ドジっ娘 魔女っ娘ミヤコの個人特訓
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魔女っ娘スタイルで
日本人ぽい黒髪のつるペタな少女
ミヤコは午前中からずっと城の中庭で
呪文の練習をしてる
「さっきから水魔法しか唱えてないな、あのミヤコって魔女っ娘。
中庭の植物に水やりでもしてんの?」
ロゼッタは中庭をちらっと見て
「ミャーコはねぇ〜。ちょっぴり不器用なんだよね〜」
「迷子になってるうちに天空の城ラピュ○にたどり着くような絶望的な方向オンチってだけじゃなく?」
「うーん。な〜んか不器用なんだよね。
魔力の潜在能力はピカイチだし。
血筋はものすごい超エリートなんだけど。
もう、代々英雄の家系っていうか。
勇者の仲間として魔王を討伐したご先祖様が何人もいるみたいな。
教科書にご先祖様が5人ぐらい載ってるらしいし」
なんだ、そのハイパーご先祖。
夏目漱石と野口英世とエジソンが自分のご先祖様みたいなもんか?
想像しただけで嫌になるな。
授業中、クラスメートにイジられまくるやん。
ご先祖様の写真に落書きされるところを嫌でも目撃するだろうし(なんなら見せつけてくる)
自分のご先祖様が何人も教科書にのってるとかツラいな
その教科で赤点とかとったら、その時点で登校拒否モンの恥ずかしさだろうし
「ミャーコ、ああ見えて繊細な娘だから、そっとしといてあげてね」
瞳孔が糸みたいに細くなったロゼッタにクギをさされる
真っ昼間のネコ娘にガン見されんのこわい!
「ゲヘナ、ソドム、ゴモラ……
いでよ地獄の雷!
トゥニトル・インフェルノ!!」
おどろおどろしい魔法陣
黒いオーラ
仰々しい魔法名
しかし、魔女っ娘ミヤコの手のひらから出てきたのは
ちょろちょろとした弱々しい
おじいちゃんのションベンみたいな水だけだった
「…………もしかして、水魔法しか唱えられないの?」
ギョッとした表情でふりかえる魔女っ娘ミヤコ
「ふぇっ!?そ、そ、そ、そ…………そんなことは!」
万引きがバレた若妻みたいに追いつめられた表情
「わ、わ、わわ私は伝説の大魔導師ガレリウスの孫娘ですよ!?そんなわけないじゃないですか!そんなわけ!
当然、全属性を完璧にコンプリートですよ!あはは」
そこに、小さな男の子が走りよってくる
「ミャーコ〜お手々ばっちいの。お水ちょうらい」
トイレに行ってきたばかりらしい男の子は魔女っ娘のまえに両手をさしだす
ミヤコは、手のひらからチョロチョロと水流をだして男の子の手を洗ってやる。顔が真っ赤
子どもにまで水魔法の件をイジられてるーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
ニヤニヤしてる俺を
魔女っ娘はうるうると涙ぐんだ目でにらみつける
「…………ちょっと、お城の外で超絶究極新型魔法の練習してくるんで、ゼッッッッタイについて来ないでくださいね?」
ヤバい。地雷ふんだ。
プンプンと怒りながら歩き去ってく魔女っ娘ミヤコ
しかし、超実力派がそろってる勇者パーティーに、なんでミヤコは選ばれてるんだろう。
ご先祖様の偉業を理由に、勇者パーティーに入れられてるんだとしたら……
本人としたらツラいもんがあるだろうな
「そっとしといてあげニャって言ったよね?」
瞳孔が糸みたいに細くなったネコ耳ロゼッタが耳もとでささやいてきた。
「今すぐ追いかけるニャ。ミヤコをひとりで城の外なんか出したら次いつ帰ってくるか分からないんだニャ」
そんな絶望的な方向オンチに世界中を旅させようとすなーーーーーーーーーーー!




