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第三十三話 勘違い

すみません!!めっちゃ長くなりました!!

本当にすみません!!



追記)諸々修正しました!

オズワルド「きっ.........貴様ァァァァァァァァ!!!!

お、俺のクラリスに何を...............!!」




オズワルドは言いかけて立ち止まる。


思い出すのは、先程のレオンハルトの最後。


アーサーに下手に暴言を吐けば、少なくとも極刑は免れない。


それはアーサーが暴君だからとかそういう話ではなく、プエルグラトゥスの法律で定められた絶対のルールなのである。


ユースティティア皇族に無礼を働けば、勇者の血を継ぐディレクトゥス王家ですら抗えない。


それを、オズワルドは肌で感じた。




オズワルド「くっ................な..........何を............していらっしゃるのですかッ...........?」




だがーーーーーーーーーーーオズワルドはすぐに自分の発言を後悔することになる。


オズワルドを見下ろすアーサーの瞳に、光はない。


ただただ昏く、そして凍てつくように冷たく、刃のように鋭い。


その瞳に宿すのはまるで汚物を見るかのような強い嫌悪と、魔神すら平伏するほどの悍ましさを孕む凄まじい殺気。


その目を見るだけでオズワルドは、永久凍土に触れたかのような凄まじい冷気が自分の背を一瞬撫でるような感覚を覚える。


足がガクガク震え、足に力が入らず座り込む。


顔の筋肉は、歯がガチガチと音を立てるほど強張っていた。


アーサー達がいる傍聴人席は2階にあるため、オズワルドが今いる弁護人席からは距離がある。


そのはずなのに、オズワルドは一瞬自分の首が斬り落とされる錯覚を覚えるほどの恐怖を感じていた。






アーサー「俺の可愛いクラリスを放置し、散々冷遇した挙句浮気までした男が言うようになったじゃないか。

一体いつからクラリスがお前の“モノ”だと錯覚していた?

なぁ、オズワルドよ。」





(※「俺の可愛い(妹分の)クラリス」です。恋愛的な意味はありません。微塵も。)


その声は低く、そしてこの世のものとは思えぬほど冷たいのに、グツグツと煮え滾るマグマの如き憎しみを感じさせる。


その表情は山のように静かであるにも関わらず、死神を前にしたかのような絶望を伴う途轍もない威圧感があった。


こめかみには血管が浮いている。


多分二階席じゃなかったらありし日のレオンハルトみたいにあられも無い姿で気絶してたかも。





アーサー「貴国でのクラリスの扱いは散々だったようだな?

公爵家の跡取りでもないくせに、我が国の大公家の人間を冷遇するとは何事か。

この期に及んで婚約者を名乗るなど、甚だ図々しい。

分を弁えよ。」








ーーーーーーーークラリスとオズワルドの婚約は政略だった。


いざという時フォルティトゥード・イプサ・ユースティティア皇帝国との戦争を回避するためユースティティア皇族との繋がりがどうしても欲しかったディレクトゥス王家は、クロムウェル公爵家に王命を出して次男のオズワルドをクラリスの婚約者としてレスタリア大公家に差し出した。


レスタリア大公家はこれを了承。


ちょうど5年前、アーサーとセレスティアが出会った翌日のことだった。


その三ヶ月後、初顔合わせとなった。


だが、アーサーと比べてしまえば圧倒的に劣るとは言え整った顔立ちを持ち、五大公爵家の次男坊ということで物心つく頃から令嬢にモテすぎてしまったためだろうか。


オズワルドは思い違いをした。



オズワルド(11歳)(フンッ.........どうせウチより家格が高いのをいいことに父親にでも強請って、家の力で無理矢理婚約に漕ぎ着けたんだろ。

幼い頃からずっとそうだった。

臭い香水を振り撒いて猫撫で声で擦り寄って来て、その実クロムウェル公爵家の名と見てくれしか見えていない。

あの性欲に爛れた視線の悍ましさと言ったらたまったもんじゃない。

ハァ............どうせならちゃんと俺のことを見てくれるような子と結婚したかったな.............)




