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ぬば玉  作者: しんげつ
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四十九、色

御山を前にした丘で、五色の色旗がたなびいていた。

普段、天府から出る事はない和仁は、 

色がはためいているのを観ながら、

心が落ち着くのを感じていた。


水の里にある丘は御山臨むのに本当に適していると思う。

生まれたクニは、強大な彼国を前に滅んだが、

クニで覚えた機織りは今でも得意としている。

棚機の例祭は自分を求めてくれる大切な祭だ。


御簾の向こうで稚児たちが、自分の育てた蚕からとった

絹の衣装を着て舞を待っている。

夕焼けは燃える様に暑かったが、

陽が沈んでから行われる舞は松明に照らされて幻想的だった。

「和仁様。最後の舞で御座います。」

横から侍女の時任が囁いた。

最後の舞手に目を凝らす。帝が先の祭りで舞った三毛の女にご執着であったと

友野から聞いていた。舞から目を逸らさず、

「三毛には見えないが?」と聞いた。

「三毛殿はこの祭りにはおいでにならぬと聞いております。」

「では、あやつでは無いのか?」

若い少しふくよかな女であったが、特別何も感じなかった。

「三毛ではございませんしね。」時任も、大した技量ではない。

といった返しをする。


「帝が召し上げようとした三毛の女に会ってみたかったの。」

「和仁様の器量と比べたらただの小娘決まっております。」

「世辞はよいぞ。時任。」

もう美しさを褒められる歳ではないのだ。


「和仁様は益々、知性が内から溢れ出るようですよ。」

後ろから若い男の声がして、振り返る。

「まあ、サオ様。」時任が立ち上がった。


意外な人物に、和仁の心が踊り、言葉を発しようとするが

口が少し動いただけだった。

「天竺屋がこちらの祭りの時なら、お会いしやすいと申しまして。」

確かに、この祭りは王妃主催であるから帝は来ない慣わしだった。


「水の里で体調を崩されることがない様に、薬師が参りました。」

「そうですわね。和仁様。」時任が意を得て頷くと、

胸の高鳴りに合わせて、音楽が大きく奏でられていく様にすら感じる。

最後の鈴の音色には逆にハッとさせられて、

舞台を見つめる。


御簾の向こうに、里の者が進みよって来て、片膝をついて聞いた。

「ご退出で御座います。この後はお館でお休みされますか?」

帝であればここから大宴会になり、皆飲んで踊る。

「そうであるな。ご苦労であった。後は、好きに寛ぐが良い。」

「は。」おそらく、この後は、供の者達で宴会となるはずだ。


御簾の向こうは館まで道が続いていて、

横に時任と斜め後ろにサオが供をしながら館へ向かう。

時任は館に着くと

「寝所の手配を」と言い残して、

奥の部屋へ去っていった。

人が引いていったのを見計らって、和仁はサオの腕に飛び込んだ。


彼がしっかり受け止め口付けをすると、

いつもの薬の味がしてそのまま深く舌を絡ませてていく。

サオは肩に掛かった桃色の衣をそっと床に下ろすと

帯をすぐに解いた。

お互いが脱ぎながら肌に直接触れ合おうとしているのがわかる。


「和仁さま相変わらず肌が吸い付くようです。」

唇を胸元に押し当てながら上目使いに言う

「サオ」


唇がそのまま胸の一番膨らんだ場所に当てられていくと

体が芯から熱くなっていく。

サオは左手で和仁を抱えたまま

熱くなった胸先を吸い、

右手で、和仁の茂みに手を伸ばした。


「ああ、」

つい声がでる。

「大きな声はいけません。」

耳元で囁かれると益々高揚する


体がのけぞり始めると

サオの両腕にしっかり抱きしめられ、時任に用意された寝所へ運ばれる。


花芯の熱くなった箇所に唇を入れられて

体がのけぞり全身が濡れている気がした。

「これからですよ和仁さま。」


そういうと、サオは容赦なく熱いものを体に押し込んできた。

彼の体に合わせて体が動いて、動きがよくなると、直ぐに動きを止めて体を回す。

腰をがっちりもたれて、後ろから覆い被されると、奥まで熱くなる。

気が飛びそうになるとサオは動きを止めて焦らすのだ。


「サオ。。」

「もの欲しそうな顔がまたいいですね。」

と言うと寝所に腰掛ける。臀部を彼に向けて振り帰ると

手で招き、和仁を膝の上に跨がせた。

茂みに手を入れて、花芯を益々広げていくと、

悪戯顔で、「入れれますか?」と聞かれて、

和仁は自分から彼の熱いものを入れにいった。


サオは右手にあった茶器から水を口に含むと

和仁に口移した。いつもの甘い薬湯とは違って苦く口が何かしら熱くなる。

そしてそのまま、上と下に交互に絡みながら、夜が更けた。




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