表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
31/37

第二十八話 オフィーリアの婚約騒動1

結論から言うと、レオンハルトとオフィーリアの婚約破棄は成立した。


国王達の諌言も虚しくレオンハルト達はオフィーリアの婚約者にギルガメス大帝国の死神皇太子と呼ばれてる男をあてがおうとした。


きっとオフィーリアを不幸にしたかったのだろう。


先方も何故か婚約にノリノリだったが、なんとここでマッスル皇帝国の脳筋皇太子アーサーが実の兄であるカストル第三皇子を推薦。


マジで軽い気持ちで推薦しただけで、アーサー本人が周囲に睨みを利かせたわけではなかったが、たったそれだけでカストルとオフィーリアの婚約は決まった。



決まったのだがーーーーーーー




カストル「..........?なんで儂?」




ダメそうだった。


ルシウスが呆れたように問いかける。




ルシウス「何故って........兄上?

もしや本当に気づいておられないのですか?」




カストル「何がじゃ?」




その目は純粋だった。


ただただ純粋だった。


まるで一切の曇りのない晴天のよう。


....................ダメだコイツ...............




現在シルヴェール家別館の食堂。



朝の鍛錬を終えて朝食を摂っているのだが..........これまたすごい肉の量だ。



何百人分あるんだろうね。





アーサー「別に俺の独断じゃないぞ?

密偵を忍び込ませて調べさせたら、結婚するならカストル兄者がいいと言ってたんだよ。

彼女は理性的で自分の感情を他人に押し付けることはないし、俺たちユースティティア皇族の習性にも理解があるからな。」





いや調べ方!!!

サラッと密偵使うな!!

だがアーサーは困惑するように続けた。




アーサー「でも.......なーんであんなスピーディーにカストル兄者が選ばれたんだろうな?

俺が“カストル兄者はどうだ”と勧めた翌日にはもうカストル兄者がオフィーリア嬢と婚約することが決まってて、その翌日には書類が出来てたんだよな。



....................おかしくない?」




いやだから、怖がられてんだって。

特にアーサー、君は圧すごいから..................




ルシウス「当たり前です!!

僕達ユースティティア皇族はそれだけ恐れられてるんですからね!!!」




ルシウス、君は正しい。




さて、実は今日カストルはデートである。


オフィーリアと。


うわっ.........嫌な予感がする.........





アーサー「兄者!!」



カストル「......ん?」




アーサーが懐を探る。

出てきたのはニ枚の小さい紙と一枚の紙だった。





アーサー「ルシウスが歌劇団のチケットをとってたんだ!

そしてこっちが地図!!

絶対に道を間違えるなよ!!

絶対だぞ!!

あとなんか良さげなアクセサリーとかあったら買ってやるんだぞ!!」




用意周到だねぇ........


実はアーサーとルシウスはグルだったりする。


皇太子教育を受けているアーサーはともかく、カストルにまともなデートプランを考えられるわけがない。


無論最高とまでは言えないが、一応常識的な範囲でデートプランを組んだ。


男二人で。




だがしかし、それでもカストルがちゃんとオフィーリアをリードできるか心配だった二人はこっそりカストルの跡をつけた。


だがしかし、カストルの背後を歩く青年の姿に場が静まり返る。


誰もが黙りこくり、ただただ一人の青年に魅入っていた。


女神アストライアを思わせる絶世の美貌。


淡雪のように儚く繊細な美貌でありながら、神そのもののような神々しさがあり、どこか恐ろしくもある。


だがしかし体は逞しく男女関係なく吸い寄せる魔性の魅力があるが、同時に触れることすら憚られるほどの神聖さも持ち合わせている。


辺りは静寂に包まれた。





アーサー「........?なんでみんなこっちを見てるんだ?」




ルシウス「.......鏡をご覧になってはいかがです?」




その声には呆れが含まれていた。


........気持ちはわかる。


そしてこんな状況でも、カストルは平常運転だった。




カストルが待ち合わせ場所に行くと、そこには一人の女性がいた。


絹糸を思わせるほど滑らかで美しいブロンドの髪は、陽に照らされて月光のように柔らかく光る。


瞳はガラスのように透明感があり、深海を切り取ったかのような深い藍色である。


瞳の中は眩いほどの光を湛える。


肌は雪のように白く、陶器のようにきめ細やかで日の光を受けて真珠のように淡く光る。


まさに天使の如き清廉な美しさを前に、カストルは言葉を失う





ーーーーーーーことは、もちろんなかった。



カストル「おぉ!!オフィーリア嬢ではないか!!

おーい!!待ったかーーーーーーー!?」




オフィーリアが振り返ると、そこには新幹線並みのスピードで突進してくるゴリラの姿があった。


奴が一歩一歩進むたびに地面が激しく揺れ、激しい轟音が鳴り響く。


どこからどう見ても肌色のゴリラだった。


それ以上でも以下でもない。


だがーーーーーーーー





オフィーリア(カストル様...........!やっぱりカッコいいわ.......!!)





オフィーリアは、恋をすると盲目になるタイプだった。

作者です!!


いきなり始まったデート回!!


果たして普通にデートできるのか!?


次回!!「第二十九話 オフィーリアの婚約騒動2」よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