表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

871/1173

雪の女王の脳内 その20



黒いオーロラみたいに、帯状になっているウイルスと細菌の大群。



ちょっと、南極に旅行に行ってさ、


空を覆いつくすオーロラが、急に敵意を持って襲いかかってくる場面を想像してみてくれ。



めっちゃ怖いじゃろ?




《誰に話しかけているんですか?》





ウイルス、細菌どもの大群が俺を潰死させようとして一斉に襲いかかってくる。



俺は、大遠投みたいな大きな円弧を空間に描いて、【浄化の拳】を目の前のウイルス・細菌群に叩きつけた。





ぶっしゃぁあああああああああ!!!!!!!!!





田舎の学校の校庭一個分ぐらいの範囲で、


ウイルス・細菌の群れが一瞬で滅殺される。



その部分だけが空白になって空間に真っ白く浮かび上がる。





次は、出来るだけ大袈裟な動作で、


身体全体を縦回転にぶん回して上の空間を蹴り上げる。




キャプテン翼のオーバーヘッドシュートみたいな感じ。





………………ぞしゅっ!!!!!!!!!





浄化の光を帯びた右脚で蹴り上げられた上方の空間、


今度はそこに、田舎の学校の校庭みたいな巨大な空白が生まれる。



ひと蹴りでどんだけのウイルス・細菌型モンスターを蹴散らしたのか、もはや把握は不能だった。


とにかく、ウン100単位って事しか分からない。




敵もやられっぱなしじゃなかった。



黒いオーロラが、自分を中心にして黒点へと収束していくみたいな、


物凄い光景が目の前に広がっていく。




「うわぁ………………鳥肌モン」





眼前に迫ってくる、ウイルス・細菌の集まった黒いオーロラ。




水色に輝く浄化のオーラ、全身を覆うその光の出力をさらに高めた。




「ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ!!!!!!!!」




全方位に、【浄化の拳】のラッシュを叩きつけてやった。




《出た。『ムラムラ』ラッシュ》





ボッ!!!!!



ボンッ!!!!!!



ボンッ!!!!!!





マジックで黒く塗りつぶされた世界に修正液でも垂らしていくみたいに


ラッシュの数だけ空間の白い空白が生まれていく。




拳で、身体のなかに増殖していくウイルス・細菌どもを殴り殺していく。




「風邪薬にでもなった気分だよ」




横にして空間に浮かべた魔法障壁の上にフワッと片足を乗せ、そうぼやいた




《マサムネさんを体内に送り込んでウイルスと戦わせれば、どんな感染症でも撃退できてしまいますね。


マサムネさんは風邪の特効薬だ》




なんか嫌ッス。




俺の周囲にいるウイルス・細菌どもはとりあえず一掃した。




………………が、キリが無い。




【病魔】の母船から、


またとんでもない数のウイルス・細菌の類が射出されている。




黒いオーロラが、再び空間にたなびき始めた。





「あんなん、いちいち手作業でぶっ潰してたら腱鞘炎になってしまうよ」





俺は、浄化魔法×身体強化魔法のセットを解除する。




そして、また新しい魔法を創成した。





右手に【極大爆裂魔法エクスプロージョン



左手に【浄化魔法】





両手を、胸の前で組み合わせた。





「【究極浄化爆裂ピューリタン】」





この世にいまだかつて存在しなかった新種の魔法を、


膨大なウイルス・細菌の群れの中央に解き放った。





水色の、小さな美しい星みたいな球体が、ウイルス・細菌たちのなかに真っすぐに直進する。



そして、




……………きゅぁああああああああ!!!!!!!!!





球体が潰れて、水色の美しい閃光が溢れ出した。





………………どっっっっっ



ぱぁあああああああああああああん!!!!!!!!





月と同じサイズの風船を叩き割ったみたいな物凄い破裂音がして、



空間全域に浄化の水色の光が飛散していった。




ありとあらゆる汚濁を消し飛ばす浄化の光だった。



極大爆裂魔法エクスプロージョンの威力と攻撃範囲で、浄化魔法があたり一面にぶち撒けられていた。



巨大な【病魔】の母船以外の、ありとあらゆるウイルス・細菌の類がこの空間から跡形もなく消し飛んでいた。




《気分爽快ですね。



空間上の、あらゆる不浄の物質が消滅している。


毎日、この魔法を世界中の街にかけて欲しいくらいです》




「やったぁあああああああ!!!!!!」



「ナイス!!!!!マサムネ!!!!!!」




全身が浄化されてお風呂上りみたいにピカピカ清潔になったパーティーのみんなが喝采かっさいする。



みんなを守るご先祖シールドの銀色の女神も心なしか前よりもキラキラしていた。



《汚れが溜まっていたんですね》




なぜかリザリザさんだけガックリと肩を落として





「一日を終えた後のみんなの体臭を嗅ぐのが楽しみなのに………………」




臭いままがいいって………………


お前は上級者すぎるだろ!!!!?




《そのへんのスケベを軽く周回遅れにする変態ですね》





ピカピカになった原初神竜リムルルが、上空で俺をその背に迎えた。




雑兵を全滅させられて、たった一隻だけ孤立している【病魔】の母船が、




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………!!!!!!




不気味に鳴動をはじめていた。





「………………お次はなんだ?」





原初神竜リムルルと一緒に顔をしかめて、待ち構える。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