中身を見てくれないのはお前が外面を取り繕ってるからだろ。


責任転嫁するなよ腹黒野郎。


もしも本性を曝け出したとしても、正面から向き合えばクラリスはオズワルドを受け入れてくれたのかもしれない。


だがしかし、この時のオズワルドは子ども故に視野が狭く、捻くれていた。





初顔合わせの日、クラリスがクロムウェル公爵家を訪問した。


何故ならクラリスがプエルグラトゥス王国へ行き見聞を広めたいと言ったからである。


.........................観光がしたかったんだよね、クラリスちゃん。


クラリスは馬車の中でウキウキしていた。




クラリス(9歳)(婚約者ってどんな方かしら.........お兄様(アーサー)のようにカッコよくて強くて優しい、王子様のような素敵な人がいいわ!)




無茶を言うな、無茶を。


アーサー並みにイケメンで強い奴なんていねぇから。


顔でも魔術でも剣でも勝てる奴いないから。


オズワルドじゃ逆立ちしても勝てないから。





オズワルド(11歳)「ようこそおいでくださいました、クラリス公女殿下。

私はクロムウェル公爵家次男オズワルド・ノワ・クロムウェルと申します。

夜の女神の如き麗しき姫君に出会えて至極光栄にございます。」




穏やかに微笑み、会釈をしながらそう言うオズワルド。


無論、演技である。


クラリスも微笑んで返した。




クラリス(9歳)「私はフォルティトゥード・イプサ・ユースティティア皇帝国レスタリア大公家第三公女クラリス・ロイ・レスタリアです。

不束者ですが、以後よろしくお願いします。」





その後もオズワルドはクラリスに親切だった。


礼儀正しく、真摯に接した。


お茶会でもお忍びでも二人は交流を重ね、世間知らずだったクラリスは段々オズワルドを信頼していった。






オズワルドが貴族学園中等部の入学式に行く日。


馬車に乗りこむオズワルドに近づいたクラリスは恥ずかしそうに顔を赤らめながら、あるものを手渡した。






クラリス(10歳)「オ、オズワルド様........こ、これ........」



オズワルド(12歳)「..............これは?」



オズワルドが穏やかに聞き返す。


二人の間に、少しむず痒い沈黙が流れる。


しばらくしたのち、クラリスは小さい声で話し始めた。




クラリス(10歳)「ク、クラウンタルトです。

プエルグラトゥス王国では違う意味のようですが、我が祖国では力と武勇の象徴とされているのです。

このタルトを食べると、かつて世界を救ったアレキサンダー元皇帝のように強く勇敢な王になれると言われているので..........その..........学園でオズワルドの魔術が上達し、賢者の称号を得ると言うオズワルド様の夢が叶うようにと...............」




オズワルドはしばらくタルトを見つめた後、笑顔で返した。




オズワルド(12歳)「公女殿下から菓子をもらうとは夢にも思いませんでした!

ありがとうございます!有り難く頂戴します!」




そう言うと、クラリスは花が綻ぶように笑った。


風に吹かれて揺れるプラチナブロンドの髪が、日に照らされて月光のように柔らかく輝く。


クラリスとオズワルドの頬を撫でる春風は、優しく、そして暖かかった。







しかしーーーーーーーーーーー今から五ヶ月程前、貴族学園にアリアが入学した直後、二人の関係は大きく変わる。



プエルグラトゥス王立貴族学園。



文字通りプエルグラトゥス王国の貴族子女が通う学園である。


規律と高潔さを重んじ、時には他国の王族や皇族が来ることもある。


クラリスは中等部、オズワルドは高等部にいた。


そんな学園に、史上初の特待生が入学した。


無名の男爵の庶子で数ヶ月前まで貴族の生活に触れたことがないと言う彼女は、周囲から好奇の目に晒された。


彼女は婚約者のいる男性と親しく接し、他の貴族令嬢の顰蹙を買ってしまっていた。


アリアを哀れに思ったクラリスは、彼女に婚約者のいる貴族令息や身分の高すぎる男性に近づきすぎないよう苦言を呈した。





だが..................





