第二話 「着」
京次郎は萬次郎の家に来ていた。
「また映画いかねぇか?」
「いいぜ、20銭だろ?」
「そうだな。」
「何があるかはわからんがな。」
「つまらなかったらお前の奢りな。」
萬次郎が肩を叩く。
「今からアイツらの所行くか?」
「昨日も他のヤツと喧嘩して腕痛えよ。」
萬次郎が腕をさする。
「負けたか。」
「うっせえ決めつけんな!」
京次郎は萬次郎の家を出た。
「うえ……」
口に虫が入った。
こういう日もある。
月が姿を表していた。
京次郎は宿屋へ入った。
「一人か?」
「あぁ。」
「ちょうど一部屋ある。1円だ。」
「ほらよ。」
京次郎は金を渡した。
親の財布や喧嘩、家の金庫から取ったものだ。
京次郎は布団を敷いて、ぐっすりと眠った。
翌朝、京次郎は早く起きてしまった。
まだ完全に明るくなってはいない。
それでも、外に出た。
野良犬がつっかかってきた。
京次郎は蹴っ飛ばした。
不良は皆朝が早いようで、ワラワラやってきた。
京次郎は欠伸をしながら掻い潜った。
退屈だったのだ。
やはり。
強い相手を求めていた。
ただ相手は弱いヤツばかり。
京次郎はうんざりしていた。
石を蹴りながら歩いていた。
そしてら、中学の教師がいた。
「京次郎!学校に来ず何をしているんだ?!」
京次郎はうんざりしながら鳩尾を肘で打った。
教師はしばらく動けなかった。
京次郎は教師の上を踏みながらどこかへ行った。
刺激を求めて。
第二話 「着」




