開示された五枚
弁護士から届いた資料を、ジュリアンは食卓に並べた。医療機関が開示した五枚の紙には、検査の順番と受領の日時が記されている。しかしルカの死因に関わる詳しい説明は、相変わらず中央の管理下にあった。
「これは答えになっていないな」
彼が言うと、クレールは紙の隅を見ていた。転送処理の担当番号が一度だけ書き直されている。彼女はその数字を手帳へ写し、元の紙を丁寧に返した。
翌日、ジュリアンは弁護士へ電話して追加の説明を頼んだ。弁護士は法的手続きを一つずつ述べ、早い結論を約束しなかった。それでもジュリアンは、書面を送ってくれる人間がいることに少し安堵した。
工場では古い機関車の修理が山場を迎えていた。交換部品が遅れ、班員が休日出勤をした。ジュリアンは寸法を合わせる仕事だけに集中している間、自分がかろうじて普通に呼吸できると感じた。
弁護士の事務室は駅の裏手にあり、壁には地元企業の古い写真が飾られていた。ジュリアンが訪ねると、受付の女性が温かい水を出した。彼は水に手をつけず、委任状の意味を確かめた。代理人ができても、その人がすべてを解決するわけではない。書類を要求する権利と、応じる義務の範囲は狭く、時間もかかる。それでも弁護士は次の期限を紙に書き、依頼人へ渡した。ジュリアンはそれを財布にしまい、仕事の時間を確かめて席を立った。
夜、妻はいつもの席に座っていなかった。テーブルには五枚の写しが重ねられ、付箋には新しい会社名が書かれている。ジュリアンが調べると、県都に事務所を持つ会計会社だった。
彼は付箋をそのままにした。問いを重ねるほど、家が面会室になっていく。それだけは避けたかった。




