一周年の鐘
ルカが亡くなって一年が過ぎた朝、ヴァルノワの教会では普段どおり鐘が鳴った。司祭は小さな祈りを捧げ、名前を呼ぶことは控えた。遺族が望むかどうか分からなかったからだ。
ローズは墓地へ花を持っていった。ジュリアンは少し遅れて現れ、墓石の前で帽子を脱いだ。二人は長く話さなかった。遠くでは学校の子どもたちが遠足へ向かっていた。
「クレールさんから、連絡は」
ローズが尋ねると、ジュリアンは首を振った。
「手紙が一度。あれきりです」
町では診療所の移転が決まり、古い建物の解体日が掲示されていた。新聞社も編集室を縮小する。失われるものは一つではない。町の人々はそれぞれの仕事の中で、変化を受け入れたり抗ったりしていた。
ローズは墓地から戻る前に、花を少しだけ持ち帰った。家の食卓に飾るためだった。亡くなった子のために花を買うことが、いつしか自分の罪滅ぼしになっていたと気づく。事件当日の呼び鈴をもっと早く開けていれば、見知らぬ女を追いかけていれば、と考えたことは数え切れない。だが医師に、責任のない出来事まで背負わないよう言われてから、少しずつ朝の庭仕事を戻していた。帰宅すると孫から手紙が来ており、学校で植えた花の絵が描かれていた。彼女はその手紙を窓際へ飾った。
夕方、マチューは事件資料を取り出した。死因は依然として未確定で、医療資料の一部が開示されないままだった。捜査の区分は見直され、照会は継続することになっている。
その夜、ジュリアンは子どもの寝台の布を洗った。乾いた布をかけ直すと、部屋には石鹸の匂いだけが残った。




