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日の出の会話

…一方、施設の玄関先。

たたっ、とあわただしく駆け込んでくる一人の職員。

「き、来ました!」

「何人程だ?」

「ダンプカー二台に、およそ三十人ほどもいます!」

「…そうか」


腕を組む白ひげ理事長。

「みんなは動くな、私に任せてくれ」

不安げに見つめる職員たちに言う。


その時、のそり、と現れたのは2mばかりもある白い犬のような猛獣。

「…妙」

つまり、それはシロンの変化した姿なのだ。


「何かあればまず、アタシが動くよ」

猛獣が女子高生の声で話すのはなかなかにシュールだ。

「アタシなら、『大きな犬が暴れた』くらいで、何とか収まるんじゃね?」


やさしく問い返す父親。

「…やはり、信じがたいか?」


首を振る猛獣女子高生。

「いんや、もうそんなんじゃなく―」

「アタシがじっとしてられないだけ!」


「ふふ、そうか」

「なら、頼もう」

うなずく白い猛獣。

「うん、まかせて」


その時、あたりが一層明るくなる。夜明けだ。

そして「わああーっ」、という叫び声。それと共に、

ゴオオオーッ、と迫ってくるダンプカーのエンジン音。


「来たか!」

不安げに、身構えるみんな。


しかし、その時施設の奥の方から、走り寄る一人の職員。

「裏手、確認しました!」

「言った通り、うまく行きました!!」


「そうか!」

ほっとしたように答える白い筋肉理事長。


しかし迫りくる轟音。

「なあっ、大丈夫なのか?!」

心配する猛獣女子高生に、答える。

「まあ、見ていろ」



夜明けの光が差すと同時に、ダンプカーの荷台の一人がさっと手を上げる。

すると面々はポケットから何か薬のようなモノを取り出して、各々飲み込む。

ズズズズ―!

すると、みんなの肉体が肥大化し、筋肉が異常に盛り上がっていく。

一人が鉄パイプを手にし、叫ぶ。

「殺せ!」

「わああーっ」、という叫び声。

「ころせ、コロセ、殺せぇ―!」

如何にも正気を失い切った狂気がこだまする。


最初の一人が、ダンプの運転席の天井を、バン、と叩く、それを合図に、

ギャ、ギャギャァッ―!

急発進するダンプカーのエンジン音!!


上の方で、三脚に乗せたビデオカメラのファインダー越しに見詰める『dennデン』。

動きのない施設の前を見て笑う。

「ふふふ―、出てこないのかなあ、、それとも出てこれないぃ?!」

「出ても、出なくても地獄!」

「どうする、どうするーう?」


このままなら、ダンプカーが施設の玄関に突っ込み、三十人のならず者が施設に突っ込み、蹂躙する!


二台のダンプカーのスピードがさらに上がる。

やや右側のダンプが更に加速し前へ出る!


「ようし、行けえっ!」




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