ーーーーーーーーーーーーードゴォッ!!!!



学園の裏庭、王太子に呼び出されたクラリスは、裏庭に来た途端リチャードに腹を思いっきり蹴られた。



クラリス(13歳)「カハッ!」



そのまま壁に激突し、その衝撃で内臓を損傷したクラリスは吐血した。


屈強な体育教師が、か弱い女子中学生に暴行。


現代日本だったら間違いなく、リチャードは一躍時の人になっていたことだろう。




呆然と見上げると、そこにはクラリスを睨む四人の男と、王太子レオンハルトの後ろに隠れるアリアの姿があった。




レオンハルト(14歳)「反省したか!!この悪女め!!!」


イザーク(19歳)「フンッ!いい気味です。アリアを泣かせた罪、とくと味わいなさい。」


リチャード(21歳)「オラ!!!とっととアリアに謝れ!!また痛い目見ねぇと分からねぇか!?」



それは、今まで蝶よ花よと大切に育てられた箱入りのクラリスが初めて経験するものだった。


大人の男性から向けられる侮蔑と嫌悪の視線、自分より一回りも二回りも大きい男性の大声や理不尽な罵詈雑言、屈強な男性から振るわれた暴力。


クラリスは何も言えず、体を震わせ、瞳から涙を流した。



クラリス(13歳)(な.......何.........?“悪女”...............?私が.........?

ご、誤解なのに..............怖いッ..........!何も言えないッ...............!!

で、でも...........何か言わなきゃッ.................!)



クラリスは震える声で涙ながらに言った。



クラリス(13歳)「ま、待ってください..........!!

わ、私が何をしたと言うのですか!?」




レオンハルト(14歳)「白々しい!!!」




レオンハルトが大声を上げる。


その瞬間、クラリスは咄嗟に目を瞑り肩を跳ねさせる。




イザーク(19歳)「聞きましたよ!!アリアに嫉妬して我々に近づかないよう言ったとか!!!

大方婚約者のオズワルドが取られると思って焦ったのでしょうけど我々の目は誤魔化せませんよ!!」



アリア(15歳)「私ぃ、すっごく悲しかったぁ。

だって、みんな大事なお友達なんだもの。

でもぉ、もういいの!クラリスさんがちゃーんと謝ってくれたら許してあげる!」




クラリスは必死に叫んだ。




クラリス(13歳)「ち、違います!!私はアリアさんが心配でーーーーーー」



レオンハルト(14歳)「黙れ!!もう全部わかってるんだ!!!」


リチャード(21歳)「言い訳なんて見苦しいぞ!!!」




ーーーーー話が通じない。


クラリスは初めての恐怖と絶望を覚えた。


何を言っても耳を貸してくれない。


教師(イザークとリチャード)すら味方してくれない。


アリアの方を見ると.............クラリスを見下ろしてニタァッと嗤っていた。





耐えきれず、クラリスはオズワルドを見る。




クラリス(13歳)「オ、オズワルド様..........!!」




オズワルドはクラリスを見た。


そしてーーーーーーークラリスに軽蔑の目を向け、呆れたようにため息を吐いた。




オズワルド(15歳)「うるさいなぁ........そんなに大声出さなくても聞こえてるよ、世間知らずで馬鹿な、頭の中が真っピンクな淫乱公女サマ?」




オズワルドから出た低い声と、突然の罵倒にクラリスは目を丸くした。




クラリス(13歳)「オズ.......ワルド様............?」




その声は弱々しく、そして震えていた。




オズワルド(15歳)「アンタにはずっとウンザリだったんだ。

婚約者だってだけで彼女ヅラして、陰気臭くて。

その癖俺に媚を売ってきて。

アンタはさぁ、俺がどれだけ苦労してきたか知らないだろ。

長男である兄上と比べられて、どれだけ努力しても追いつけなくて。

寄ってくる女はお前も含めて誰も彼も俺の顔と身分しか見えちゃいない!!



