英雄の記憶 遺伝子学園の授業は過去のリアル戦争 その76
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『魅力無双』コミカライズ版 第13巻
2024年11月15日よりピッコマ様にて先行配信スタート!!
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13巻ではニャンコ先生の異能【万物の種】が初披露されます。
ぜひぜひコミカライズ版のニャンコ先生もチェックしてください
゜+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゜
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自衛隊の演習場みたいにだだっ広い遺伝子学園のグラウンド。
休み時間ってこともあって、人影もまばらだ。
アスリート系偉人の授業を受け持つジャージ姿の体育教官が、隅っこのほうで体操しているくらい。
一応、パーティーのみんなの実力を把握するために、
魔法と体術の実技を一通り見せてもらった。
《英雄遺伝子カードの効果をビフォーアフターで確かめるために、
彼ら本来の実力を見ておくんですね》
うん、そ。
Cランク少女のマリエは、運動能力特化型のアスリート系の能力を持っているみたいだった。
魔法のほうは《《からっきし》》だけど、運動神経は抜群。スポーツ万能。
身体能力面だけで見るなら、エリート層の生徒にもぜんぜん引けを取らないだろう。
バルバのお嬢、この娘は、あらゆる数値が満遍なく高い万能タイプ。
魔法も運動能力も平均を大きく上回る能力値だった。
テストの成績で表わすならオール80点以上、
通知表でいうとオール4以上は軽く取る感じ。
その能力をグラフ化したら、エリート層上位の生徒たちに限りなく近い形になるだろう。
それなのに、遺伝子位階は最低のG。
《どれだけ、ご両親やご先祖様に足を引っ張られているのでしょうか?》
フツーの家庭に生まれていればフツーに学園屈指の優等生で通ったはずなのにな。
こんな優秀なステータスの持ち主が、
なんで進路希望『宿屋の女将さん』なのかは不明だが。
Fランク少年のユーリ、
そして全人類で最高の遺伝子位階だというミヤコ。
この2人がアスリート能力、魔法能力ともに、
底辺のなかの底辺を決める戦いで、デッドヒートを演じていた。
《絶対に負けられない戦いがここにはある》
「遺伝子位階SSSとFランクがデッドヒートって、絶対になんか間違えてるだろう」
《ある意味、奇跡の光景です》
みんなの実力はだいたい把握できた。
ミヤコとユーリがポンコツってこともな。
なぜか、爽やかな汗をぬぐってお互いの健闘を称えあっているミヤコとユーリ。
《ものすごい低い地点でライバル関係が発生していますね》
ニャンコ大先生とリムルルのスペックはもうだいたい知ってるから確認はしない。
《なんでミヤコにだけテストを受けさせたんですか?》
「そうだなぁ~」
俺はパーティーメンバーの顔ぶれを見渡す。
「まずはどの遺伝子カードを、誰で試してみようか」
少し考えた末、
4枚の英雄カードの中から(そのうち1枚は呪われたカード)
「君に決めた!!!!」
《なぜポケモンのサトシ感を出すんですか?》
【炎の白魔術師 ディケンズ=ニコル ワーズワース
遺伝子位階 S+
遺伝子ポテンシャル 12650】
俺は、この英雄遺伝子カードを手に取る。
そして、この希代の大魔術師の遺伝子カードを挿入する相手は…………
ビシッ!!!!!
俺はスポーツ少女のマリエを指さした。
「え、わたし?」
運動神経はピカイチだけど魔法の才能に大きな欠陥があるマリエ、
この遺伝子カードの効果をいちばん確かめやすいからな。
おずおずとカードデッキが装着された右腕を差し出してくるマリエ。
俺は、もったいぶった態度で恭しくマリエのカードデッキに英雄遺伝子カードを挿入した。
「あ…………んんっ」
なぜかマリエは頬を赤らめて艶っぽい声を出した。
………なぜに喘ぐ?
《なんか、変態チックですね。
『遺伝子カードを挿入』って
官能小説風の回りくどい表現を使ってずっと下ネタを言ってるように聞こえます》
穿ちすぎッス。
《穿つって、それもド下ネタですか?》
なんでもエロい方向につなげるド助平変態脳か?
英雄遺伝子カードが、マリエの右腕のデッキのなかに取り込まれていった。




