二人分の食卓
ジュリアン・モローは、三人分の皿を出す癖をなかなか直せなかった。ルカにはまだ皿など必要なかったのに、夜勤明けには離乳食用の小さな器まで並べていたからだ。
妻は食卓の向こうに座っている。食事には手をつけるが、以前のように温め直してくれとは言わない。電話が鳴るたびに席を立ち、相手の所属と名前を確かめ、短く礼を述べて切る。
「医師から連絡はあったか」
クレールはうなずき、封筒を差し出した。新しい検査結果はなく、追加の確認が必要だと書かれていた。
ジュリアンは紙の端を押さえた。工場の同僚たちは休暇を延ばすよう勧めたが、家にいても、昼間の台所に慣れることができなかった。整備工場なら壊れた部品と交換する部品がある。家には何もなかった。
工場の休憩室では、同僚がジュリアンのために当番を代わっていた。彼が礼を言うと、同僚は工具箱の場所を教えるような調子で「気にするな」と返した。気遣いを大げさにしない人々に、ジュリアンはかえって救われた。
玄関には小さな長靴のカタログも届いていた。ジュリアンは捨てられず、食器棚の上へ置いた。
週末、彼は寝台を片づけようとした。クレールは廊下の向こうから現れ、寝台の足に手を置いた。二人は言葉を交わさず、結局そのままにした。
隣家のローズは夕食を届けに来た。前より足取りが遅い。彼女は今でも呼び鈴の女を思い出そうとしている。ジュリアンはローズに礼を言い、出来事を責める言葉を一つも使わなかった。
深夜、玄関の灯りがついた。クレールが外へ出たのだと気づいたとき、ジュリアンは呼び止めなかった。
翌朝、妻の手帳の表紙に町の地図が挟まれていた。食卓には二人分の皿だけが置かれていた。