アリアは違った。

俺の全てを見てくれた。

こんな汚くて捻くれた俺を受け入れてくれた。

アリアは俺の女神だ.............!!」




ウットリとアリアを眺めながらそう語るオズワルドを、クラリスはただただ見るしかできなかった。




クラリス(13歳)「ど.......どうして......なんで...................で、でもッ!

入学式の日に渡したクラウンタルトは、喜んで受け取ってくれたじゃないですかッ.........!!」




クラリスは涙を流しながらそう聞いた。


“お願いだからそれ以上何も言わないで”


そう懇願するようにオズワルドを見る。




だが...........オズワルドは心底どうでも良さそうに吐き捨てた。




オズワルド(15歳)「あぁ.........捨てたよ、あんな気持ち悪いもの。」





その瞬間、クラリスの中で何かが壊れる音がした。





クラリス(13歳)「捨て.........た...............?」






クラリスは、自分の視界が真っ黒に染まる錯覚を覚えた。




思い出すのは、10年前の出来事。





クラリス(3歳)『あ、あの........お兄たま......!

こ、これ..........クラウンタルトですっ.......!』




アーサー(4歳)『わぁーーーい!!“くいもん”だぁーーーー!!』




バリバリバリィ!!



包装紙が霧散した。


................デジャヴだなぁ.........



ムシャムシャムシャ.........




アーサー(4歳)『うむ!!これはうまいな!!』




初恋の相手が生まれて初めて自分の手作りの菓子を食べてくれたという思い出があるクラウンタルト。


オズワルドの夢が叶うことを願って作ったクラウンタルト。


クラリスが心の底からオズワルドの幸せを願い、真心を込めて作ったクラウンタルト。


それなのに、オズワルドは平気で“捨てた”と抜かしやがった。


絶望するクラリスを見ても悪びれもせず、オズワルドは続ける。







オズワルド(15歳)「クラウンタルトは婚約者に渡す場合は夜の誘いの意味を持つからな。

10歳で発情できるのは感心するけど、お前みたいな貧相なガキを抱く趣味はないんでな。」




本当に、よくもまぁここまで他人の善意を踏み躙れたものだ。


いい人揃いのクロムウェル公爵家にどうしてお前みたいな奴が生まれたんだろうな。




クラリス(13歳)「ち、違います!!あなたの夢が叶うようにとーーーーーーー」




オズワルド(15歳)「苦しい言い訳だなぁ。

クラウンタルトは愛と幸福の象徴!!

好きな男性に贈ると結ばれるという逸話がある、プエルグラトゥス王国の伝統菓子だ!!

お前の祖国に我が国の名産品があるわけないだろ!!

嘘をつくにしてももう少しマシな嘘をつけなかったのか?」



オズワルドはゲラゲラと笑いながらそう宣った。


ブン殴ってやろうか、コイツ。




その後、マッスル皇帝国産の体育教諭が飛び込んできたおかげでクラリスは助かった。




だが、その後も何度も呼びだされては濡れ衣を着せられるということを繰り返した。


腹を蹴られ、顔を殴られ、何を言っても、どう弁明してもレオンハルトたちは信じなかった。


盲目にアリアを信じ、クラリスを悪女と決めつけた。


だが、クラリスは理不尽に責め続けるレオンハルトに反発するようになり、少しずつ増えていく青痣や顔の打撲痕を見たクラスメイト達や教師達がクラリスを保護するようになった。


故に、レオンハルト達も手が出しづらくなった。





そして一週間が経ちーーーーー




レオンハルト(15歳)「..............どうする?

クラリスの奴、姑息にも周囲を味方につけ始めたぞ。」




お前らが派手に怪我させるからだろ。

嫁入り前の女の子の顔に怪我させてんじゃねぇ。

嫁入り後でもアウトだけど。





リチャード(21歳)「フン!!そんなの正面から殴り飛ばせばいい話だ!!」




そろそろ懲戒処分になっても知らないぞ。


クラリスはレオンハルトより権力があるからな。


王太子のコネで揉み消す戦術は通用しないぞ?




イザーク(19歳)「だ、だが.........レスタリア大公家やユースティティア皇族に知られたらきっと俺たち怒られるぞ?」




立派な犯罪だよ馬鹿野郎。


なんで怒られるだけで済むと思った?


