↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
息子の死因を教えてください――ある母親の復讐  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
64/228

交差する道路

マチューは町の交通課を訪れ、屋敷の私道につながる三本の道路を確認した。黒い車の話だけでは車種も運転者も分からない。だが夜間に大型車が入るなら、舗装工事の記録には何か残るかもしれなかった。

交通課の主任は橋の補修費で頭を抱えていた。議会の承認が降りず、冬までに直せるかどうかも不明だ。私道の話を向けると、地図に書かれていない排水溝を示した。

「ここを直したのはうちじゃありません。私有地の管理者です」

記録の写真には新しい鉄の蓋が写っていた。工事車両が入ったことは分かるが、誰が何を運んだかは見えない。

午後、マチューは県都のアンリと連絡を取り、被害者の供述を確認した。拘束されていた男は道路の名を聞かれたという。しかし資料の送付先については何も答えられなかった。犯人に近づいていると考えるには、まだ根拠が薄い。

署へ戻る途中、道路の脇で住民たちが排水用の溝を掃除していた。来週また雨が降るという。主任が心配していた橋とは違う場所だが、同じ町の水がそこを流れる。


工事会社は十年以上前に倒産し、元の社長は別の町で修理店を開いていた。マチューは電話をかけ、私道の補修を受注したかだけを尋ねた。男は確かに工事を覚えていたが、材料費の支払いが遅れたことの方をよく覚えているという。請求書の写しは税務上の保存期限を過ぎていた。ただ、町から工事の許可を得た控えが手元に残っているかもしれないと話した。男は翌週、時間を作って探すと約束した。マチューはその返事を待つ間、現在の道路管理者を照会した。


マチューは補修工事の請求書を取り寄せる手続きを取り、車を少しだけ遠回りさせて署へ戻った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。