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第三十話 オフィーリアの婚約騒動3

※今回はギャグ回です!!苦手な方は飛ばしてください!




追記)ちょっと展開変えました~

ついに裁判の日になった。


その場には多くの人間が集まっていた。


まず三馬鹿の親兄弟達。


ヴァレンティア公爵家の面々、シルヴェール公爵家の面々、クロムウェル公爵家の面々。


ヴァレンティア公爵家長男リチャードの元婚約者

ギルガメス大帝国第三皇女レティシア・ヴァン・ギルガメス。


並びにギルガメス皇族の面々。


プエルグラトゥス王国王太子レオンハルトの元婚約者

オルセリア公爵家次女オフィーリア・ド・オルセリア。


並びにオルセリア公爵家の面々。


シルヴェール家三男イザークの婚約者

ローゼンブルグ王国グランベル大公家第二公女リリアナ・エル・グランベル。



...............................待って?




レオンハルトは良いとしてそれ以外の婚約者怒らせたらヤバい奴らすぎない?


権力的に。


ギルガメス大帝国って..........フォルティトゥード・イプサ・ユースティティア皇帝国の次に怒らせちゃダメなやつ!!


何してんだリチャードお前!!


そんで大公家のお姫様もいんじゃねーか!!


もうバグだろ!!


こんな身分高すぎるお嬢様に喧嘩売ってるコイツらって............流石に引くわ...........


クロムウェル公爵家三男オズワルドの元婚約者

フォルティトゥード・イプサ・ユースティティア皇帝国レスタリア大公家第三公女クラリス・ロイ・レスタリア。


フォルティトゥード民族は何故か男女で遺伝差が大きく、クラリスちゃんも小柄で華奢な女の子である。


クラリスの父の祖先は元皇帝アレキサンダーの二つ下の弟。


つまりレスタリア大公家は.............ユースティティア皇家の分家である。





ーーーーーお前やったなぁ!?!?


お前.........お前........それが一番ダメなやつ!!!


マッスル皇帝国の貴族ってだけでもうダメなのに......何皇族の血筋に喧嘩売ってんだよ!!!


馬鹿かお前!!!


サミュエルさんとイグニス君は..........あぁ、もうダメだ。


完全に光を失い、焦点が合ってない虚な瞳。


ボサボサの髪、痩せこけた頬。


笑いながら「もう駄目だ全部お終いだアハハハハ」などと言っている.........


なんて.........なんて親不孝者........







ただしユースティティア皇族側は...........



アーサー「うーん.........言うて皇族に手を出したわけじゃないしなぁ............

俺らに直接喧嘩売ったわけじゃないならクラリス次第でいいんじゃねぇの?」




めちゃくちゃ軽かった。

ただし逆に言うとアーサー達ユースティティア皇家の宗家の方に手を出せば問答無用で首チョンパということ..........。



ルシウス「そうですね........罪状次第では温情は与えられると思いますよ?

...........................オズワルドの親族にだけは、ですけどね。」



オズワルド、ご愁傷様。



ダリオス「プエルグラトゥス王国の法律は何故か俺たちユースティティア皇族への不敬には厳しすぎるからなぁ。

一方的に婚約破棄を押し付けたのなら.........まぁ極刑だろうな。」



“何故か”じゃないんだよ、“何故か”じゃ。



裁判長が到着した。


名はミカエル。



ミカエル「時間になりましたので口頭弁論を開始します。両者、前へ出てきてください。」



さーさー始まった民事裁判!!


両者睨み合い、沈黙が流れる。


重苦しい沈黙を切り裂いたのはーーーーーーーーーーーー



レオンハルト「これを見ろ!!!」




おーーーっとレオンハルトくんだ〜〜〜〜〜〜!!!




相対するはオルセリア公爵家令嬢オフィーリア!!


もし本当に格下の令嬢を虐めていたとなればオルセリア家の名誉と威信が傾く!!


だがしかし愛するアリアのためにレオンハルトも譲れない!!!


愛が勝つか矜持が勝つか!!!





命より大切なものを守るため、今ここに!!


運命の戦いが始まる!!



レオンハルトVSオフィーリア!!



レディ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ファイッ!!!







さ〜レオンハルト選手がまず取り出したのはボロボロの本!!


レオンハルト選手曰く、これはアリアの教科書でオフィーリア選手に落書きされたとのことだが...........


おっと!!ここでオフィーリア陣営の弁護士が反撃!!


オルセリア家の人間が使うインクは、一見普通の黒でも暗所で藍色に光る蛍光塗料が含まれてるとのこと!!


おぉっと〜〜〜〜〜???


これはレオンハルト選手ピンチかーーーーーー???




レオンハルト「くっ.......!じゃ、じゃあ調べてみろ!!どうせオフィーリア以外犯人はいないだろうがな!!」




レオンハルト選手賭けに出たァァァァァァァァァ!!!


ここで失敗すればレオンハルト選手は証拠を一つ失い、成功すればオフィーリア陣営は修復不可能なほどの打撃を受けるゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!


これはレオンハルト選手、大胆!!



