古い料金表
アルマンは屋敷に続く私道の通行料金を示した古い表を見つけた。地主が維持費を分担していた頃の名残で、今は料金を徴収していない。だが帳簿上は管理契約だけが続いている。
新人補助員は、封書に赤い線を引かれた系図との関係を尋ねた。アルマンは首を振った。土地の所有と血縁を同じ紙で説明することはできない。とりわけ古い名家の財産は、法人や遺言によって複雑に分かれている。
その日の午後、屋敷の代理人が相談に来た。道路の安全確認について町から通知を受け、手続きの代理を依頼したいという。法律家は丁寧で、保管庫の話になると守秘義務を理由に答えなかった。
「土地を通る車については、町へ説明が必要でしょう」とアルマンは言った。
「必要なことは説明します」
代理人はそう答え、正式な委任状を置いて帰った。
閉店間際、補助員が亡くなった祖母の時計を直してもらったと嬉しそうに見せた。アルマンは時計の進みを確かめ、仕事を終えた。
アルマンは委任状の作成に使われた用紙の透かしを確認した。普通の事務用品で、特別な意味はない。発行日だけが前倒しになっていた理由について、代理人は工事の予定が以前から知らされていたからだと説明した。町の職員に聞くと、非公式な相談が数週間前にあったことが分かった。違法な先回りとは断定できない。アルマンはその説明も記録し、疑いを証拠に変えないよう慎重に筆を進めた。補助員には、質問する相手を増やすと答えが増えるとは限らないと伝えた。時には一つの誤解がほどけるだけだった。
残された委任状の発行日は、町から安全確認の通知が出る二日前だった。偶然かもしれない。彼は封筒に日付を記し、翌日の照会先を決めた。




