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息子の死因を教えてください――ある母親の復讐  作者: 竜太郎


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止まった資金

ラ・ヴェーヌ信託の一部の支出が、監査のため凍結された。保全が必要な資産と、日々の運営費をどこまで分けられるか。会館では朝から議論が続いた。

事務員は給与の支払いを心配し、福祉施設の代表は食事の提供が止まることを恐れた。議長は緊急の資金繰りを提案したが、若い監査役候補は承認権の所在を確かめるべきだと言った。

「待っている間に困る人がいます」

「だからこそ、誰が責任を持つか決めなければ」

会議では一時的な支払い方法を探し、必要なサービスだけを続けることで合意した。

夕方、書記は空席の名誉職欄を見た。名前は書かれていないのに、規約の上ではその席に特別な権限が残っていた。


会館の経理担当は、資金を凍結する際にも継続しなければならない支払いの一覧を作った。老人施設の暖房費、障害者支援の送迎費、職員の給与。議長は一つずつ確認し、承認方法を変更する臨時決議を提案した。古い名誉職の署名がなくても、法に従う支出は可能だと法律顧問は説明した。若い監査役候補はその方法を支持し、必要な確認を続けるよう求めた。夜、事務員が銀行へ連絡すると、一部の振り込みが再開された。全てではないが、翌日の食事には間に合うという。会館の食堂に残っていた清掃員が小さく拍手した。資金の向こうには、誰かの今日があった。それでも承認欄の空白は埋まらなかった。 帰り際、福祉施設の担当者から翌日の献立が届いた。予算の先にある生活を、出席者の誰も無視できなかった。


食堂では清掃係たちが明日の勤務表を確かめていた。誰もが来月の給料を必要としていた。

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