おっと、弁護士が何かを取り出した.......?




あれは白い紙..............おぉぉぉっと〜〜〜〜〜〜〜????


これは.........鑑定結果報告書だァァァァァァァァァ!!!!


既に成分分析は済んでいたァァァァァァァァァ!!!!


後手に回されていたはずがまさかの展開!!


まさかオフィーリア選手..........レオンハルト選手の手を読んでいたというのか〜〜〜〜〜〜〜????


さて結果は.................おっと!!!


イタズラ書きに使われていたのは......................普通のインクだァァァァァァァァァ!!!!





これで落書きした犯人がオフィーリアである可能性は薄まったァァァァァァァァァ!!!


オフィーリア選手1ポイント先制!!!


鮮やかなカウンター!!!


レオンハルト選手、これは痛い!!!




レオンハルト「くっ........!!じゃあこれはどうだ!!!!」




再びレオンハルト選手の攻撃!!!


お次は〜〜〜〜〜〜????



おっとアリアを召喚したァァァァァァァァァ!!!!



フォルティトゥード・イプサ・ユースティティア皇帝国の皇太子の名前を許可なく呼んだ挙句、無断で腕を絡ませて胸を押し付けるなどし皇太子の不況を買ったアリア!!


ちなみに後半に至っては脳筋鈍感皇太子にとっては痛くも痒くもなかったご様子だけどアリアのお父さんは顔が真っ青だったよ!!


その後法で裁かれ、アリアの実家カーター男爵家は平民落ちの末国外追放!!!


「別に気にしていない」と言った皇太子本人の慈悲で極刑だけは免れたアリアは何を語る〜〜〜〜〜〜〜???




アリア「い、1ヶ月前の夏休み........寮で帰省の準備してたらいきなり呼び出されて酷いことされたんですぅ!!」





おっと〜〜〜〜〜〜〜????


何月何日の何時に、誰にどこに呼び出されて何をされたと言うんだ〜〜〜〜〜〜〜〜????




オフィーリア陣営の弁護士が動き出した!!


一つ一つ疑問をつぶしていく!!!



Q1.何月何日の何時頃呼び出されたか


アリア「........え?」



おっと〜〜〜〜〜〜〜〜〜???


アリアの目が泳いだぞ〜〜〜〜???


額には汗が一筋!!!


おっと何も言わないぞ〜〜〜〜!?!?


何があったと言うんだァァァァァァァァ!?!?!?




アリア「えっと.........8月下旬の........夕方頃だったかな?」




おっと〜〜〜〜〜〜〜????


何日の何時頃呼び出されたのかわからないぞ〜〜〜〜〜〜〜????



レオンハルト「わ、忘れてるだけだろ!!!!

アリアが嘘をつくとでも!?」




おっとレオンハルト選手〜〜〜〜〜〜〜???


裁判では感情論は通じないぞぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜????



Q2.誰に呼び出されたか



アリア「オフィーリアさんです!!!」




断言した証言者アリア!!!


しかし...........おっとここで宰相エルリックが挙手!!!


なんとオフィーリア選手!!!


8月中ずっと城内にいたァァァァァァァァァ!!!


続いて国王近衛騎士団騎士団長ロドリック、宮廷魔術師団団長サミュエルも証言!!


オフィーリアの礼儀作法の教育係のコッパー伯爵夫人も続いた!!!


レオンハルト選手険しい表情!!!



おっと、レオンハルト選手!!!証拠を求めたァァァァァァァァァ!!!!




すると.................おぉぉっとまたここでまた弁護士が紙を出したァァァァァァァァァ!!!


一体何枚持ってるんだァァァァァァァァ!?!?!?


紙に書かれているのは............オフィーリア嬢の記憶検査の結果だァァァァァァァァ!!!!


証拠がピンポイントすぎるぞオフィーリア陣営!!!


一体何手先まで読んでるんだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜????




結果は〜〜〜〜〜〜〜〜おっと、オフィーリア嬢は王宮にいるゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!


オフィーリア選手また1ポイント先取!!!


これで2-0!!!


レオンハルト選手追い込まれたァァァァァァァァァ!!!!




しかしレオンハルト選手の目はまだ死んでな〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!


何故なら切り札!!!


オフィーリア選手の取り巻きが虐めたという証拠があるからだァァァァァァァァ!!!!


だがここでオフィーリア選手が動く!!





ここまでずっとレオンハルト選手の攻撃を鮮やかに躱し続けたオフィーリア選手、ここで攻めに出る!!!!



さぁーーーー、一体何を語る〜〜〜〜〜〜〜〜〜????




オフィーリア「あなたがずっと私の取り巻きだと言っていたタナー伯爵家のアリス嬢、ブルック子爵家のシエル嬢、アストリア伯爵家のルチア嬢がアリア様を虐めていたという話は、確かに事実でした。」




おっと〜〜〜〜〜〜〜〜????


ここでまさかの敗北宣言か〜〜〜〜〜〜〜〜〜???


レオンハルト選手の目に光が宿るゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!


ここまで優勢だったオフィーリア陣営!!!


一体どうしたと言うんだァァァァァァァァ!?!?!?




オフィーリア「ーーーーーーですが、彼女達はその都度アリア嬢から金銭を受け取り、わざわざ人目のつくところで自分を虐めるフリをするよう頼まれていたそうです。」




おっとーーーーーーーーー!?!?!?


これはまさかの展開ィィィィィィィィィィィ!!!!!!


いじめは自作自演だったァァァァァァァァァ!!!!




さ〜〜〜〜ここで弁護士が懐から証拠を取り出す!!!!


あんたの懐は四次元ポケットか〜〜〜〜〜〜〜〜〜????


出てきたのはニ冊の本!!!


一冊は日記................おぉぉっと????


もう一冊には「ドキドキ☆プリンス学園!!〜アリア特製ファンブック〜」と書かれているゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!


もしやそういう年頃か〜〜〜〜〜〜〜〜〜???


これは痛いアリア選手!!!!


絶対親にバレたくないであろう一品を、公衆の面前に晒されたァァァァァァァァァ!!!!


しかしそこにはオルセリア公爵家を破滅させて次期王妃の座を簒奪する計画が記されているゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!


可愛いタイトルに反して中身は物騒だァァァァァァァァ!!!!


そして日記と合わせ、オフィーリアがアリアを虐めていないどころか全てアリアの自作自演だった証拠が出てきてしまう!!!


ここでレオンハルト選手がチャレンジを要求!!!


日記ともう一冊の痛本の筆跡鑑定を求める..........


おぉぉっと三枚目だァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!


弁護士の懐から三枚目の紙が出てくるゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!


筆跡鑑定も既に終えている様子!!!


準備が良すぎないかオフィーリア陣営!!?


これは.............決まったァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!


チャレンジ失敗!!!証拠品撤回ならず!!!!


レオンハルト選手.................沈黙!!!


カウントダウン!!!


10、9、8、7、



さぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜レオンハルト選手後がない!!!


このまま降参か〜〜〜〜〜〜〜〜?????



..................3、2、1、ゼロォォォォォォォォ!!!!



レオンハルト選手反撃ならず!!!









ここで試合終了〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!




3-0でオフィーリア選手のストレート勝ちだァァァァァァァァ!!!!


どこまでもレオンハルト選手の手を読み切った見事な戦術!!!


鮮やか!!!


流石はオルセリア公爵家の才女オフィーリア・ド・オルセリア!!!!


格の違いを見せつけたァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!




レオンハルト「な、納得いかない!!」




おっとレオンハルト選手~~~~~~???


勝負はもうついてるぞ~~~~~~??




レオンハルト「そ、そもそもお前が全部悪いんだろ!!!」




ーーーーその瞬間、空気が凍りついた。


だが気づいていないのか、レオンハルトは続ける。




レオンハルト「お前のせいでアリアの家は没落して、一家全員国外追放にされた!!

俺達も理不尽に怒られた!!!

いきなり貴族の生活から放り出されて、衛生環境が整ってない場所で!!


ろくに食べ物もない生活だ!!!


それなのにどこの国に行ってもお前に無礼を働いたというだけで働き口も見つからない!!!



皇太子だからなんだ!!!

アリアは貴族になって間もなかったんだ!!

失敗のひとつやふたつ見逃してやればいいものを!!!


こんなのおかしいだろ!!!


俺たちはただ愛を貫いただけなのに!!!!



責められるなんて間違ってる!!!



愛し合う者たちの邪魔をして楽しいか!!!!

この.................







ーーーーーーーーーーー権威に胡座をかいて人の不幸を楽しむ、下劣で野蛮で穢らわしい豚が!!!!」




その瞬間、法廷は体が鉛のように重くなるほど重々しく、そして凍てつくような寒気を覚えるほど凄まじい恐怖に包まれた。



レオンハルトに指差された男は、ゆっくりと瞼を開けた。



男はあれほどの暴言を受けても眉ひとつ動かすことはなく、悠然とその場に佇んでいる。



レオンハルトを冷ややかに見下ろすその深緋色の瞳には一切の光がなく、ただただ昏く深い闇がそこにある。



その奥にある藍色の瞳孔は何も映さない。



怒りも、恐怖も、苛立ちも、或いは喜びも。



一切の感情がない。



だがしかし周囲に纏う覇気は凄まじく、魔王すら恐れ慄く程悍ましく、だがどこか神々しさすら感じる程の圧倒的な恐怖が、法廷全体の空気を支配した。










男はフォルティトゥード・イプサ・ユースティティア皇帝国皇太子、


アーサー・フォルティトゥード・ユースティティア。





今この瞬間、地獄の門が音を立てて開き始めた。

作者です!!



すみませーーん今回ギャグ回です!!


いや本当にすみません!!


ごめんなさい!!


言い訳がましいと思いますがこう見えて多方面のあれこれをナメてるわけではないので何とか腹の虫収めてください!!


と言うわけで次回はシリアスです!!



次回!!「第三十一話 愛の敗北」よろしくお願いします!!

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