7つの秘石を集めて来いとか言われそうッス。めんどいッス。
□□
「別に良んじゃね?強いんっしょ?」
王様、
小指でほじくった耳クソを息でフッと飛ばしながら
軽っ!!
「マサムネが責任もてるんでしょ?
つーか、王宮もそろそろ古くなってきてたしさ。
建て替えるチャーンスって」
王様のノリがチャラい大学生レベル!!
とはいえ王宮の天井にはぽっかり穴があいてる
チュンチュン
小鳥のさえずる声
「ですが!王様!相手は喰種族ですよ!?危険すぎます!実際にわが城だって」
大臣っぽい人が
顔を真っ赤にして言い聞かせてるけど
王様はそっぽ向いてる、あさっての方を向いてる
子供か!?
「秩序、秩序って言ったってさ〜
大魔王倒せなきゃワシら滅亡すんだからさ〜秩序とか気にしても意味ないじゃーん?
喰種族が古代アルカディア文明を滅亡させたって伝承も、ワシがこの目で実際に見たわけじゃないし〜」
いや、そんな危ない伝承があるんならちょっとは再考しようよ
「王!勇者様とそのパーティーがご帰還なされました!」
従者が入ってきて告げた
勇者パーティーのご帰還?
あ~だから城の守りがちょっと手薄だったのか?
勇者が俺のよこにならんで膝まづく
その横顔が
なぜかやたらと色っぽくてドキッとした
どことなく女の子っぽい可愛さ
勇者が男の娘とかカンベンして!
「へっくちゅ!」
勇者のよこにいる
メイド服姿のメガネっ娘がクシャミしてる
なぜ勇者パーティーにメイドがいる〜!?(デジャヴ)
「王、アダムの赤石を手に入れて参りました」
勇者、声まで女の子っぽいぞ
「おぉ〜ご苦労じゃったな!
どうじゃった氷帝のダンジョンは?寒かったじゃろ?モンスター強かったじゃろ?
ワシ、氷魔法しか使えんかったからあのダンジョンと相性最悪なんじゃ。
だって氷魔法ぶち込むとHP回復するじゃろ?あそこのモンスター
ワシも氷魔法くらうとHP回復するスキルもってるし
お互いに氷魔法でHP回復し合ってるだけで
永遠に戦いが終わらないんじゃ」
「うぅ〜寒いニャ。話が長いニャ。王様は頭悪いから話がとりとめもないんだニャ
他人の不快指数を計測できないやつが王様だニャんてこの国の未来は暗いニャン」
メイド服のメガネっ娘、なんかブツブツ言ってる!小声で王様ディスってる!
王様が一生懸命、ヤング時代のすべらない話を披露してくれてるのに!
語尾がニャンニャンで毒舌キャラとか辞めてー!
「わが城に秘蔵されたペトロの緑石と合わせて、これで2つの秘石が揃ったわけじゃな。世界に散らばる秘石もあと5つじゃ」
2つの秘石?あと5つ?ドラゴンボール的なのでも集めてるのかな?
「秘石を奪還しようという敵の動きもこれから激化してこようが、まずまず順調じゃな、勇者よ」
「はい」
「…………ところでロゼッタたん」
たん付け!?
「……はい」
答えたのは、さっきのメガネっ娘。
あれ、よく見たらあの娘も尻尾はえてないか?リムルルにくらべたら細くてスマートな尻尾。
この世界はサイヤ人だらけか!?
「ちょっち、
お願いがあるんだけどなぁ…………」
「どのような要件でしょうか?」
「新しい城、建ててくんないかなぁ?
ほら、巨人の襲撃で天井に穴あいてるでしょう?」
は?
王様、誰に頼んでんの?
城の修理たのむなら土建屋でしょ?
この娘、メガネっ娘のメイドだよ?
猫っぽい尻尾も生えてるんだよ?
「……仕方ないですね」
安請け合いしてだいじょうぶなの!?
「あてっ」
立ち上がろうとしてすぐコケてるし!
ドジっ娘成分多めのメイドに城の改築って!
メガネっ娘がいきなり俺を見て
「銀星を怪光線で破壊した暴れん坊さん」
「はいはーい……………ギャッ!」
星をぶっ壊したことバレてる〜〜!?
「氷帝ダンジョンの入り口からでも星が爆発するのハッキリ見えたわよ。
まさか、バレないとでも思ってたわけ?
戦闘能力と知能が反比例する特殊スキルでも付いてるんですか?」
エラい言われようだな
「え!?銀星が破壊された!?いつ!?」
王様はダマしおおせてたみたいです




