だったら、一体何が迷惑なのかしら?」
私の言葉に宰相の表情はこれ以上にないくらい憤怒の形相であった。
「・・・勝手になさいませ!!」
そう言うと、宰相はずかずかと元来た道を帰っていた。
その顔に、思わず胸がすーっとする。