オズワルドがほくそ笑む。



オズワルド(16歳)「いい方法がありますよ。

クラリスの生家レスタリア大公家を怒らせず、誰にもバレず、クラリスだけを懲らしめる方法が。」




その手段とはーーーーーーーー




今度の実戦演習でダンジョンに行く際、クラリスを第85層ボス部屋に置き去りにして殺すというものだった。


第85層をクリアした冒険者は少なくともプエルグラトゥス王国の中には一人もおらず、現在85層をクリアした人間は現役ではたった三人しかいない。


誰もが人智を超えた力を持つためすでに全員150層以降を攻略しており、それ以外の冒険者は75層が限界。


85層以降のボスモンスターが通常討伐不可能なのは有名な話であるため、誰もが85層を避ける。


つまり、誰も85層に立ち入らない。


確実にクラリスを口封じする絶好の場所。


誰も反対しなかった。


そして..................





ーーーーーーーーーーーバキィ!!




クラリス(13歳)「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! ! !」




リチャードはクラリスの両手両足の骨を折った。


万が一にも逃げられないように。


頭を思いっきり掴み、痛みに泣き叫ぶクラリスに同情を見せず引き摺っていく。




クラリス(13歳)「い、いや!!痛い!!痛いよぉ!!

助けっ......助けて.............!!父上ッ..........母上ッ........兄上ッ......................お兄様ッ...............!!」




切実に懇願するような声を上げるクラリスに、リチャードは迷惑そうに顔を顰めるだけだった。






リチャード(21歳)「フンッ!!往生際の悪い女だ!!

これから死ぬってのに!」




ドシャッ!!



85層ボス部屋に着いた瞬間、リチャードはクラリスの体を乱暴に投げた。


ゆっくりと扉が閉まる。



リチャード(21歳)「あばよ、クソ女。

お前は最後まで図々しくて図太い女だったぜ。」




侮蔑の目を向けながら吐き捨てる。


ドアが音を立ててゆっくりと閉まっていく。


“いやだ、置いていかないで”


“ここで死にたくない!!”




クラリスはリチャードに泣いて縋った。




だがーーーーーーーーー折られた手足では何もできず扉は無慈悲に閉まった。



クラリス(13歳)(どこで...........どこで間違えてしまったと言うの............?


私は.......私はただ...........アリアさんが悪口言われてるのが見ていられなくてッ.............!


だから............いや..........もっと前からだったのかしら...............。


オズワルド様の..........言う通りだ.............私は............オズワルド様がずっと何かに悩んでいることに気づいていたのに............“相談に乗る”なんて言えなかった.............“そっとしたほうがいいだろう”なんて決めつけてッ.............勝手に距離を取って.............


元気を出して欲しくて作ったタルトも...........結局.........口に入れられることもなく捨てられてしまった...............。


それはきっと..................私が..................オズワルド様にとってその程度の存在にしかなれなかったのだということだわ...............。


今思うと.............私はオズワルド様のことを............何も........知らなかった............


わかった気になっていた..........あんなに冷たい目で見られた時も.............あんなに口汚い暴言を吐いた時も............私は...........今まで見たことがなかった..................


自業.........自得ね..............。


私が.......浅はかだったッ...............!!


あぁ............神様..............


一瞬だけでいい............


もし許されるのなら............最期にもう一度だけ...........お兄様に逢いたい............。)






だがその思いを否定するかのように、エクリプスの刃がクラリスの首のすぐそこまで迫る。





クラリス(13歳)(もう..........ダメね..........)





クラリスは全てを諦め、目を瞑った。





ーーーーーーーーーその時。


ドガァァァァァァァンッ!!








アーサー(14歳)「クラリスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」



ーーーーーーーーーザンッ




エクリプスの首が落ちた。

というわけで突然現れたアーサー!!




なんでアーサーがいるんだろうね!


裁判編は次回で終わり!!



次回!!「第三十四話 地獄の始まり」よろしくお願いします!!

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