14世紀イギリスが十倍楽しめる!アッシュワース村ガイド①
連載前に参加した、イベント用に冊子化した時にまとめた設定資料+作中補足です。
■アッシュワース村 設定資料
本資料は、ペンストレイト領の内陸に位置するアッシュワース村について、これまでに確定している設定を整理し、読者が一続きの情景として理解できるようまとめたものである。
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0.アッシュワース村とアーサー
アーサーはクロムウェル伯爵の私生児だが、現在ペンストレイト男爵領の荘園、アッシュワース村に居ます。
かつてクロムウェル伯爵がペンストレイト男爵からブリストル海峡のフェリー(渡し場)の利権を奪い、十年ほど実効支配をしていました。
ペンストレイト男爵はそれに対して周辺の領や王室を巻き込んで抗議し、最終的にアッシュワース村の教会とグリーブ地(教会が管理する区画)運営権(パトローネ権)と交換することでフェリー利権を奪還。
そして、その教会の代表、伯爵の名代としてアッシュワース村へ送られてきました。
伯爵の名代と言うと聞こえはいいですが、アーサーは実質上の人質の立場にあります。
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1. 広域における位置づけ
ペンストレイト領は、性格の異なる三つの拠点によって成り立っている。
港町【イーストブリッジウォーター(以下EBW)】
領の経済を支える中心地であり、海運と渡し場(フェリー権)による収益が集まる場所である。領主の本宅もここに置かれ、富と情報が最も集まりやすい。
自由都市【ブリストル】
港町とはやや距離を置いた位置にあるが、街道が集中する要衝で、官僚機構や税務事務所が置かれている。
トーマスが税務官僚として勤務していたのもこの街で、数字と書類に囲まれた実務の中心地だった。
アッシュワース村
港町EBWからおよそ20km内陸に入った場所にある農村。
農業・畜産だけでは利益は出ないが、領全体の維持と均衡を支えるために欠かせない土地であり、管理の要として位置づけられている。
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2. アッシュワース村の地理構造
川と村の立地
アッシュワース村の中央を、一本の川が横断するように流れている。
この川はブリストル海峡へ注ぐパレット川水系の支流にあたり、大型船こそ入れないものの、小型舟や平底船による舟運が可能な規模を持つ。
内陸で生み出された穀物や羊毛は、この川を通じて外へ運ばれていく。
村にとってこの川は、単なる風景ではなく、外界と繋がるための静かな生命線である。
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3. 距離感と配置(徒歩時速4km基準)
アッシュワースの配置は、生活と管理を切り分けるために、慎重に距離が取られている。
•代官邸(川沿い)〜 教会(グリーブ地:教会の敷地)
約2km
徒歩で30〜40分、馬車ならおよそ30分
•村の居住区 〜 マナーハウス
約4km
徒歩でおよそ1時間
この「少し遠い」距離が、村の生活と領主の管理を無理なく両立させている。
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4. 村内の主要施設
代官邸
トーマスバートンの住む代官邸は川沿いに建ち、裏手から直接水辺に出られる位置にある。
15年前、アーサーの受け入れと同時に整備され、以降この村の管理の要となった。実質的にクロムウェル家の権利が及ぶグリーブ地と、川の流通を見渡すための拠点であり、代官トーマスの私邸も兼ねている。
華やかさはないが、監視と実務に特化した、実直な建物である。
とらのあなに同人誌登録してあるのですが、連載より先行した内容まで収録してあるので今のところリンクは控えます。
でも興味ある人は「神父と野獣」で登録してあるので探してみてください。




