表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/137

敵幹部との会話 最終編

「もう分かっていますよね。私がここに現れたのは偶然ではない」

「この車に当りをつけてきたのですよ」

笑顔が消え『dennデン』に指をさす「男」


「本当の『窓の能力』の持ち主はあなたのお姉さん」

「しかしその人は行方不明」

「そしてあなたが行くところ、この車がある」

ふ、と復活するにやけ顔。


「本当はね、いつあなたに撃ち殺されるかヒヤヒヤしてたのですよ」

「でもさすがに、あなたにとって、大事なこの車に傷でもつけることはできなかった」

後ろを振り返り、車を見返す。

「九尾狐を威嚇いかく牽制けんせいするための強力な拳銃、それが見事に裏目に出ましたね」


「さて―」

再度消える笑い、そして問い詰める。

「普通ならお姉さんがあなたに協力し『異能のうりょく』を提供している、と考えられますが…」

「こんな軽トラックの後部、それも冷凍冷蔵車のこんなスペースに、いらっしゃるんですか?」

首を振る「男」

「いや、この中に居る、いや、『有る』と言った方が良いでしょう」


「きさま!」『dennデン』の叫び。


「あなたは実の姉を、身内を売った、いや―」思わず一歩踏み出す「男」。


「そ、それ以上、言うな!」

うろたえる悪の幹部。


「いえ、言わせていただきますよ、『異能のうりょく』だけを売る事は、どういう事かを分かって、あなたはお姉さんを―!」

叫び進み出る「男」


「…掛ったな!」

言うと『dennデン』は、ばっと、車の方に身を投げ出す。

そう、「男」が前に進み出た分、後ろの車との距離が開く。

そしていま位置的に、マグナムの銃口は車に向いていない、「男」だけを狙える!


「くたばれ!」

思い切りトリガーを引く!


―カチン!

響いたのはマヌケな空音のみ。

「―な!」

驚いて立ち上がる『dennデン

「不発?!」


「いえ、違いますよ」

「男」が手を開く。そこから零れ落ちる一発の弾丸。


「あなたはどうしても、私を車から遠ざけたかった」

「だから私が少しでも車から離れたら、ふふ、これ幸いと攻撃をしかけた…」

「…私の『異能のうりょく』の事など忘れてね」

「…すみませんが、掛かったのは、あなたですよ」


「攻撃力、派手さはゼロ。見た目は本当にしょぼい『異能のうりょく』です」

「でも私は気に入っているんですよ」

本当に気に障るにやけ顔だ。

「思ったより凄いでしょ、二、三mの範囲の物をどうにでもできるなんてね」

「このように優秀なあなたを出し抜けるんですからね」


「さあ、勝負はついた様ですね」

「一緒に来てもらいましょうか」


言葉も出ず、打ちひしがれたような『dennデン』はわずかに顔を上げるだけ。


「私のスポンサーがあなたに随分、興味を持っていましてね」

「ああ、ご心配なく。解剖されたり…」

「脳髄を取り出されて分析される事はないですから、ね」

「では―」


そう言い、歩み寄る「男」


―ピピピ!

いきなり響くアラート!

上を見上げる、そして…

…「男」は、ばっ、と手を上げる。

上から落ちてくるワイヤーを掴む。浮き上がるその身体。


―ブゥン!

と、今居た駐車場全体が光を放つ、そう「田」の模様に!

―ガッシャアン!

破壊音と共に、駐車場に会ったモノは全て消え失せた。

数秒遅れたら、「男」も巻き添えだったろう。


「容赦なしですね」ため息をつく。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